Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

下流志向

2007年08月25日 | Weblog
内田 樹『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』講談社,2007年,ISBN:9784062138277。
---
第1章 学びからの逃走
新しいタイプの日本人の出現/勉強を嫌悪する日本の子ども/学力低下は自覚されない/「矛盾」と書けない大学生/わからないことがあっても気にならない/世界そのものが穴だらけ/オレ様化する子どもたち/想定外の問い/家庭内労働の消滅/教育サービスの買い手/教育の逆説/不快という貨幣/生徒たちの意思表示/不快貨幣の起源/クレーマーの増加/学びと時間/母語の習得/変化に抗う子どもたち/「自分探し」イデオロギー/未来を売り払う子どもたち

第2章 リスク社会の弱者たち
パイプラインの亀裂/階層ごとにリスクの濃淡がある/リスクヘッジとは何のことか?/三方一両損という調停術/リスクヘッジを忘れた日本人/代替プランを用意しない/自己決定・自己責任論/貧しさの知恵/構造的弱者が生まれつつある/自己決定する弱者たち/勉強しなくても自信たっぷり/学力低下は「努力の成果」

第3章 労働からの逃走
自己決定の詐術/不条理に気づかない/日本型ニート/青い鳥症候群/転職を繰り返す思考パターン/「賃金が安い」と感じる理由/労働はオーバーアチーブ/交換と贈与/IT長者を支持する理由/実学思考/時間と学び/「学び方」を学ぶ/工場としての学校

第4章 質疑応答
アメリカン・モデルの終焉/子どもの成長を待てない親/育児と音楽/高速化する社会活動/師弟関係の条件/教育者に必要な条件/無限の尊敬/クレーマー化する親/文化資本と階層化/家族と親密圏/新しい親密圏/ニートの未来/ニート対策は家庭で/余計なコミュニケーションが人を育てる/付和雷同体質/相手の話を聴かない人々/時間性の回復策/身体性の教育
---
この章この節の構成が,すべてを語ります。読んでみたくなりませんか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする