昨夜7時過ぎ、天井の電燈が何度かピカピカと瞬きました。
インターネットも途切れ途切れです。
あれ??どうしたのかな?
普段だったらほとんどないことです。
不思議に思い、自室を出て娘のパートナー君を呼びました。
返事は無し。
どうやらどこかへ出かけたみたい。
居間に出ると、すさまじい風の音と雨の音がしていることに気がつきました。
そのうちに稲光と雷の音。
窓際に寝ていた猫たちが、飛び上がって机の下に逃げ込みました。
嵐のようです。
ただ、嵐は15分ほどでおさまって、電燈もインターネットも普通に戻りました。
今朝、ウオーキングに出かけてみて、びっくり!
アパートの前の坂道は、流れてきたゴミや木の葉がたくさん吹き溜まっています。
いつも通る、道路のまん中のランニングロードは街路樹の折れた枝だらけ。
お昼のニュースによると、昨夜7時半ごろにサンパウロ市街を襲った嵐は、たった15分ほどで大きな被害をもたらしました。
時速107㎞という突風は多くの街路樹をなぎ倒し、ショッピングセンターなどの大きな建物の屋根や、ガソリンスタンドの屋根などを吹き飛ばしました。
多くの地区で電線が切断され、大規模な停電が発生しました。
「可愛いお友達」の住む地区で大規模な停電が発生したと聞き心配していましたが、ほぼ半日ぶりに復旧したそうです。
電気の供給が停止したことにより、水道も停止し多くの地区で断水しました。
停電と断水は多くの地区で復旧しましたが、まだ復旧していない地区が何ヶ所もあるそうです。
雨もかなり降ったらしく、坂の多いサンパウロでは滝のように水が流れたというところが多くありました。
このたった15分の嵐でサンパウロ都市圏で7人の方が亡くなりました。
多くが倒れてきた木に巻き込まれたそうです。
サンパウロ都市圏のBaurúという街では、母親と子供、そして近所に住む男性と愛犬が倒れてきた塀に巻き込まれて死亡しました。
母親と6歳の子供は近くのスーパーに買い物に行き、買い物を済ませて出てきたところでした。
突然襲ってきた嵐に、子供の手を引く母親は慌てました。
ちょうどそこにこれも犬の散歩に出かけ、嵐に驚いて急いで帰る途中の近所の男性に出会いました。
母親は男性に買い物袋を持ってもらい、子供を抱いて急いで帰ろうとしたようです。
ちょうどその時、強く吹いた風でそばのブロック塀が3人と一匹の上に倒れてきました。
その様子がすべて近くにあった防犯カメラに記録されていました。
今日はブラジルは子供の日です。
この子も母親も、きっと楽しみにしていたのだろうと、心が痛みます。
今日は朝のうちは風が強かったものの、太陽が顔をのぞかせる天気になりました。
今夜はまだにわか雨が降る可能性があるということですが、お天気は回復に向かっていて、明日以降は暑い日が戻ってくるということです。