おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ロマノフ家12の物語

2021年08月23日 | 書籍紹介
「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」を読んでいます。

日本の歴史もよくわかっていないのに、ロシアの歴史を知ってどうするんだ?と思いつつ読み始めました。

面白いです。

西欧の先進国に比べ、極寒地の3流国家だったロシア。
西欧の先進文化を視察し多くのものを持ち帰ったピョートル大帝。この大帝が極寒の湿地帯を開拓し、サンクト・ペテルブルクを新都に。

フランスのブルボン家、オーストリアのハプスブルク家は一流。ロマノフ家は二流という構図。

ドイツ人ゾフィがエカテリーナ二世となり、エルミタージュの美術品をいかに収集できたか。

各章ごとに一枚の絵画が最初のページにあり、そこに描かれているものから話が展開していきます。

ロシアが野暮ったい極寒地から、西欧の洗練された先進国に追いつこうとしていた歴史。
かなり凄惨な話も多いですが、日本も武士の時代はそうだっただろうし、これが人間の犯してきた歴史なのだろうと思います。


西洋音楽から遅れたロシアが、そのまま真似をしなかったところが、この国らしいのかもしれません。
文化的にも後進国だったにもかかわらず、独自の美しさを求め、それを実現する方法を考え出した独創性。そのようなセンスを持ち合わせていた民族でもあるのか、と思います。

それにしても、著者も書いていますが、同じ名前や似た名前が多い・・
読みながら何度も家系図をめくってしまいました。

ピョートル、イワン、ニコライ、アレクサンドル、エカテリーナ、エリザヴェ―タ 😵



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