現在小学4年生の男の子の生徒さん。
卒園する頃からレッスンに通っています。
少し前に不思議な音の国上下巻とも終わりました。
体験レッスンは年長の1月だったと思います。
その時に、ADHD と言われました、とお母様から伺いました。
レッスンは考えてお返事しますとおっしゃり、1か月後にいただきました。
ADHD にしては落ち着いている印象でした。もっとたいへんな生徒さんは普通にいます。
集中力がなく、しょっちゅう体を動かしていたり、レッスンに関係のない話を突然したり、いつまでも話し続けていたり、ページの先が気になってこれは何?これはどうやって弾くの?ときいてきたり。
彼は、そのようなことはほとんどありません。
時々、先の事が気になるようですが、「今はいい」とか「まず、こっちだ」と言って自分でコントロールしようとしています。
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ただ、小3の終わり頃から、自分で勝手にどんどんイライラしてくることが出てきました。
「できない」と言ってイライラ。
ゆっくりやればできるから、と私もゆっくりな声で静かに話すのですが、イライラはエスカレート。そうなると、口出しすると余計に駄目になるので黙って見ているしかありません。
それがレッスンの終わり頃に来ることがあり、本人は目に涙を浮かべ、怒ったまま終わることになります。
その姿を見ると、他のお母様でしたら一大事と大ごとになることもありますが、彼のお母様はその辺りのことは心得ていらしていて、あらまぁ、仕方ないわね、というお顔をされます。
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その生徒さんを見ていると、自分はできない、と必要以上に思っている節があります。
学校でどのような経験をしたかはわからないのですが、解ることが君にはできる、と知ってもらうことがピアノレッスンでの役割では、と思っています。
気持ちだけが焦って、思考が停止しイライラして怒り出しているだけなので、言葉でなだめても通じないわけで、実際に解ることを経験してもらうことが必要です。
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今回、ほぼ10年振りに発達障がいのことをこちらにまとめていて、自分で過去にまとめたADHDの所を読んでいて、 ADHDの25~50%に9歳前後に現れる症状があることを思い出しました。先日のレッスンで初めてチックが表れていたので、慎重に見守らなければと思います。
また、最近その生徒さんは、話が通じにくくなっていると感じます。男の子は一度にふたつの事を言ってもわからないお子さんが多いので、ひとつずつにしていますが、そのひとつを伝えるのに時間がかかるようになっています。
例えば、ある小節の音の動きを楽譜を指差して話していても他の所だと思って「わからない」とイラついてきたり、右手だけと言っても何をしたら良いかわからずにいて、両手で弾こうとして「できない」とイラついたり。
年齢によって症状に変化が見られ、いつも良い方に向かって行くわけではないことを忘れてはいけない、と改めて自分の中に刻みました。