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風は東楡の木通りから

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エホバの証人の人たち

2007-05-23 16:02:28 | Weblog
批判ではない。ただ真実をしってほしい。

今日、エホバの証人(ものみの塔とともいわれる。)から電話が来た。

「こんにちは!私エホバの証人のOOと申します。マンションとかじゃあまりお話もできないのでこうしてお電話しています。少しお話を聞いていただけますか?」

「(同じマンションのひと?)あの~、同じマンションの方ですか?」

「いいえ、私はOOにすんでいます。この頃、犯罪とか多く物騒な世の中になってきましたけど、それについてはどうお考えですか?」

「エホバの証人のかたですよね。私はクリスチャンなんですよ。
今まで何回かエホバの方とお話したことがありますが、私達の聖書とあなた方の使っている聖書は違うものなんです。ですからこうやってお話していてもお話は平行線のままだと思いますよ。もしあなたがご自分の教理について疑問がでてきましたらまたおかけください。」

と丁重にお断りした。

「まあ、そうでしたか。聖書のどの辺について違うと思われますか?」

「三位一体を否定されていますよね。」本当はもっとたくさんあるが話をのばしたくないのであえて1つこたえた。

「たくさん聖書を勉強されているんですね。確かに私達の聖書とはちがいますね。他にはどんなことですか?」

「他にもたくさんありますよ。私の友達がエホバの証人さんと勉強なさっていたのでね。でも彼女は後にクリスチャンになられましたよ。」

「そうでしたか。私のようなものに時間を割いていただいてありがとうございました。」

「いえいえ。とんでもない」

「お話を聞いていただいてありがとうございます。それでは」

「こちらこそ。」

こうして電話を切った。

エホバの証人がキリスト教の一派、派閥だと思っている人は意外と多い。
この教団はキリスト教の異端である。(他にモルモン教、統一協会)
輸血拒否をして問題になった教団だ。

今日の方は話し方からずいぶんと伝道に熟練した方のようだった。(伝道を訓練する学校があるので熟練している人はアナウンサーなみの話し方をする。)

エホバの証人の人たちは戸別伝道訪問をする。
たいてい2人組みだ。
普通は自分から名のらず、「近くの教会からきました。」とか「ボランティアで聖書を教えているものです。」といういいかたをする。小冊子をおいていったりする。

伝道の最初は話を聞いてくれる相手には世の中の物騒さ悪の世の中を強調し不安をあおるような事をまず最初に言ってくる。

子どもを育てている家の人には聖書には子育てに有益な事が書かれているといって興味をさそう。

そしていろいろな質問するのだが、これはあらかじめそれに対する答えを用意しているのである。こうして何も知らない人は彼らのペースにのせられてしまう。

だから私は電話の途中で彼女の質問をさえぎったのである。

しかし、彼らはとても謙遜、真面目、良い印象をうける。

実際にかかわったことのある私の友達は本当に真面目で純粋なひとだった。



私の友達の話を少し。
長男が引き起こしたトラブルについては以前書いたがそういういきさつがあって私には子どもを通して親同士の交流が少なかった。たまたま次男と同学年のお子さんがいてその方と知り合った。真面目で明るい彼女に友達になれたらいいなと思った。不思議なもので彼女と仲良くなり、家に招かれた。話のいきさつで自分がクリスチャンであると話すと彼女はエホバの証人と勉強しているという。そして彼女に矢継ぎ早に質問され、洗礼を受けたばかりのわたしは非常に動揺したのを覚えている。家に帰って吐き戻してしまったほどだ。

それからエホバの証人について調べれば調べるほどキリスト教とはまったく違うもので、聖書研究の段階から同じ事を繰り返し言わされたり、洗脳されていくと知った。だから彼女に何とか異端である事を知ってもらいたくてトラクトや新約聖書を送ったり、エホバの証人の間違いを聖書から指摘した箇所を書いて送ったりした。教会でもずっと彼女が間違いであると気づきますようにとみんなで祈った。私達の教会の牧師と会う日もセッティングしたがその日になると急にだめになってしまうのだった。

