風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

おお、ひばり!

2006-06-25 16:50:03 | 音楽
日曜日、いつも家族で礼拝にいく。今日は私が打ち合わせがあったのでだんなと子供は先に帰り、私だけが残ったのだった。その教会の帰り道、久しぶりに独りで歩いて家に帰った。いつもは車ですぐだけど、30分、畑を通り、わざわざ遠回りの雑木林を通っていく。

雑木林を通るのは好きだ。今日は暑くない上に涼しい風が吹いている。そういうときに木がざわざわしていたり、野鳥のさえずりを楽しみながら歩くのが好き。スズメ、オナガ、シジュウカラ、ドバト、ヒヨドリ、この林ではそんな鳥が見られる。

雑木林をぬけると畑にでる。どこからともなく「ピチピチピチ」と甲高くにぎやかなさえずりが聞こえてきた。ひばりだ。ひばりのさえずりは特に好き。見ると近くの畑から飛び立ったところでどんどん天高く上っていく。そんな姿を見ているとこの曲を思い出した。

メンデルスゾーンの「ひばりの歌」。合唱曲「おお、ひばり」で有名である。私がその曲を知ったのは。昔の古いドラマからだった。

確か「おお、ひばり!」という題名の学園ドラマで主演が北大路欣也、あの「笑点」の座布団運びで有名な山田隆夫が学生役で出ていたと思う。そのドラマでいつも歌われていたのが合唱曲「おお、ひばり」だったのだ。その時からずっとこの歌が気に入っている。

合唱曲の歌詞はあの童謡「ふるさと」の高野辰之の作詞によるもの。

おお、ひばり、高くまた
かろくなにをか歌う
天の恵み、地の栄え
そをたたえて歌う
そをことほぎ歌う

この歌詞にあるように、天に向って一生懸命羽ばたいているところやさえずっているところを見ると、天にまします我らの父(創造主)を賛美しているように見えてしまうのである。

かわいらしく小さな体なのになんて力強いさえずりだろう。ひばりがさえずり始める季節になるとついこの曲をくちずさんでしまうのだ。