あらし

さてさて、夫を送って家に帰ってくると、午後１０時１０分。
空港から１０分で到着？
新記録かも？！

すっかり目が覚めてしまった私、夫の妹さんと私の実家に「無事に出発しました」メールを打っていました。
…と、稲光、続いて雷鳴？
うわあああ、一刻も早く送信せねば！！！
あわてて送信。
つすいてPCの電源を切り、コンセントを抜きます。

そんなこんなしているうちに、庭の木がざわざわとしてきて、雷鳴も激しくなって来ました。
チコちゃんを寝場所に移動させ、家中の戸締り。
２階に上がるころには、風がいっそう激しくなってきました。

…と、雨！
ものすごい雨！

こういう降り方のときは、窓の隙間から雨水が入ってくるんです。
まずは娘の部屋、次に私の部屋、続いて居間を点検。
水は入ってきていない。
風はますます激しくなって、屋根が飛ばされそう。
尋常な風ではありません。

…と、停電。
電気が消えました。

まだ夫の部屋の点検が終わっていないのに。
娘が寝ている夫の部屋に入ろうとしましたが、風圧でドアが開きません。
まじ？！
無理やり、ほとんど体当たりで、ドアを開けて入ってみると…
窓ガラスの隙間から、あふれる雨水！
染み出しているなんてものじゃない、ごぼっ、ごぼっとあふれ出てきているよ！
あわてて、近くにあったタオルをつかんで水の上におきます。
この時点でもまだのんびり寝ている娘をたたき起こして、とにかく新聞紙とタオルをあるだけ持ってこさせます。
懐中電灯で照らしてみると、夫のお部屋は約半分が水浸し。
幸い、棚や机など、ものが置いてあるほうには水はいっていなかったので、ほっとしました。




娘が撮った稲光。
窓の間に雨水が入ってこないように、新聞がはさんであるんです。

夫の部屋の水をなんとか片付け終わったころ、雷も峠を越えました。
本当に、ものの１０分ぐらいでした。
まだ停電は続いています。
びしょびしょのタオル類を片付けて、外を見てみると…

大変！
表庭中に散らばるジャスミンの枝。
外に出てみると、プラスチックの植木鉢に植わっている椰子の木は転がっているし、重い焼き物の鉢は横倒しになって割れている。



右から２番目の植木鉢が割れています。その隣のは吹き飛んでいました。

お隣の庭では「みゃーみゃー」と猫の鳴き声。
そのうち、お隣の女性陣も出てきました。
お隣と入っても、獣医さんをしている動物好きのほうではなくて、それほど動物が好きなほうではないお隣。
そう、先日ヨークシャーを飼って、一週間でほかに上げてしまったお隣さんのほう。
聞くと、一週間ほど前、コンドミニオに通ってくる猫、通称「とらこ」が子猫をお隣さんの庭に運んできたんだって。
で、そのまま居ついているのだそうな。
知らなかった！
お隣の女性陣（奥さんとメイドさん？娘さん？よく関係がわからないんです）は、「植木鉢の下敷きになっているのかも？」と一生懸命に探していました。
幸い怪我をすることも無く、木の下から這い出てきたそうです。
でも、風が吹く前は、雨の当たらないところにいたそうで、「子猫たちも風で吹き飛ばされたのかも？」と話していました。
しばらく話をして、おやすみなさいを行って、それぞれ家の中に。
でもね、まだ停電が続いていて、暑くて寝られたものじゃないのよ。
蚊が入るのを覚悟の上で、窓を全開に。
涼しかったけど、やっぱり蚊は入ってきたわ。
電気が戻ったのは、結局朝の５時。
なんと６時間の停電でした。

今朝、わんこたちと散歩に出ると、いやいや、近所中すごいことになっていた。


お隣さんの庭のジャスミンは、根元からポッキリ。


家の隣の森の木はもぽっきり。


根元はこんな具合。




近くのフェスタやさんの門は、コンクリート部分から、崩れていました。
これで、しばらくフェスタも無いかしら？

幸い我が家も、コンドミニオな胃のほかの家も、屋根が飛ばされることも無く済みました。
今朝、職場の門番君と話したら、前の晩に夫を空港に送って行った幹線道路の真ん中に、大きな屋根がそっくり落ちていたんだそうです。
近くの自動車やさんの展示場の屋根が、そっくり飛んできたんだって。
通るのがあと１時間遅かったら、とんでもないことになっていたわね。

この嵐で夫の飛行機は１時間遅れで出発。
幸い乗り次には支障はなかったそうで、マイアミ、シカゴから「無事ついたコール」がありました。