アマゾンわんわん日記 2018

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あの頃の時間

2017年01月29日 | 人間

マナウスに引っ越してきて、ほぼ2年間ぐらい、ずっとずっとリオに戻りたくて毎日毎日、鬱々とした日を過ごしていました。
2年が過ぎて、いろいろなことが変わってきたころから、リオに帰りたいと涙を流す日は少なくなってきました。

リオを離れて13年が過ぎた今、どうしそんなにリオが恋しいのか、少し冷静に考えられるようになってきました。

おそらく、私が帰りたかったのは、リオという場所でなく、リオで過ごしていたあの頃の「時間」なのだろうと思います。
幼かった娘の手を引いて屋台をひやかして歩いたフラメンゴの駅前の広場、夫の釣りに付き合って通っていたウルカの海岸、肌寒い空気の中、ワインとフェジョアーダをいただいたアルトダボアビスタのレストラン、大きな松ぼっくりを探しながら歩いたポンタネグラのゴルフ場。

次から次へと様々な出来事が思い出されます。

この3月、ほぼ10年ぶりぐらいに娘とリオに旅行することになりました。
ほぼ2日間しか時間が取れない、本当にわずかな時間です。
その中でどこに行きたいかな?
どこに行けるかな?
楽しみな反面、会いたい人たちの半分以上にはもう会うことができない。
娘が通っていた学校も、なくなってしまったようだし。
そう考えればかんがえるほど、一層懐かしく思い出される、あの頃のこと。

あの頃の場所には戻れる、でも あの頃の時間には戻れない。
でも、戻れなくていいんだ。
懐かしく思い出すものでいいんだ。
きっと、今が毎日ぶつぶつ文句を言いながら過ぎす日々だったら、こんなふうにあの頃を懐かしく思い出すことはできないんだろうな。

過ぎ去った時間を懐かしく思い出すことができるのは、今の日々が穏やかに過ぎているから。

久しぶりにリオのあの通りを歩いてこよう。
娘の手を引いて歩いている私に会えるかもしれない、レストランのテラスで友人たちとビールを飲む私に会えるかもしれない、海岸で釣りをする夫を待つ私に会えるかもしれない。



コメント (2)
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