おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ゴリン先生のセミナーで思ったこと①

2018年12月03日 | 不思議な音の国
イリーナ先生のセミナーで思ったことがいくつかあります。

一番には「決してあきらめてはいけません」と言う言葉。

毎回、そしてどの生徒にもそれと闘ってレッスンをしています。
無理かもしれないとあきらめようと思うことの連続です。
私にはできないのかもしれないと情けない思いとの闘いでもあります。

今はいないのですが10年ほど前に発達障がいの生徒が何人かおりました。
やっと進んだかと思うとそれが突然何もなくなり、あの思い、苦労は何だったんだと虚しくなりました。

そこまで来るのにも試行錯誤の日々で、今度こそと思ってもレッスンが終わると何もできなかった自分が情けなくなりました。
しかし次の週にレッスンはやってきます。
落ち込んでいる場合ではないので自分を奮い立たせ、またアイディアを絞り出しました。

やっと明るい兆しが見え、報われたと思ったのにそれが全てなくなる・・
またやり直し。
もうそんなエネルギーは残っていない・・

でもやり続けました。

そんな中で、笑ってくれる、笑顔になってくれることが救いでした。
そして、それが求めていたものだと気付きました。

今回の話とその経験は違いますが、「あきらめない」先にあるものが必ずしも演奏に結びつくものでなくともよいのかもしれないと思います。

「あきらめない」先にあるものは生徒によって違います。
しかし講師があきらめたら何も生まれない。

あのイリーナ先生でも動画では全く想像できない思いを何度もされ、それと闘っていらっしゃいました。

実績ある先生がどのようなお気持ちでレッスンを続けていらっしゃるかは日本では聞くことができないと思います。
コンクールで上位に入賞させていらっしゃる先生の中には才能ある子供しか見ない、出来なくなったら肩たたきをする話も聞いております。

普通の子供たちでも講師にあきらめない精神と本物の実力(音楽性、技術、指導力、保護者との関わり、人間性)を持てればミラクルは実現できるとイリーナ先生にお会いして思いました。


コメント
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