久しぶりに落語のカテゴリーを更新です。
昨日はダンナと一緒にお江戸日本橋亭で古典芸能デートでした。
実はこの会の幹事でもあり、ダンナの大学の親友Oさんがお招きしてくれたのです。Oさんに会うのは私は20年ぶり。長男が小さかった時に遊びに来てくれて以来お会いする機会もなかったのですが、それでも私たちがアメリカで暮らしていた時は日本のおせんべいや日本の伝統的なおもちゃを送ってくれたり、帰国してからはダンナを時々飲みにさそってくれたり、ダンナからOさんのお話をきくたび、ずっといい交流をもてているのはありがたいなとつくづくおもいます。
当日は他にもダンナの大学の友人たちがきていて、ダンナはうれしそうでした。
お久しぶりのOさん、相変わらず背高のっぽさん。貫録着きましたね。それに素敵な奥様が何やらかいがいしくお手伝いされてました。
会場のお江戸日本橋亭は初めて。
日本橋といえど、大通りから少し中に入ったビル街の中にひっそりとある小さな会場。前座さんが、「隠れ家のようなところ)と言っていたけど、本当にそんな表現がぴったりでした。
小さいなぁ、池袋演芸場より小さい。いいね。いいよ、ここ。
私は鈴本演芸場とかの大きなところよりはこういう小さい演芸場のほうが好き。だって演者さんが身近に感じられるからね。
入り口で桜色の和紙のプログラムが渡され、見てみると「お献立」各演者さんのプロフィールの出身はすべて(OO産)になっており、そして「店主ご挨拶」にこう書いてありました。
「古典芸能を楽しむ会」は東京税理士会京橋支部の物好き連中が勝手に始めた集まりです。
本日第五会は「宝井琴柑と落語・色ものの夕べ」としてご提供いたします。全て店主好みの自慢の品々でございます。
「当たり外れも」ご愛敬にて、ご勘弁願います。
生ものです、本日中にご賞味いただきますようお願いいたします。」
店主はOさんの事なんでしょう。凝ってますねぇ~。
さてプログラム。
落語 桂 宮治(みやじ)さん
紙切り 林家 花(はな)さん
落語 春風亭 正太郎(しょうたろう)さん
------------------中入り------------------
太神楽曲芸 鏡味 正二郎(せいじろう)さん
講談 宝井 琴柑(きんかん)さん
前座は桂宮治さん、
軽妙な語り口でお客さんを巻き込み、鑑賞の注意点などおもしろおかしく話してましたね。演目は分からないな、創作落語。楽してお金を稼ぎたい男に舞い込んだうってつけの話。虎の皮をかぶり移動動物園で虎を演じるだけで月に50万儲かる。こいつは楽だと思っていたらライオンと闘う羽目に・・・・。という話でした。面白かった。
特に小さなお子さんは大喜び、前座さんでこんなに笑わせてもらったのは初めてです。
お次は紙切り・林家花さん、
女性の紙切りさんを初めて見ました。林家今丸さんのお弟子さんだそうで和服の似合う瓜ざね顔の綺麗な方でした。語り口が物静かな感じなので拍手に消されてちょっと何を言っているかわからなかったのは残念。お客さんのリクエストで「酉の市」なんて言うのがありましたが、見事なものができました。そういえば「どじょうを食べている野田総理」なんて言うのもありましたが、これは「どじょうすくいしている野田総理」にしてもらって切ってました。お客さんのリクエスト、その場その場をよく切り抜けるなと感心。また、語りながら切るのは大変だろうなとかどのくらい修行するのかしらなんて考えてしましました。
お次は落語・春風亭正太郎さん(二ツ目)
第一印象、若いな~。昭和56年生まれだって。演目は古典でおなじみ「粗忽の釘」。
粗忽者の話は好きだな。(自分が粗忽者だからかも。)亭主の粗忽ぶりとおかみさんのやり取りがお面白い。引っ越し先を間違えたり、壁を釘でうちぬいてしまって謝りに行った先が間違っていたり、のろけ話をして帰ってきてしまったり。江戸っ子の長屋生活を垣間見た感じ。
中入りの後は太神楽曲芸・鏡味 正二郎さん
