ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Beowulf (13)

2008-05-13 22:19:21 | Tolkienその他関連本
Beowulfは、「Shieldingの国で、彼らの命や手足を奪ったGrendelに復讐しました」、と、話します。「彼の子孫がいくら生き残ろうと、もうそんな行いはしないでしょう。」

「私が急いで宮殿に駆けつけた時、Hrothgar王は、私の意図をくみ取ると、すぐに彼の子供達と同席させてくれました。今までの人生の中で最も楽しい一時でしたよ。王妃様もお出ましになり、国民に平和を誓わせ、若者を勇気づけ、戦士に褒美を与えてました。Hrothgarの王女Freawaruも、年輩者にエールを配っていました。彼女は、Ingeldと結婚する事になっており、皆、古い傷や争い事を癒してくれると期待していました。

ただ、いくら花嫁が素晴らしくても、一般に王子が殺されれば、即復讐がある物ですが。
IngeldとFreawaruの結婚式を想像してみるとします。Daneの人々は大いに楽しむでしょう。しかしある年老いた槍兵は、虐殺の記憶を呼び覚ます物を見ると気分が暗くなり、感情を押さえられなくなると思い、仮にこんな事を言うとします。「君の持っている剣は君のお父さんがDane人を殺した物だ。。。」というような事が続けば、いずれ争いが起きてきます。」

(Beowulf、君は悲観的過ぎないか?)

。。で、Beowulfは、Grendelと戦った時の話に戻ります。
Grendelは、Handscioという男を殺し、食べてしまったそうです。さらに、Beowulfを始め、皆を巨大な胃袋に入れようとしていました。(何だかOdysseyに出てきた巨人を思い出しますねぇ。)

次に彼は、Grendelの腕をもぎ取った後の祝宴についての話を披露。豪華な贈り物をもらったり、人々の昔話を聞いた事等を語ります。原文が隣にあるけど読めないので(^^;)正確な事はわかりませんが、この最初の時にBeowulfが戴いた贈り物は、自分の働きに比べ、ちょっと多かったなあ、というニュアンスが見える気がします。

そしてGrendelのママとの戦いについて。ここでまた彼女がAeschereを殺して連れ去った事が語られます。Daneにとってよほど大事な人だったのでしょうね。王の嘆願によって、再び恐ろしい敵と対峙、今度は非常に厳しい戦いだったと振り返ります。

話が終わった後、Beowulfは、HrothgarからHygelacへのおみやげを渡します。それは、Hrothgarの兄Heorogarの武具一式。実は息子にも相続させなかったという、価値の高い物です。

驚いた事に、Bewulfは、以前はさほど評価されてなかったのだそうです。。。。と聞いて、時節柄、太王四神記のタムドクさんを思い出してしまいました。(笑) しかしもちろん、これでBeowulfは大いに称賛される事になりました。

HygelacはBeowulfに、宝石のついた剣と、広大な土地を褒美として与えました。

。。。という事で、第一部終了! 次は一挙に50年後,ドラゴンとの戦いになります。

Satan in St.Mary's: 9 10

2008-05-13 21:06:19 | Athelstan・Doherty
バーネルから解放されてほっ(笑)のコーベット,早速サザクへ船で調査に向かいますが,当時王宮の書記官がサザクなんぞに行く理由は,まずアレ(笑)だったそうですので,船頭がニヤニヤ。

それにしても,非常に賑やかで楽しそうです,サザク。サヴェルが滞在したという安宿スカリオンに行くと,触手付き歯抜きや,リスの毛皮を売る商人や,偽造で捕まった経験がある事を示す「F(=forger)」の烙印も鮮やかな(笑)薬売りなど,ま~ホント見てみたい光景です。

コーベットは(大胆にもいきなり),宿の主人にサヴェルについて聞き出そうと試み。主人は,結構素直にいろいろ教えてくれました。サヴェルはその宿に変装して滞在し,馬の世話をして働きながら,いろいろな人にいろいろ質問していたそうです。川べりに住む謎の老女とよく話をしていたそうですが,彼女は最近袋詰めにされて殺されて発見されたそう。そして彼は不思議ななぞなぞを遺していたそうです。(なぞなぞはここには書かない事に。。)

用事が済んで帰宅しようと船付き場に向かっていたコーベットは,誰かが追って来るのを感じて,慌てて船に飛び込みました。しかし安心もつかの間,ようやくテムズ通りに着いた時,今度は2人の刺客が襲ってきました。1人を仕留めましたが,全然知らない人。

コーベットは(一応(^^;))騎士であり,戦えるので,アセルスタンシリーズより緊迫度が増しますねぇ。

命からがら自宅(屋根裏部屋だったのね)に戻り,誰か信頼できる相棒が欲しいと思ったコーベット,翌日一計を案じて,バーネル司教に頼んで,ある命令書を頂きます。そして向かった先は何故かニューゲート監獄。一体何をするかと思いきや,処刑を待つ囚人の中から,くしゃくしゃの黒髪に汚い服装,ファミリーネームすら持たないラナルフという少年を選び出し,「町の下水溝を案内してくれるか。」素直にほほ笑んだ少年を,バーネルに書いてもらった釈放状で連れ出します。

住居侵入歴3回で吊るし首というのは,さすが中世,かなり厳しいと思いますが,それにしてもコーベット太っ腹。どこの馬の骨ともわからないラナルフを,酒場で丸洗い(笑)して,衣服と「evil looking」な短剣まで買い与える事にしてます。でも,コーベットが買い物をしている間に,ラナルフは早速すっぽんぽんのまま(爆)娼婦を捕まえ「大ハッスル」(爆)慌ててお説教のコーベット,ですが,新しい服を見たら,すっかり反省を忘れるラナルフ。

コーベットは,ラナルフを連れてミトレに出掛けますが,ボディガードのピーターが「奥様は今日はお出掛けた。」何故か慌てて外に出るラナルフに理由を聞けば,実はピーターは,処刑人なのだそう。アパートに戻ると,大家さんとちょっとモメましたが,ラナルフ用の部屋を用意してもらえる事になりました。それまでは,一緒の部屋です。しかし,早速大家さんの鍵束をすってきたラナルフ(爆)慌てて鍵を戻して丁重に謝り,お説教です。(爆)

全く,みょ~な奴を連れてきたモンですが(笑),処刑台に連れて行かれる直前に救った奴です。こういう奴は決して裏切らない,という事なのでしょうね。こういうガキに,そんなに疲れている様子もないコーベットは,子供好きなんでしょうねぇ。(笑)なんか,本業は高校の校長というドハティさんの人となりを見るようです。


Run!Run!Run!