風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

カタカナが芋づる

2006年08月20日 | 清水ともゑ帳
夕方、帰宅途中、歩道で信号待ちをしていたら、目の前を救急車が通り過ぎていった。
珍しいことではないけれど、久しぶりに大きなサイレンを耳にした。
そして、あまりに鮮やかな音の変化に、「ドップラー効果」という言葉を思い出した。
すると芋づる式に、次々と似たような言葉が頭の中にめぐってきた。

そうだ、チンダル現象っていうのもあったっけ。
子どものころ、映画館に入ったとき面白がって連呼したら、「シー」と注意されたっけ。
そういえば、寸又峡(すまたきょう)の方には、チンダル現象できれいな青に見える湖があったような気がする。

そうそう、ブロッケン現象っていうのもあった。
山へは何度か行ったけれど、私はまだ経験したことがない。
この前、NHKで日本の名峰を紹介していたとき、女優の市毛良枝が見たことがあるって言ってったっけ。
いつか見てみたいなぁ。

あっ、そうだ、ドッペンゲルガーってのもある。
今年の初めにそんな場面に出会った。
清水駅前を歩いているときに、すれちがった女性があまりに自分に似ていてびっくりした。
まるで、そこにスタンドミラーが置いてあるみたいに。
洋服などは、いかにも私が選びそうな服を着ていたっけ。
誰かに似ていると言われることはあっても、鏡を見ているように自分とそっくりな人は初めてみた。

カタカナは苦手なのに、なぜかこのとき記憶の回路がつながり、すらすらと言葉が出てきた。
それらにまつわることを思い出しながら家に着いた。