一目見たら忘れられない目力のあるお顔で、声としゃべり方に品があります。おめでたい曲芸をご披露くださいました。はらはらして見ごたえがあったのは「五階茶碗」。細い板の両端に2つの茶碗を左右対称に積み上げて真ん中に5個目の茶碗を積み上げた形を崩さず,毬やバチでバランスをとる見事な芸でした。出刃包丁、鍬を使った芸。海老一染めの輔・染太郎師匠でおなじみの「傘の曲」も見事なものでした。一番盛り上がったんじゃないかな。
さてさて、とりでございます。
講談・宝井 琴柑さん(二ツ目)
可愛らしい綺麗なお姉さんです。え~、この方が講談師さん?って感じでした。それなのにすごい迫力でした。
演目は「伊達の鬼夫婦」
こんな話でした。
伊達政宗の家臣井伊直人は、博打好きのなまけもの。そんな男のもとへしっかりもののお貞が嫁いで来る。しかし博打のため持参金300両も使い果たし、女房の実家からも金を借りさせる直人に、貞は長刀で剣術の試合を申し込み、自分が勝ったら直人に修行の旅に出てもらう条件をつける。負けた直人はしかたなく江戸へ出て柳生飛騨守の所で修業する。それから5年が立ち家に戻るがまたもや貞との試合に負けて再度修行に。3年ののち免許皆伝の腕になって戻ってくる。そこで初めて貞の父親が直人の父親、直江に戦で命を救われ、いつか恩返しをしたいと思っていた処へ息子の直人が博打で事を知り、腕の立つ自分の娘を嫁がせて、直人を諌めてくれた事を知った。人々は剣術の強いこの夫婦を鬼のように強い夫婦、鬼夫婦と呼ぶ様になった。
講談はなかなかおもしろいですね。釈台を張り扇でパン、パパン、パンとリズミカルにうち物語を語っていきます。なんだかちょっと音楽的な感じがしましたよ。見せ場、聞かせどころ、表現の仕方などなど、私たちが1つの曲を仕上げて行くのに似てるなと思いました。
1時間半くらいの間でしたが、ものすごく濃い時間でした。
帰りはもうすっかり人通りの無くなった日本橋。
なんだか不思議な角にある小さな光ので照らされている骨董屋さんの中を覗いたり、三越に飾ってある呉服など見ながら帰りました。人のいない大通りはなんだか神秘的。外国人が自転車で観光してたりとなんだか別世界みたいで夜の日本橋はちょっと気にいってしまった。
楽しかった~!
昨日はダンナと一緒にお江戸日本橋亭で古典芸能デートでした。
実はこの会の幹事でもあり、ダンナの大学の親友Oさんがお招きしてくれたのです。Oさんに会うのは私は20年ぶり。長男が小さかった時に遊びに来てくれて以来お会いする機会もなかったのですが、それでも私たちがアメリカで暮らしていた時は日本のおせんべいや日本の伝統的なおもちゃを送ってくれたり、帰国してからはダンナを時々飲みにさそってくれたり、ダンナからOさんのお話をきくたび、ずっといい交流をもてているのはありがたいなとつくづくおもいます。
当日は他にもダンナの大学の友人たちがきていて、ダンナはうれしそうでした。
お久しぶりのOさん、相変わらず背高のっぽさん。貫録着きましたね。それに素敵な奥様が何やらかいがいしくお手伝いされてました。
会場のお江戸日本橋亭は初めて。
日本橋といえど、大通りから少し中に入ったビル街の中にひっそりとある小さな会場。前座さんが、「隠れ家のようなところ)と言っていたけど、本当にそんな表現がぴったりでした。
小さいなぁ、池袋演芸場より小さい。いいね。いいよ、ここ。
私は鈴本演芸場とかの大きなところよりはこういう小さい演芸場のほうが好き。だって演者さんが身近に感じられるからね。
入り口で桜色の和紙のプログラムが渡され、見てみると「お献立」各演者さんのプロフィールの出身はすべて(OO産)になっており、そして「店主ご挨拶」にこう書いてありました。
「古典芸能を楽しむ会」は東京税理士会京橋支部の物好き連中が勝手に始めた集まりです。
本日第五会は「宝井琴柑と落語・色ものの夕べ」としてご提供いたします。全て店主好みの自慢の品々でございます。
「当たり外れも」ご愛敬にて、ご勘弁願います。
生ものです、本日中にご賞味いただきますようお願いいたします。」
店主はOさんの事なんでしょう。凝ってますねぇ~。
さてプログラム。
落語 桂 宮治(みやじ)さん
紙切り 林家 花(はな)さん
落語 春風亭 正太郎(しょうたろう)さん
