アマゾンわんわん日記 2018

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選挙

2012年09月06日 | ブラジル雑記
今年はブラジルは選挙の年です。
市長と市会議員です。
10月はじめの投票日に向けて、選挙戦真っ只中。

我が家は夫も私も日本人なので、ブラジルの選挙とは無縁の世界でした。
外国人は選挙権を取れないもので。
が!今年は違う!
娘が選挙権を取ったのです。

ブラジルでは16歳になると、選挙権が取れます。
これは個人の希望によるもので、義務ではありません。
18歳になると、すべての国民が選挙権を取らなくてはなりません。
選挙権を持つと、選挙を棄権したりすると、ペナルティが課されます。
何回かこれが重なると、公民権の一部停止などの処分を受けます。
厳しいんです。

というわけで、現在、一生懸命に政見放送を聴いています。
現在マナウスの市長候補は8人。
最有力は、市会議員を何期も務めた女性候補かな?

今回の選挙で教育行政の目玉になっているのが「市立学校の全日制化」。
アマゾナスではすでに何校かの州立学校が全日制になっています。
生徒が朝から午後まで学校にいるんですね。
日本人にとっては当たり前だと思われるでしょうが、基本的に午前・午後の2部制になっているブラジルでは、画期的なことなんです。

選挙で候補者達は簡単に「全日制、全日制」って言っているけど、全日制にして何を生徒達に教えるのかは、何も明言していないのよね。
その辺がとっても疑問。
ブラジルで現在教えることを義務とされつつある「音楽」「美術」などの強化を充実させるのか?
クラブ活動的なものを充実させるのか?
教科の補修的なことをするのか?
そのための教員の増員、または待遇の改善は?
そのためにかかるお金の財源は?
教員の質の向上は?
なーんにも明言なし。
ただ「全日制にします。生徒がより質の高い教育を受けられるようにします。」と繰り返すのみ。
現在、実際に音楽などの授業が行われている学校があるのですが、教員が足りずに、「音楽」の授業中に「FOFO」(ブラジルの流行音楽)などを聞かせて生徒に躍らせたりする教師もいるようで、あきれた保護者から苦情が出たとか。
学校側からこの教師に尋ねたところ「今まで音楽なんて習ったことも無いのに、授業ができるはず無い」と答えたそうです。
「美術」の授業もしかり。
まあ、市立校を「全日制」にしていくことは、州立校というお手本があるので、それほど難しいことではと思うのですが。

そのほかにも、交通問題、現在マナウスの最大の問題になっている「水の供給」の問題、下水処理の問題等々、ずべての候補者、「何とかします」とはいうものの、具体的な案を示していません。
どうなるのか?

まあ、「誰に投票しても大差ないよ」っていうこと?

選挙まで後1ヶ月あまり。
娘にはじっくり考えて投票してもらいましょう!
コメント
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