久し振りにイリーナ先生のレッスン動画。
不思議の上巻にある「あめ、あめ、あがれ」
D音ーH音の2音の曲です。
これを移調してもらっています。
白鍵だけで半音が入っている所はそのまま弾けますが、
A音からの時に弾き始める前に歌ってもらっています。
するとA音ーF音と弾いた時にイリーナ先生に
「待って、音合ってる?」と言われるとすぐに気付き、
A音ーFis音に生徒さんが自分で直しています。
H音からもG音を弾いてしまった時に、
すぐに気付き直しています。
奏法の余裕があると、ここでこのようなことも可能です。
腕を使えず指弾きから抜け出せない生徒さんは、
音を読んで、両手を使って、リズムを読んでに
移調まで加わると頭が一杯になってしまいます。
何を今一番出来るようになってほしいかが
分からなくなることは、
意味があることでもしにくい現実があります。
だからこそ音を読み始めるまでには、完璧ではなくとも、
腕を使い、指先で腕を支えて弾くとことを覚えられるよう、
毎日少しの時間で構わないのでピアノを弾くべきなのです。
音を読み始めたら練習をするとか、
曲が長く難しくなってから練習をするでは遅いのです。
私は今でこそ、
音を読み始める前までにピアノを弾く手を作っておきたい、
と親御さんに伝えるようになりましたが、
このメソッドを使う前は、音をたくさん弾くようになったら
練習すればいい、と思っていました。
音をたくさん弾く前の練習法を知らなかったからです。
もし、ピアノを教え始めた時からこのように教えていたら
自分にどんな未来があっただろうと時々思います。
単なるナイモノネダリ··
🎹 Transposition at the First Piano Lessons.
そう言えば、今年の2月の発表会で「はじめての音楽との出合い」
にあるリストのハンガリー狂詩曲 No.2 を弾いた生徒さんが、
この前、急に他の音から弾いていました。
C-H-Cで始まるのですが、F-E-Fで弾き始めて全部弾いていました。
でも、本人はその音から弾いたと思っていただけで、
別の音から弾いてみようなんて全く思っていませんでした。
勘違い移調でした。