------------------中入り------------------
太神楽曲芸 鏡味 正二郎(せいじろう)さん
講談 宝井 琴柑(きんかん)さん
前座は桂宮治さん、
軽妙な語り口でお客さんを巻き込み、鑑賞の注意点などおもしろおかしく話してましたね。演目は分からないな、創作落語。楽してお金を稼ぎたい男に舞い込んだうってつけの話。虎の皮をかぶり移動動物園で虎を演じるだけで月に50万儲かる。こいつは楽だと思っていたらライオンと闘う羽目に・・・・。という話でした。面白かった。
特に小さなお子さんは大喜び、前座さんでこんなに笑わせてもらったのは初めてです。
お次は紙切り・林家花さん、
女性の紙切りさんを初めて見ました。林家今丸さんのお弟子さんだそうで和服の似合う瓜ざね顔の綺麗な方でした。語り口が物静かな感じなので拍手に消されてちょっと何を言っているかわからなかったのは残念。お客さんのリクエストで「酉の市」なんて言うのがありましたが、見事なものができました。そういえば「どじょうを食べている野田総理」なんて言うのもありましたが、これは「どじょうすくいしている野田総理」にしてもらって切ってました。お客さんのリクエスト、その場その場をよく切り抜けるなと感心。また、語りながら切るのは大変だろうなとかどのくらい修行するのかしらなんて考えてしましました。
お次は落語・春風亭正太郎さん(二ツ目)
第一印象、若いな~。昭和56年生まれだって。演目は古典でおなじみ「粗忽の釘」。
粗忽者の話は好きだな。(自分が粗忽者だからかも。)亭主の粗忽ぶりとおかみさんのやり取りがお面白い。引っ越し先を間違えたり、壁を釘でうちぬいてしまって謝りに行った先が間違っていたり、のろけ話をして帰ってきてしまったり。江戸っ子の長屋生活を垣間見た感じ。
中入りの後は太神楽曲芸・鏡味 正二郎さん
一目見たら忘れられない目力のあるお顔で、声としゃべり方に品があります。おめでたい曲芸をご披露くださいました。はらはらして見ごたえがあったのは「五階茶碗」。細い板の両端に2つの茶碗を左右対称に積み上げて真ん中に5個目の茶碗を積み上げた形を崩さず,毬やバチでバランスをとる見事な芸でした。出刃包丁、鍬を使った芸。海老一染めの輔・染太郎師匠でおなじみの「傘の曲」も見事なものでした。一番盛り上がったんじゃないかな。
さてさて、とりでございます。
講談・宝井 琴柑さん(二ツ目)
可愛らしい綺麗なお姉さんです。え~、この方が講談師さん?って感じでした。それなのにすごい迫力でした。
演目は「伊達の鬼夫婦」
こんな話でした。
伊達政宗の家臣井伊直人は、博打好きのなまけもの。そんな男のもとへしっかりもののお貞が嫁いで来る。しかし博打のため持参金300両も使い果たし、女房の実家からも金を借りさせる直人に、貞は長刀で剣術の試合を申し込み、自分が勝ったら直人に修行の旅に出てもらう条件をつける。負けた直人はしかたなく江戸へ出て柳生飛騨守の所で修業する。それから5年が立ち家に戻るがまたもや貞との試合に負けて再度修行に。3年ののち免許皆伝の腕になって戻ってくる。そこで初めて貞の父親が直人の父親、直江に戦で命を救われ、いつか恩返しをしたいと思っていた処へ息子の直人が博打で事を知り、腕の立つ自分の娘を嫁がせて、直人を諌めてくれた事を知った。人々は剣術の強いこの夫婦を鬼のように強い夫婦、鬼夫婦と呼ぶ様になった。
講談はなかなかおもしろいですね。釈台を張り扇でパン、パパン、パンとリズミカルにうち物語を語っていきます。なんだかちょっと音楽的な感じがしましたよ。見せ場、聞かせどころ、表現の仕方などなど、私たちが1つの曲を仕上げて行くのに似てるなと思いました。
1時間半くらいの間でしたが、ものすごく濃い時間でした。
帰りはもうすっかり人通りの無くなった日本橋。
なんだか不思議な角にある小さな光ので照らされている骨董屋さんの中を覗いたり、三越に飾ってある呉服など見ながら帰りました。人のいない大通りはなんだか神秘的。外国人が自転車で観光してたりとなんだか別世界みたいで夜の日本橋はちょっと気にいってしまった。
楽しかった~!