アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

セニョーラ どうぞ!

2018年05月04日 | 人間
4月半ば ブラジリアに行ってきました。
久々に娘と会って、ショッピング。
ちょっと離れた郊外のショッピングセンターに行くことにしました。

今年になってサンパウロに引っ越した娘。
車も持って行ってしまったため、この日はバスとメトロを乗り継いで行くことにしました。

娘のアパートからバス通りまで出て、ターミナルまで行くバスに乗り込みます。
土曜日の朝ということで、バスそこそこの混み具合。

お金を払って、カトラッカと呼ばれる回転ゲートを抜けて、どんどん後ろのほうへ。
降り口が後ろのほうなの。
運転が激しいから、ぼんやりしていると転んじゃう。
なのでつかめる場所をぎゅっと握って、足をしっかりと踏ん張って!
それでも、ブラジリアの道路は比較的整備が行き届いているので、マナウスのバスよりはよっぽど穏やかだと思う。

そんな感じで乗っていると、一人の青年に声をかけられました。

「セニョーラ よかったら こちらに座ってください。」

はい?
あ...あたしですか??!!
人生52年間生きていて、初めて席を譲られたんですけど~
えええー そんな、そんなババアに見えますか、私!

あわあわと慌てていると、娘が
「ほら ママ 座らせてもらって!」

はい、それでは...

「どうもありがとう。」
複雑な思いを隠して、笑顔で青年にお礼を言って座らせても偉うことにしました。

今日はまだ朝だから 顔も元気なはずだし、髪もこの間染めたばかりなのに...
まだぶつぶつとつぶやいている母に、娘が「ブラジリアの人はみんな親切だから 女の人には席を譲るんだよ。」と慰めの言葉。
そうですね、そう考えましょう。

ターミナルに着いて 青年に一言お礼を言おうと、声をかけようとしてやめました。
だって...
青年、鼻ほじってたんだもん。

見て見ぬふりをするのも やさしさのうち?!
青年、ありがとね。
その優しい気持ちを ずっと忘れずにね。

複雑な気持ちのペケママは 青年が手を洗ってくれることを祈りながら、娘とメトロの駅に急ぐのでした。

いや、でも、正直 席を譲られることがこれほどショックだったとは...
新鮮な体験でした!



コメント
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