アマゾンわんわん日記 2018

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Córrego do Feijão鉱山 砂防ダムの決壊

2019年01月26日 | ブラジル雑記
昨日 1月25日金曜日 現地時間のお昼頃、ミナスジェライス州の州都ベロオリゾンチ近郊の鉱山で、砂防ダムの決壊事故がありました。
事故があったのは ベロオリゾンチ都市圏のBrumadinhoという町にある、「Vale」という鉱山会社の所有する「Córrego do Feijão鉱山」。

この鉱山は1956年に拓かれ、当初は鉄鉱石と石炭を採掘していたそうです。
その後、2003年に現在の「Vale」が鉱山の経営に携わるようになったということです。

これはG1からお借りした 鉱山付近の地図と写真です。



地図からもわかるように、鉱山内には他にも砂防ダムがいくつかあります。
会社側は 今回の第4砂防ダムの決壊は 近くの第1砂防ダムの水があふれ出し、これが流れ込んだことが原因で容量を超え決壊したと発表しました。

砂防ダムから流れ出した泥水は、激しい流れとなって鉱山本部を襲いました。



ちょうど昼食時間と重なったこともあり、多くの社員が食堂にいました。
当時食堂には400人以上の社員が食事をしている最中に泥水に巻き込まれ、流されました。うち、279人が助け出されましたが、それ以外の人々はまだ行方が分かっていないということです。

また、現場近くを走っていたバスも泥水に巻き込まれました。
乗客はすべて、鉱山の社員でした。

会社側の発表によるとまだ400人近くの社員と連絡が取れなくなっているそうです。



泥水は近くの住宅や牧場なども巻き込みました。


左が事故前、右が事故後です。

この地域は牧場なども多く、多くの動物たちが泥水に流されました。



現在、地上と空からの捜索が進められていて、昨日の段階で189人が救出されました。
亡くなった方は34人となっています。
人間の捜索とともに、それぞれの牧場などで 動物たちを保護する活動も行われています。



また決壊により、近くを流れるParaopeba川の水位が一時上昇し、近隣の6つの町で警戒情報を出しました。
泥水によって汚染された水は、東北海岸部を流れ大西洋にそそぐサンフランシスコ河にも影響を及ぼしています。



泥水は鉱物の精製ごの廃物などが含まれており、周辺の環境への影響が懸念されています。
IBAMA(ブラジル環境局)はVALEに対して、砂防ダム決壊における環境破壊に対して 2億5600万レアイス(約約75億円)の罰金を科しました。

ブラジルでは3年ほど前にも 同じミナスジェライス州のValeの別の鉱山で 砂防ダム決壊による事故が起こっています。
この時は近隣の歴史的遺産が多く失われました。

現在 消防や警察、多くのボランティアによって行方不明の人たちの捜索や被害を受けた人たちへの援助が始まっています。








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