ってったって、私の4月までいたところですが…。
今日、残業を8時過ぎまで一人でしていて、ふっと前の会社で仲のよかった
やつに電話をしてみようと思い、仕事が片づいてからした。
最初に電話に出たのは、小学生の息子だった。
「お父さん、お願いします」
というと、
「しばらくお待ち下さい」
と、彼の子供だなァ、と思わせる大人びた口調でいった。しばらくして、懐
かしい声が出た。
「**です。元気にやってる?」
あいつは驚いたようすだった。私の健康の気遣いなんてなしに、すぐ会社の
ことを話し始めた。
あの会社は大変なようです。
彼は、私より3つ年下で課長です。9月から、役職手当が2割カットになっ
たという。私も貰っていた45000円の2割、9000円か、辛いなァ。
シンガポールの営業所、アメリカの事務所も閉鎖になるという。春に始まっ
た、本社工場閉鎖などのリストラだけではすまなかったようだ。
シンガポールに行っていた奴が帰ってくるという。自宅は、昔から住んでい
る所沢だ。しかし、そいつが日本に帰ってきたら熊本に転勤だそうだ。まだ
33歳で、会社にいるかぎり定年まで熊本だ。なんてったって、勤めるところ
は山梨か熊本しかないのです。
彼は、シンガポールに家族で行った。そこで赤ちゃんを事故でなくしてる。
おそらく彼は、会社を辞めるだろうな。
私は、あの会社はあと2年も持たないだろうと判断し、そんなところで単身
赴任しているより、退職して、家族と暮らした方がいいと考えた。なにしろ、
息子たちと暮らせるのもあと何年かです。
今のところ、予想が当たって喜ぶ気持ちもあるが、4月まで一緒に働いてた
同僚の苦しい状況は、ちょっぴり辛いです。
今朝ラジオで、最近高校を退学する生徒が多い、といってた。お父さんが、
会社のリストラなどで失業して、授業料が払えない子供が中退するそうだ。
私にとって、他人事とは思えない話だ。