アマゾンわんわん日記 2018

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神隠し?

2022年03月17日 | ブラジル雑記

マナウスから南西に400㎞ほど離れたところにマニコレという町があります。

人口は55,000人ほど。

農業が主な産業の町です。

そこに6歳と8歳になるインディオの兄妹が住んでいます。

ほぼ1か月前の2月18日、自宅近くで遊んでいた二人は 小鳥ていて、そのまま森に入ってしまいました。

夕方になっても二人は戻ってきません。

家族は近所中を探しますが、どこにも二人の姿はありません。

近所の人たちも協力して、森の中を懸命に探しました。

幸い近くには大きな川もなく、水の事故の心配はなかったそうです。

二人を見つけられないまま、1週間がたち、2週間がたち、とうとう20日以上の日が過ぎました。

まだ小さい子供たちのこと、誰かに連れ去られたのではないか?

そう人々は思い始めていました。

残念ながらブラジルでは、売買目的の子供の誘拐があるのです。

人々がそう思い始めたころ、森の中で伐採の仕事をしていた男性が、普通ならそこにいるはずがない 小さな二人の子供の姿を見つけました。

驚いた男性、すぐに近くの家に走り、警察に連絡をしました。

二人は立ち上がることもできないぐらい衰弱していました。

すぐに町に移送され病院で手当てを受けました。

ようやく口がきけるようになった二人によると、1か月近く雨水を飲むだけで過ごしてきたそうです。

病院の話によると ひどい栄養失調と脱水状態、そしてそこからくる尿路障害の状態だそうです。

マニコレの病院で応急処置を受けた二人は、今日のお昼にマナウスに移送されました。

小児専門病院で集中治療室に入り、治療と詳しい健康状態のチェックを受けるとのこと。

それにしても、1か月近く そんな小さな子供が森の中で食事もとらずに過ごし、まだ多くいる野生動物の被害にも会わずに過ごしてきたのは 本当に奇跡のようなことだと思います。

マニコレの森の中には、子供と動物を守ってくれるという森の精がまだいるのでしょう。

二人が早く回復することを祈っています。

 

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