アマゾンわんわん日記 2018

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日本のお菓子やーい

2012年07月03日 | 生活
さて、夫のサンパウロのお土産、地方に住んでいる私たちにとって、これほど楽しみなものはありません。
特に今回は娘が旅行にもって行くお菓子類を頼んだので、娘もいつにもまして夫の帰りを待っていました。
へゼンジで会えることになっている、マナウスから引越ししていってしまったお友達のマリアーニに会えることになっているからです。
マリアーニは日本食、特に日本のお菓子の大ファンなんです。
日本のお菓子、ブラジルでは大人気ですけど。

が!残念ながら、期待していたお菓子は皆無。
しょぼん。
夫によると、サンパウロの日本食料品スーパーにほとんど日本のものが入っていないとか。
ちょうど、夫が持って帰ってきてくれた日系の新聞に大きく記事が出ていました。

新聞によると、昨年の震災による福島原発の事故後、日本からの食料品の輸入は一時全面的にストップしました。
その後、規制緩和により、9月ぐらいから徐々に輸入が再開されましたが、11月ぐらいから再び日本食品が港で止められているとのことです。
ある日本食輸入会社では、昨年11月から到着したコンテナが全部で13本港で足止めされているということで、商品の支払いに加えてコンテナの借用料、港の倉庫管理料等々、商品が手元に入らないにもかかわらず、莫大な費用がかかっているとか。
それに加え、輸入品が食料品であるために、賞味期限の問題もあり、ものによっては廃棄処分にしなくてはならないものもたくさんあるそうです。
ところが、いったん輸入した商品なので、これを廃棄するには国税庁に1kgあたり10レアイス(約500円)を支払わなくてはならず、すべてをあわせるとこの費用だけで500万レアイス(約2億5000万円)かかるとのこと。
どうすることもできず、日本に送り返すしかないとのことですが、そのための費用もかかります。

ブラジル政府は「検査をして、放射能が検出されなければ輸入に関しては何の問題もない。」といっているそうですが、放射能の検査ができる機関は現在サンパウロ大学の一箇所のみ、それも検査に平均50日もかかり、しかもその後通関の手続きになるため、大変な時間がかかります。
現在日本政府も規制撤廃について、ブラジル政府に対して働きかけを行っているそうですが、ブラジル側の担当者が途中で変わり、そのたびに交渉を一から始めなくてはならないなどのことがあり、なかなか思うように進まないとのことです。
サンパウロの日本食料品店の多くは、中国産食料、韓国産食料などを代わりのものとして販売していますが、このような状況のため、それも品薄状態になっているようです。

あわせてブラジルへの渡航者の検査も相変わらず厳しいようで、先日日本から帰国した方も、缶詰、乾燥食品なども取り上げられたそうです。
日本で普通に販売されているのに…と、どうも納得いきませんよね。
日本政府関係機関では、今後状況は改善されていくと楽観的ですが、輸入業者のほうでは「状況が改善されるまでに、会社が持ちこたえられるかどうか」深刻な状況だということです。

*この記事は2012年6月30日ニッケイ新聞を参考にしました。


コメント (2)
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