風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

あたり

2006年08月15日 | 清水ともゑ帳
体重計にのったら、信じられない数字だった。
たった一晩で、体重が5kgも減っている。
おかしい……。


そう思ったところで、夢から覚めた。
先週12日の土曜日、夕飯が終わり、2時間ほどしたら、猛烈におなかが痛くなりはじめた。
雑巾を絞るみたいに、胃腸がギューと絞られている感じ。
とりあえず手洗いに行ったら、今度は胃の底から、うねるような吐き気に襲われた。
自分の声と思えないほど、うなり声が出てしまい、ポポが心配そうにそばへ寄ってきた。
それからは、激闘の数時間。

たぶん、スーパーで買ったサザエが悪さをしたのだと思う。
レジに並ぶまで私は、サザエがカゴに入っているのを知らなかった。
夫が私に内緒で入れてしまったのだ。
家に帰ると、2個入り1パックのそれは、夫が調理した。
私の分は殻ごと加熱し、彼が食べる分は刺身にした。
私は貝は好きだけれど、さっきまで生きていたというのを、自分の目で確認できないと、なかなか買う気になれない。
以前、生ガキであたった経験があるからだ。
なので、夫が作ってくれたサザエを口にするのは、少し抵抗があったけれど、加熱したのなら大丈夫だと思ったし、実際、おいしかった。

今夜はもう入院かもしれない…と思いながら、苦痛と格闘した。
でも、体が受けつけなかったものが体外に出たら、かなり落ち着いた。
ベッドに入る前、ふと鏡を見ると、自分の顔じゃないみたいに頬がこけている。
シャドウを入れたような頬骨のあたりを眺めながら、すごいエネルギーを使ったものだ、と思った。
ダイエットしてもこんなふうになったことはない。
そしたら、一晩で5kgも体重が落ちた夢を見た。

翌朝、体重を計ったら1kg減で、苦しい思いをした割には微妙な数字。
生のサザエを食べた彼はなんともなかった。
自分が選んだものにケチをつけられたと思った夫は、「おまえの体がひ弱なんだよ」と言い張る。
確かに、体調にもよるけれど……。
そして、12日に当選番号を確認するつもりでいたサマージャンボ宝くじは、20枚買ったうちの600円が当りと、毎度のことに終わった。
ジャンボな「あたり」はおなかへとやってきて、シャープな顔つきに喜んだのも束の間、元どおりのぷくぷくほっぺたに戻っている。

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