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彼岸過ぎての…

2012年09月26日 | ブラジル雑記
ブラジルは「春分の日」を過ぎました。
ここマナウスでも、日々、少しずつ日の出が早くなっています。
2ヶ月前には、朝5時半にはまだ真っ暗だったのに、今は明るい。
赤道直下だというのに、日の出の時刻が違ってくるとは生意気な!

なんていっている場合ではありません。
ブラジル南部、サンタカタリーナ州では雪が降りました。
春分の日を過ぎて雪が降るのは、1947年以来だそうです。
今日も気温は零下6度。
風のせいで、体感気温は零下30度なんていっています。
そんんはず、ないだろう?!
ブラジル人、零下30度を知っているのか?!
あくまで、「ブラジル人の体感温度」よね。

こういうニュースを聞くと、いつも思い出すのが、リオの第2次世界大戦戦没者モニュメントで見た、ヨーロッパ戦線に参戦した看護兵の手記。

ブラジルは最初は第2次世界大戦には参加していませんでした。
成り行きを見守っていただけ。
北米沿岸でブラジル船籍の輸送船が続けて攻撃されたのをきっかけに、1942年、当時のゼットゥリオ・バルガス大統領がイタリアとドイツに宣戦を布告、参戦しました。
ただ、この参戦には異説もあって、ブラジルがいつまでも参戦しないのに業を煮やしたアメリカが、北米沿岸でブラジルの船を攻撃、ドイツ軍がやったように見せかけて、ブラジルが参戦しなければいけないような状況に追い込んだという説もあります。
真偽のほどはわかりませんが。

1944年にはイタリア戦線に25000人の陸軍兵士、42人の空軍パイロット、400人の空軍兵を派遣しました。
アルプス越えをして、ドイツ軍を追い詰めるというのが主な任務でした。
そのときの看護兵がブラジルにいる家族にあてて書いた手紙。

「戦闘はさほどひどいものではありません。われわれはみんな勇敢に進撃しています。ただ、この寒さだけは耐えられません。いくら下着を重ねてきても、寒さが忍び込んできます。」

うわー、何か、ひしひしと寒さが忍び寄ってくるような文章ですよね。
この手紙と一緒に、ヨーロッパ戦線に参戦した人たちの軍備品も展示してありました。
なんといっても、普段寒さの無い国の人たちですからね。
そりゃー、アルプス越えはつらかったことでございましょう。
ちなみに、このアルプス越えの攻撃で、443人が死亡、1500人が怪我、そして8000人が病に倒れたそうです。
ただし、そのほとんどの原因が「寒さ」だそうで…

そんなわけで、「春のお彼岸過ぎての雪」。
雪にはしゃぐブラジル人の映像うを見て、思わぬことを思い出しました。

コメント
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