発表会がひとつ終わり、来月もうひとつ残っています。
そちらの方が人数が多いので、まだ発表会に向けた練習が日々続いています。
メソッドを変えて丸4年が経とうとしています。
手探りの1年目。
期待に満ちた2年目。
先が見え、逆に意欲が低下してきた3年目。
そして、今、4年前までとは違い、どの生徒さんにも
「音」への追求を諦めずにいられること、
それがメソッドを変えて大きく異なった、と思います。
メソッドを変える前までは、
曲毎に、曲調に合ったタッチやディナーミクを表面的に求めていたと思います。
しかし今は、
「不思議な音の国」で徹底的にタッチを学び、
フレーズの存在を学び、
そして何より、
どんな気持ちが表現されているか、
何を表現した音楽か、という経験を積んだ子供たちに、
私が大切に思っていることを遠慮なく伝えられること、
それがこれまでと全く違います。
ピアノを弾くということは、
ただの音の羅列ではないということ。
曲には作曲者の想いがあり、それを洗練された音で表現すること。
もちろん、全ての生徒に同じだけ伝えられるわけではなく、
このメソッドは早い段階で個人差もよく見えてしまうので、
これは要求しても可能である、
そして、到達度にも個人差が存在することを十分承知の上で
レッスンができるようになっている、
と発表会のレッスンをしながら実感しています。
ブルグミュラーに入る前の生徒に、
タッチの軽さ、腕の重量を使い分けるレッスンなぞしたことがなかった、と先週になって気付き、
私にとっては「不思議な音の国」との出合いは、
長いピアノ指導生活の中での大きな宝物だと
この年月を振り返りしみじみと思ったのでした。
自費出版されている教本です。上下巻の2冊です。昨年11月に改訂されました。
都内近郊ではカワイ表参道、横浜で購入できます。
訳者の阿形先生に直接送って頂くこともできます。イリーナ·ゴリン先生のサイトからも日本語版を注文できます。
不思議な音の国って、どんな教本?④ - *。:゚音の国♪Oto-no-Kuni *。:゚