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お手伝いさん保護法で...

2013年04月10日 | ブラジル雑記
今月から、Empregada Domestica(お手伝いさん)の待遇に関する、新しい法律が適用されることになりました。

いままで、あいまいになっていた、お手伝いさんの待遇や年金の支払いに対して、雇用する側により厳しい義務を課しています。

たとえば...
*労働時間は週に44時間を限度とする。
*一日の就労時間は8時間とし、合間に1時間から2時間の昼食、休息時間を入れる。
*週に二日を超えて働く場合には「DIARISTA」(日雇いのお手伝いさん)とはみなされない。
 そのために、雇用側は労働手帳にサインをし、年金や労働保険の支払いもしなくてはならない。
*時間外労働の場合には、50%増しの賃金を支払う。

等々。

テレビなどでは、この法律の適用にあわせて、今月初めから「いかにして、いままでの生活を保ちながら、お手伝いさんの権利を守るか。この法律の適用により、現在の雇用形態がどのように変わるか。」といった特集が、テレビ番組やニュースで取り上げられています。

通いの「お手伝いさん」の場合には、大きく取り上げられていたのが「勤務時間」。
多くの場合、雇用主が出勤してしまってから、お手伝いさんが出勤してくる場合が多いので「どうやって勤務時間を明確にすることができるの?!ということ。
テレビのお勧めは「勤務ノートをつける」などでしたけどね。
私は、たまにだけど、自宅に電話をして、出勤状況を確かめていたわ。

それから、住み込みのお手伝いさんの場合「勤務時間がはっきりしない」ということ。
確かに、昼間の掃除なんかは時間内だけど、たとえば夜ご飯のあとからづけなんかは「時間外」になっちゃうことがありますものね。

「子守」として雇われている場合にはなおさら。
「子守」さんは、特に赤ちゃんと同じ部屋に寝て、夜中に赤ちゃんがぐずった場合には、あやしてあげたり、ミルクをあげたりもします。
そういう場合のお給料は?
勤務時間は?
さまざまな疑問点が出てきます。

そうした煩雑さを避けるために、現在、ブラジル中で「お手伝いさんのリストラ」が進んでいます。
お手伝いさんの権利を守るための法律の制定で、お手伝いさんのリストラが進むというのもおかしな話です。
しかし、実際に、この法律の制定で、お手伝いさんを雇う家庭では平均で16、6%の支払いが増えるということです。
私の身の回りでもけっこうあって、娘の学校の先生宅のお手伝いさんも辞めさせたそうだし、お隣さんでも「子守さん」をやめさせたみたいです。
ブラジル全土では、81万5000人の「お手伝いさん」がリストラに直面しているそうです。
今回の法律の制定で、特別な理由なく仕事をやめさせた場合のペナルティも厳しくなったため、法律の思考前にやめさせたケースも多く、この1年で13万3000人がすでにやめさせられたそうです。

というわけで、我が家はここ1ヶ月、お掃除おばさんなしの生活を送っています。
多分、ブラジル来てから、私初めてだわ、お掃除おばさん、まったくなしの日々。
やれば結構やれるもんです。
お金を払って、いらいらすることを考えたら、ずっと精神衛生上良い!
「いらいら」させられないお掃除おばさんって言うのが、理想なんですけどね...


コメント
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