ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ムダ話&ブラックフライヤーズファッション

2008-05-06 23:17:17 | Athelstan・Doherty
ヒュー・コーベットシリーズの1巻,まだ3章までしか読んでませんが,これって,ほぼアセルスタンシリーズと同じスタイルですね。(笑) つまり,何と言うか,水戸黄門的と言うか。。(爆) 2つのシリーズ合わせて23冊ですが,まあ,ゆっくり楽しんで読んで行こうと思います。(一生かかるかも?!(爆))

もう1つ,ムダ話を。。。
アセルスタンや仲間の修道僧さん達がどのような姿をしていたかを想像するのに,実際のドミニコ会修道僧の皆様の姿から,ちょっと捜してみました。一般的に,ドミニコ会修道僧は,白い衣の上に黒いマントを纏うそうです。(Blackfriarsと呼ばれるのはその為です)

清貧を説いた創始者のドミニコさん(あれっ,トンスラがない!)の姿は,まさに普段着のアセルスタンのイメージですね。ここに黒猫が付いたら,天体観測に行きそう(笑)。また馬に乗ってお出かけのさいは,16世紀の聖人ルイス・バートランドさんに近いでしょうか。

ヴェロナのピーターさんは,Inquisitorだったそうで,3巻に登場したウィリアム・デ・コンチェスはこんなイメージなのでしょうか。美しいトンスラのトマス・アクィナスさんはアンセルム修道院長のイメージです。


Satan in St.Mary's: 3

2008-05-06 16:37:52 | Athelstan・Doherty
アセルスタンシリーズを読んでいる時,彼らは何語を話しているのか?と怪しんだものですが(実際アセルスタンがフランス語叫びましたしねぇ),この時代は英語公用語化以前だし,ますます疑惑(笑)です。エドワード1世はアキテーヌ(Aquitaine)公とも呼ばれているし,彼が未だに亡霊に悩まされる政敵サイモン・ド・モンフォールは,きっと本当は,シモン・ド・モンフォールだったでしょうし。

さて,コーベットは,まず自分の職場に寄って,皆に(しばらく?)ここを出ると挨拶。当時,王座裁判所の書記がアヤシイ出張仕事(^^;)に就くのは,日常茶飯だったそうです。経費調達の為,経理に寄りますが,どうせチェックが厳しくてなかなか経費は降りないとわかっているので,船に乗って自宅近辺に戻り,屋敷を売って得たお金を預けた知り合いの銀行家からお金をおろし,近くの酒場に惹かれますが(笑),まず事件現場の教会へ。(やけにサラリーマンなコーベットさんでした(笑))

教会の神父ベレット氏(ベレさんかも)は,とてもあやしいオヤジで,コーベットにワインを勧めますが,コイツはヤバイと感じたコーベットは拒否。自殺したとされるデュケット(この人もデュケさんかも)が訪ねて来た当日の彼の様子等を聞いた後,先ほどの酒場で,夜を明かした,ようです。(笑)


Satan in St.Mary's: 2

2008-05-06 15:06:02 | Athelstan・Doherty
この章で,いよいよ主人公ヒュー・コーベット登場です♪ 彼は,どんなに寒い日でも,体を拭いて清潔に保つのを欠かしません。(ちょっとアセルスタン的ね(笑))彼はエドワード1世が,ウェールズ大公ルウェリン・アプ・グリフィズのとの間に起こした戦争に参加した騎士だったそうです。(この戦いで勝利したイングランドは,それ以降,王子がプリンス・オブ・ウェールズを名乗るようになったそうです。)おかげで体中傷だらけで,特に1277年頃の戦いで付けられた大きな傷が,肩から手首にかけて残っています。外見的には(まだあまり詳しく紹介されていませんが)細身だけど引き締まった印象で,髪は黒,だそう。ここまで聞いた時点で,ますます,同じ名前の,長身でワイルドな俳優に重なってしまいますねぇ。(笑)で,戦争での功績を認められ,現在の彼のお仕事は,王座裁判所の書記官です。

しかし彼には(お約束?)悲しい過去があります。約10年前に,妻子を疫病で失ったんですね。とすると,当時30才ちょい過ぎ位だよなあ。。。この本は1284年の話で,シリーズはその20年後まで続いているので,一瞬年齢的な心配をしてしまいますが,当時の人達は,サイモン・ド・モンフォールにせよ,ルウェリンにせよ,50代60代まで剣を持って現役で戦ったようです。

コーベットの家は,セントポール寺院の近くにあるようです。出勤風景は,アセルスタンやクランストンのそれとあまり変わりませんね。(笑)ただし,ロンドン橋ではなく,船でウェストミンスター宮殿へ向かいます。

出勤してきたコーベットは,早速バーネル司祭に捕まり,王様の依頼を告げられます。王様は,レスター伯(=サイモン・ド・モンフォール)の死後に残党やサポーターを弾圧したので,彼らを未だに恐れていて,今回の事件も,彼らと何か関連があるような気がしているのだそうです。


Satan in St.Mary's: Introduction & 1

2008-05-06 08:26:58 | Athelstan・Doherty
一体どんな話なのか,いよいよ読書開始です!

アセルスタンシリーズでも名前に聞き覚えのある,舞台のセントメアリ・ル・ボー教会とは,一体どこにあるのか,実は結構謎だった(^o^;)のですが,今日ようやくわかりました。このラブリーな地図で,赤丸を付けた所です。(ちなみに,真ん中はセントポール寺院,左下にブラックフライヤーズ修道院!(^^v))詳しくは書きませんが,この教会で,何やら事件が起きたようです。

そして舞台代って,ウェストミンスター宮。このシリーズで主役の1人?となるエドワード1世日本語)ですが,いろいろな亡霊に悩まされる人のようです。(^^;) まず,お父さんヘンリー3世日本語)に関しては,「ウェストミンスター宮を改修するしか興味のなかった人」と思ってます。しかしさらに怖いのは,かつての政敵サイモン・ド・モンフォール日本語)歴史的には,イギリスの議会政治の祖となった人だそうですが。。。まあ,何があったかは,リンク先をご参考に。。。

で,王様は,ボー教会で起きた事件が,どうも自分への陰謀の一旦に見えて仕方がありません。そこで,お抱え司祭ロバート・バーネルを呼び出します。ぽっちゃり体形のバーネルは,こういう事件にピッタリの人物がいまっせ,王座裁判所の書記官である「彼」に任せましょう,と提案。

また舞台代って,ハリポタのデス・イーターのようなアヤシイ一団。(さすが中世(^o^)) 彼らは,王のその動きを察知し,「彼」の命を狙う事に決定。

プロローグ(Introduction)があって,最初の事件があって,続いて主な登場人物の動き。。。という構成は,アセルスタンシリーズと同じような展開ですね。


Run!Run!Run!