この地から煙突が消えて久しい。煙突だけでなく、「ムダ使い」と言い放った市長は僅か数ヶ月で消え去った。ところが、そのあとを継いだ市長は、ゴミ焼却場建設問題で、なすすべもなく、市政を混乱させ、他市に迷惑をかけた前の市長だった。
新年4日の野川公園は静か。
そもそも、野川公園の向かいにある二枚橋焼却場跡地、調布・府中・小金井の3市の共同のゴミ焼却場だったが、老朽化と耐震上の問題で廃止になった。
調布と府中は、廃止が決まった時点から、次の焼却場の候補地を検討し、市民の合意を得て、建設。一方、小金井は、市長が同じ場所に建設するとして、他の地を検討せず、二枚橋に固執。
二枚橋のこの土地は、3市がそれぞれ、保有しており、小金井市の土地だけでは、焼却場としては狭すぎる。他に建設を決めた2市は、二枚橋に建設する必要なし。しかも周辺の2市の市民にとっては、他市のために近くに焼却場建設は、認めがたいことに。
もともと、ここの土地、焼却場に不適な場所。有名な国分寺崖線のある「はけ」の下側にある。そのため、はけの上の家にとっては、焼却場の煙突は、家の高さとあまり変わりない。煙突の高さを高くできない事情も加わっている。調布飛行場の飛行コースになっているため、建築物の高さ制限があるのだ。
野川
二枚橋焼却場跡地を野川公園から望む