なんという弱音の音世界。
やっと真央君の演奏を聴きに行くことができました。
ゆっくりとした歩調でステージに登場し、
一度お辞儀をして椅子に座ると、即、演奏開始。
前半のモーツァルトのあとは袖に引っ込みましたが、
あとはずっと弾き続けていらっしゃいました。
シューベルト、クララの曲も曲間はなく、すぐ次の曲へ。
最後のシューマンは、クララの曲から一気にシューマンのソナタへ雪崩れ込みました。
私としては、曲間はもっとゆっくりしたかった・・です。
音域によって音色が異なり、
1台のピアノで弾いている感じがしませんでした。
弱音は次元の違う素晴らしさ。そして、ロマンティック。
ブラームスでの弱音の美しさには驚きましたが、
その音はブラームスに必要かな?と、思った私は
心がすさんでいるんだ・・と反省。
モーツァルトの左手が素晴らしく、
伴奏をこんなにタッチも音も豊かに作り出せるとは
なんて羨ましい
一音だけでも分けてほしい・・
アンコールは4曲演奏して下さいました。
その中で、
モーツァルトのニ長調ロンドと
ラヴェルのハイドンの名によるメヌエット
この2曲がとても印象に残りました。
真央君のラヴェル、聴きたいと思いました。
柔らかさと言い、音色と言い、
短い中に魅惑がいっぱいでした。