今日で、今年の発表会が全て終了しました。
と言っても、2回あっただけですが・・
今回は、初めて自分の生徒さんだけでひとつの部を作った発表会でした。
ご自宅で教えていらっしゃる先生にとっては当たり前ですが、
楽器店では他の先生と組むのが通常なので、
どの生徒さんがどの先生が教えているのか全く分からない、
という状態です。
全員の演奏を聴いて、自分の生徒の特長がよく見えました。
音を大切にすることや、音楽的な演奏は実現できていると思いました。
常日頃、耳にタコができるほど言い続けている、呼吸とスラー、フレージングについても、本番で皆しっかり出来ていました。
小学4年生以上(3月までは3年生だった子供たち)になると、音色の変化にも感覚が向き、
どう表現しようか、と自分の音楽として演奏しようとしているのが伝わってきました。
とても嬉しいことです。
自分の意志で、こう弾くんだ、と考えること。
長年それを目指しても、そこに達する生徒はほんの一握りでした。
教本を変え、正しい奏法を習い始めからきちんと教えることでしか、それは達成できないことを今回、しっかり認識しました。
イリーナ先生が仰っている、
どんな子供でもある程度の芸術的な演奏は可能である。
それは、正しい奏法があってこそで、
私はこれまで、音楽から攻めて行ったらそれに合った技術は得られると思って来ました。
それで伸びる子供は、結局のところ一握り、ということだったのです。
教本を変え、思った以上の子供たちの力に驚嘆してはいますが、
足りない、と思うこともはっきりしました。
ピアノ導入法を変えた大きなきっかけである、
良く響く音。
これは、もっと皆出来るはずなのに、
全く足りていません。
そして、これは私の指導の不足面ですが、
表現がこじんまりしていること。
自分の課題も見えた発表会でしたが、
発表会に参加した子供たちの演奏に満足できたのは、
人生始まって以来。
こうなると内容のある曲選びが
楽しみになります。