救いは神様から来るもの。今は時期ではないのかもしれないとあきらめムードになったときだった。彼女から電話が来た。不思議な事が起こったという。彼女の向かいに住む人の身内に不幸があり、国に帰ることになった。その人の留守中子どもを見るために来た人がクリスチャンで、友達がエホバの証人と勉強している時に遊びにやってきたのだという。そして自分がどんな風に神様に導かれたのか話して最後にこういったのだという。「エホバの証人には気をつけてね。」と。

そしてその人は聖書の御言葉を会うたびに語ってくれたという。それはエホバの証人との聖書研究では感じたことのない感動があったという。そして同じ頃、E-mailで彼女の友人からも「エホバの証人に気をつけてね。」というメッセージが。また私が送った物も彼女がエホバの証人に傾きそうな時にとどいていたのだという。彼女はそれがどうしても偶然とは思えなかったといった。

程なくして私達の教会の牧師とも会って、聖書を勉強しはじめ信仰告白にいたり、洗礼をうけることができたのだった。私は残念にも彼女の洗礼式にたちあえなかったが喜びで涙が止まらなかったといっていた。神様のなさる事は本当に不思議だ。


キリスト教の異端には共通した特徴がある。

*指導者、教祖がカリスマ的存在。神の啓示を受けたというものや、自らをキリストといったり預言者といったりしている。(先日中国で逮捕されたエロ教祖もそう。)

*聖書以外に聖典とも言うべき書物がある。もしくは聖書を歪曲して訳している聖書をつかう。 三位一体の否定やキリストの復活の否定、キリストを神ではなく創造物だとしている等。

*特異な終末論。世の中のこの世の終わりを強調し不安や動揺をあおる。

*既存のキリスト教会の信仰を間違いだと決め付け、正しいのは自分達の組織だけ という。

*救われるには組織で決められた様々な行いをしなければならない。
 禁止事項、布教活動、文書や物品の販売等。



エホバの証人について。
19世紀末、チャールズ・ラッセルによって創始される。聖書の歪曲された訳、新世界訳聖書を使う。普通ギリシャ語、ヘブル語からの原語から直接訳されるのだが、新世界訳聖書は英語から他の言語へと2重訳になるので本来の原語の意味が微妙に違ってきたりする恐れがある。三位一体、キリストの神性を示すところをことごとく違う訳にしている。エホバという神の名にこだわり、三位一体、キリストの復活の否定する。

また十字架にかかったのではなく1本の杭であったことにこだわる。(これは歴史的に十字架であったことがわかっている。)また、終末の預言繰り返す。(全部預言は外れている。)以前は子どものしつけにムチをもちいたこともあった。しかし、間違いを指摘されたり社会的に問題になってそれを指摘されると教理をそのつど理由をつけて変えていく。

輸血拒否問題にかんしては、創世記出てくる(動物に限定される)肉食の承認、血は命、殺人の禁止が書かれている箇所を誤解していると思われる。この箇所は殺人禁止の戒めが強調されていて、血を食べることと輸血とは何の関係もない。

既存のキリスト教の救いがキリストを救い主だとただ信じる事で救われるのに対し、彼らは組織で決められた数々の業をしなければならないとしている。
救いにはまず知識をえて、布教活動を何時間とか、輸血、武道、選挙参加への禁止など忠実に守らなければならない。これらはほんの一部でまだ禁止事項はたくさんある。

救い、信仰は神からの一方的な恵みであり、けして人の業や努力でなるものではない。しかし異端の教理は一見してわかりやすい。だから多くの人がだまされてしまうのである。この世の出来事、それも神様のなした事を人間が全て分かるのだろうか。彼らの聖書研究はあらかじめ答えが用意されていて、その答えを何回か繰り返し言わせるのだという。だから聖書研究という形でいつの間にか洗脳され、そのうちに自分では何も考えず、疑いも持たず組織のやり方に従うだけになっていくのだという。

最近毎日のように恐ろしい事件がニュースで流れているだけに、彼らは終末を予見して伝道活動を活発にするだろう。

エホバの証人に限らず、異端の教団の信者達は真面目で純粋なだけにやるせなくなってくる。

私は彼らのために祈るしかない。そして新たな被害者が出ないように。