楽しかったです。
カナダのマルク=アンドレ・アムランとシャルル・リシャール=アムランの2台ピアノのコンサートを聴いてきました。
2人とも生で聴いてみたいピアニストでしたので、同時に聴けるとは有り難い!
プログラムは、初めて聴く曲が多く、これもまた楽しかったです。
けっこう細かい掛け合いが多い曲でしたが、チグハグさは全くなくお見事。
アンコールのマルク=アンドレさんが作った「タンゴ」、楽しかった。
今のピアニストはピアノを弾くだけでは済まなくなっているな、と。
いつからか室内楽をするピアニストが増え、弾き振りをすることも増え、自分で編曲した曲をプログラムに入れることが見られるようになり、アンコールで自作の曲を弾くピアニストも珍しくなくなりつつあり、皆さん多才です。
元々そのような力量を持ちながら、従来のリサイタルの形式で演奏をされていただけかもしれません。
演奏家と作曲家が分業化される前の時代に戻ってきたというか・・
ソロ活動をメインにしてきたピアニストでも自分のしたいことをさせてもらえるようになった、というか・・
聴衆の耳がやっとピアニストたちに追い付いてきたので、好きなことが出来るようになってきたのかもしれません。
本来、ピアニストはソロ曲やコンチェルトだけ学んでいたわけではなく、幅広い音楽の力をちゃんと持っていた、学んできたということが表面化しただけかもしれません。
そのきっかけは、アルゲリッチにあるかなと個人的には思っています。
彼女が室内楽をよく行うようになったので。
編曲はファジル・サイやヴォロドス、コチシュが素晴らしいものを作っていますし、作曲はキーシンがピアノ曲以外のものも作っています。若いピアニストほど作曲もお得意なように思います。
一流は何をしても一流なんだなと、どんどん素人化して行く自分に残念賞を渡さなければ