オレって、バイク、スキなんかね?
ん~。
バイク、あったら、そりゃ、いいよ。うんうん。なかったら、寂しいかも知んないけど、トチ狂ったりはしないと思う。他にも時間の使い方はあるし、バイクに遣ったおカネ、貯金でもしてりゃ、ひと財産できてるはずだ。ゴルフの練習も、もっとしたいし。
大型の単車、限定解除してから、常に手元にあった。ヒドイ時には3台もあった。乗ってみて、手元においておきたくなるんだからしょうがない。当時のオレは非常に多忙で、まともな休日は月に2日くらいしかなかった。休日は本当に<休む>しかなかったので、3台のバイク、どうやって乗るつもりだったのかしら。
事実、あまり乗ってやれなくって、手放して、また別の買って、を繰り返していたような気がする。
ブイマなんて、「半年くらいしか乗らないから」って購入して、3ヶ月で売却したりした。
真摯にバイク造りに取り組んでいる、開発者なんかから見ると、ひどい消費者じゃないだろうか。
カネにモノを言わせて次から、次へ。実に卑しい行為だ。
何で、バイク、買っちゃうのか。真剣に考えてみた。
答えは、バイクがオレの「夢」だからに他ならない。
オレにとって、バイクで疾ると言う行為は、真摯に自分の生と向き合う、憧れる、そして、恐怖な行為なのだ。これは、自己同一性の具現化のひとつに他ならないのだ。
よく、バイクは異性に喩えられる。
そう、異性も「夢」のひとつに他ならないと思う。
ヒトはツガイになることで、成熟してからであっても、自己同一性具現化の一歩を踏み出す。このパートナーと共にする部分を増やすことで、自己をより具象化して、このパートナーを鏡にして映し出す。
高額なイニシャル/ランニングコスト。
手間のかかるメンテナンス。
反対勢力との闘争。
そして、ともにあることができる、濃密な時間。
やっぱ、好きなヒト、かも。