不思議な音の国では、白と黒の丸で最初はリズムを体験します。
白→長い
黒→短い
何拍とは数えません。
言葉の長短に合わせて手を叩く所から始めます。
今回改訂されて、この白黒丸のページが
使いやすくなりました。
以前は、英語の韻を踏んだ言葉で
これをしておりました。
改訂されたものは、訳者の先生オリジナルです。
おままごとの光景が浮かんできた、と仰っていました。
さて、これを使って言葉のリズムを
白黒丸で生徒さんと並べることが出来ます。
さらに、移調もできます。
ケーキの言葉を私はよく使うのですが、
昨日レッスンをした年長の生徒さんが、なぜか気が向かない様子で
ケーキの種類が好みではないのかと思ったら、
魚が好きだと。
何の魚が好きか聞いたら、
「しゃけ」
黒丸2個です・・
魚の名前じゃ白は使えないな、と思いましたが
他に好きな魚ある?、と聞きましたら
「さんま」
どっちも美味しいけど、黒しかないな・・
ピアノを習い始めて間もないので、
鍵盤の音を覚えることを優先させようと思い、
「ドド(しゃけ)、レレレ(さんま)」とシンプルにして、
移調して私が弾いていきました。
真似してもらい、鍵盤の音の名前を言ってもらい
音名で歌っていきました。
この黒と白の丸だけでも、案外活用できます。
与えられた課題をするだけではなく、
創り出す楽しみを習い始めに経験できることは
貴重です。
ワークやソルフェの市販教材は、
教える側はそれに沿って行えばよいので、
はっきり言って楽です。
このようなアイディア勝負は、
教える側も工夫が必要です。
しかし、それが音楽が生きているものだという
実感があって、私には楽しいと感じます。