おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

やはり3年

2021年03月28日 | 重力奏法
3年前にロシアンメソッドでピアノを習い始めた生徒さん、習い直した生徒さんの芽がグンと伸びてきました。

ロシアでは一音に3年かけると言います。

それが今、こういうことなのかと実感しています。

個人差はありますが、やはり毎日練習を続けている生徒さんは3年経つと明らかに次の段階に進みます。

正直な所、2年半経ってもずっとこれを言い続けるのかと、いつまで毎度毎度言い続けなければいけないのかと、少々疲れておりました。

何を言い続けているかというと、

「発声」と「発音」です。

毎回指摘しても、一人では実行できない生徒さんが大多数。

ところが、ここに来て数人の生徒さんが、重さを使って本当のピアノの音で演奏しているうえに、滑らかに弾いていることに気が付きました。

そして、発音もいちいち指摘されなくとも弾き分けています。

手の癖が強くてほぼ諦めていた生徒さんも、あの力みはどこに行ったのかという変わりようです。

3年経って変化してきた生徒さんたちは、自分で考えることをしています。

不思議の下巻を終えた頃は、まだ誰も発音記号(アーティキュレーション)に合った手の使い方が一人ではできませんでした。

何度も何度も、どの生徒さんにも手の使い方を教えていました。

次の教本に入ってからもそうでした。
私としては、不思議下巻全曲であんなにやったんだからもう一人でわかるでしょ?という気持ちでした。

次の教本に入っても、不思議下巻で習ったことをずっと指摘し続けることになると思っていなかったので、ガックリ来ていたのが昨年末。

それが先月辺りから変わり始めた生徒さんたちが現れました。
数えてみたらこのメソッドにして3年。

そうなんだと。
3年はかかるのだと。

2年で次の段階に入った生徒さんもいますが、この生徒さんは相当練習しています。
長時間ではなくとも、毎日練習を重ねていると3年で次の段階に入るとわかりました。

この3年で身に付いた基礎は、上級になっても使い続けるものです。

今日はレッスンを終えてしみじみと、報われた気がして嬉しい気持ちになりました。

みんな~、ありがとう!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする