ある会社

1998年10月22日 | 会社・仕事関係

 ってったって、私の4月までいたところですが…。
 今日、残業を8時過ぎまで一人でしていて、ふっと前の会社で仲のよかった
やつに電話をしてみようと思い、仕事が片づいてからした。
 最初に電話に出たのは、小学生の息子だった。
「お父さん、お願いします」
 というと、
「しばらくお待ち下さい」
 と、彼の子供だなァ、と思わせる大人びた口調でいった。しばらくして、懐
かしい声が出た。
「**です。元気にやってる?」
 あいつは驚いたようすだった。私の健康の気遣いなんてなしに、すぐ会社の
ことを話し始めた。
 あの会社は大変なようです。
 彼は、私より3つ年下で課長です。9月から、役職手当が2割カットになっ
たという。私も貰っていた45000円の2割、9000円か、辛いなァ。
 シンガポールの営業所、アメリカの事務所も閉鎖になるという。春に始まっ
た、本社工場閉鎖などのリストラだけではすまなかったようだ。
 シンガポールに行っていた奴が帰ってくるという。自宅は、昔から住んでい
る所沢だ。しかし、そいつが日本に帰ってきたら熊本に転勤だそうだ。まだ
33歳で、会社にいるかぎり定年まで熊本だ。なんてったって、勤めるところ
は山梨か熊本しかないのです。
 彼は、シンガポールに家族で行った。そこで赤ちゃんを事故でなくしてる。
おそらく彼は、会社を辞めるだろうな。
 私は、あの会社はあと2年も持たないだろうと判断し、そんなところで単身
赴任しているより、退職して、家族と暮らした方がいいと考えた。なにしろ、
息子たちと暮らせるのもあと何年かです。
 今のところ、予想が当たって喜ぶ気持ちもあるが、4月まで一緒に働いてた
同僚の苦しい状況は、ちょっぴり辛いです。

 今朝ラジオで、最近高校を退学する生徒が多い、といってた。お父さんが、
会社のリストラなどで失業して、授業料が払えない子供が中退するそうだ。
 私にとって、他人事とは思えない話だ。

コメント
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