憧憬、大艦巨砲主義w

メイン盆栽HAWK11 営農機セロー250 奥様号レブル250

結局。

2013-01-12 01:55:57 | 好きなの
ETCのランプはグリーン。
セカンドにシフトダウン。
アイドリング+わずかのエンジン回転数。
いつものICのゲートを、いつものようにくぐる。
目標タイムは、30分ってトコか、いや、そうでなくてもいいや。
視界が、明るくなり、これまたいつもの誘いが、訪れてくる。


さて。
駆けらむ哉、相棒よ。


軽く、深呼吸。
吐息と交換された冬真っ最中の空気は、鼻腔から抜け、眉間まで冷却し、意識の輪郭を明瞭にする。
少し寒いが、うん、全っ然、悪くない。
セカンドのまま、アクセルを振り絞る!
ゲートから約200m、ロケⅢは機体を120スピード(1スピードは約0.5Km/h:かみさん規格:以下単位略はコレね)まで押し上げる。

アクセルは、全開から、だいぶ戻して、パーシャルへ。
ノーブレーキングだ。
ま、肩慣らし、ってトコだしな(笑)。

田舎のIC。
本線の合流に向けての左旋回は、40Rくらいだろうか。
巨大な質量が、アウト側の白線に向かいたがる。
まだ視界に入らないクリッピングをにらみながら。
右足を思いっきり踏ん張る!
タンクを抱きかかえるように伏せる!
右膝でタンクを左側に抑え込む!
四つの動作を同時に行う。
それでも、機体は右側の白線に寄り添っていこうとする。

外側に引き抜かれそうな、軽い恐怖。
ほんの少し、パーシャルからアクセルを抜く。
0.5ミリか、0.7ミリか。
リアタイヤを路面に押し付けていたトラクションが抜け、とたんに機体は前後に落ち着かなくなる。
こらえろ!
こらえろって、相棒!

前後のうわつき具合は、上下にその挙動を換え、恐怖心を煽る。
ここまでかよ、こんちきしょうめ!
また、アクセルを戻す。
今度は、浮足立ってるコイツが落ち着くまで、戻さざるを得ない。
メーターを見る余裕が生まれる。
100スピード、か。
BKの4割引きだ。
ま、質量が4割増しだから、コレが折り合いってトコか(笑)。

苦笑しながら、ソレが、自分自身に対する折り合い、とも気付く。
そう、そうね。
悲しいけど、ま、そういうもんなのよね。

クリッピングが見えた。
再び、アクセル、全開っ!
もう、白線に脅える必要もないし!

白線が、四角のストロボラインに変わり、3速へ!
1時~2時方向にクルマがいないのを確認しつつ、本線にダイブ!
後方を右ミラーで確認しつつ、アクセルは戻さない。
メットの内部に風切り音が、咆哮のように割り込んで、エンジンの音をかき消していく。

4速!
機体は200スピード超えようとする。
メーターをチラ見してたわずかな時間だが。
前方にはいなかったはずの、マイカーの群れが目前に迫る!
狙え、ルートを射抜くために。
追越車線と走行車線の間!

ロケⅢのライトに気付いた追越車線の白いワゴン、走行車線に避けようとウインカー!
やっぱ、そうきちゃうのね(笑)。
おやくそく、の挙動だ。

少し、アクセルが戻る。
ややや、減速でなくって、機体を振るための予備動作だ。
右側に機体を振りながら、アクセルを再び振り絞る!

わっとと!
また、あの上下動かよ(笑)。
アクセルを閉じながら、5速へ。
今日は210スピードまでで、打ち止め(笑)。
ま、こんなもんですわよ、ねぇ、相棒。

機速は160スピード。
ワルツの速度で、クルマたちを掻き分けていく。
ずんたった、ずんたった。
風は冷たいけど、零戦のレシプロエンジン音のような排気音も、心地よい。
お日さまも、ご機嫌がよろしいようだし。

富津から先では。
削られたお山が左側に。
やわ肌を日に照らされている。
なんだか、エロいような気もする(笑)。
剥かれている、そんなカンジかしら。

いくつかのトンネル。
トンネルの中は、陽がささないけど、少しあったかい。
なんつーか、お山の体内の体温、みたいな。
ではは。
やっぱ、なんだか、エロい(笑)。
ほら、お山ってば、女子だし!

ばかばかしい、とか思いながらも、鋸南富山を左へ降りていく。
ブレーキングの具合を確かめながら、右へ90°カーブ。
再び登って左カーブを咀嚼しつつも、加速せずに、ゲートへ。
ココのゲート出たトコの信号ってば、アオだったこと、なくね?

まるで4車線のような県道。
お店の前のゆるい右カーブは、気合入れたいトコだけど、まぁ、そこは優しく。
踏切を越えると先に島っつーか岩っつーか、良く見える。
お、今日は国道、空いてんじゃん。
右へ折れる国道からは何台ものバイクが、こちらに下っていく。
楽しげだな、おまいら。
ま、オレも楽しいけど。

勝山の信号を直進に越え、すぐ左折。
50mほど、入って右側の駐車場に機体を入れる。
バイクが数台、クルマが4台。
まぁまぁかな、あんまし待たないで済むだろう。
スタンドの足場を確認しつつ、イグニッションを切り、キーを抜く。
両手でメットを頭からはがしながら、ふぅっ、と一息。
なんだか、いっつも、ふぅっ、だな(笑)。
メットをバックレストにかけ、グラブをアモ缶にしまう。
機体のどこからか、金属の収縮音がチンっ、チンと鳴ってる。
おぉ、お疲れちゃん、帰路も頼むぜ。

駐車場のロケⅢを、1回だけ振り返る。
う~ん、イカしてるぜ(笑)。

路地裏っぽいT字路の突き当り。
右側には「営業中」、その奥にはウッドテラスとテーブル、まだ、ココには誰もいない。
狭い通路を押し歩いて、ドアを開ける。
店内を見回すと、テーブルに客はまばらだ。
「いらっしゃいっ!」若けぇモンの声。
「いつもどーも!」店主の声だ。
軽く、会釈くらいは返すが、目は合わさない。
照れる。
なぜだか、あんまし、立派なこととは思えないのだ。
「いらっしゃいませぇ」このヒトは嫁さん、かな?
料理カウンターを左にパーンしながら、レジのほうへ。
振り返るように見ると、カウンターは、空いてる。
ココのキッチンカウンター、大好きだ。
料理を作ってるのを眺めながら、その人の料理を喰う。
なんて贅沢なんだ。
「いらっしゃいませ」おかみさんがレジの前で声をかけてくる。

メニューはいらない。
なんだか、照れちゃうカンジがするので、おかみさんには目を合わさないで、オレは、言う。



「えびそば、ひとつ」










えっと。
1/13日曜、定期便でございます(笑)。
10時市原PA下り。
11時入店予定。
雨天中止。
コメント (6)
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