ふたつの死

1998年10月28日 | 健康・病気

 たった今、田舎のクラス会の幹事をやってるやつから電話が来た。
 私は今日まで葉書を出してなかったのです。メッセージという欄に何か書こ
うと思っているうちに今日まで書かずにいた。
 参加するよ、といい、そのあと近況を話した。高校を卒業してからだから、
27、8年ぶりに彼とは話した。
 小堀が8月13日に死んだ。そして、大塚さんが昨日亡くなった。とそいつ
がいう。二人とも心不全が死因だったそうだ。
 ラグビー部のキャプテンをやってた小堀。クラスでは、いつもみんなを笑わ
せてくれた。大学を出て、京都で教師をしていたという。
 大塚さんは、身体が弱くて学校を休むことが多く、1学年上から降りてきた
人だ。私に、親しくよく話しかけてくれた人でした。
 46歳か…。
 これまで私のクラスでは、交通事故で2人死んでいる。合計4人になってし
まった。
 電話を終えて、台所の換気扇のところで(うちではここかベランダでしかい
けません)煙草を吸いながら、涙が出てきそうになりました。

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消えた書店

1998年10月28日 | 会社・仕事関係

 今日の会社の帰り、踏切前の渋滞でまいった。これは、定時に会社を出てき
たせいだ。6時過ぎに出てくると、これほどの滞りはない。
 あまりの退屈さに窓の外を見ると、? あれ、本屋がない。レンタルビデオ
屋の隣にあったそこそこ大きい書店のビルが暗くもぬけの殻になっていた。ビ
ルの壁を見ると、「BOOK」と大きくネオンがあったところが、取り除かれ
た跡で「BOOK」と読めた。
 ここにはあまり来なかった。Kが、「ビデオを借りたいから乗せてって」と
いったとき車で来て、息子がビデオを借りるまで、私は暇を潰すために本屋で
立ち読みしたぐらいだ。
 それにしても、私にとって書店がなくなるということは寂しい。ガソリンス
タンドやディスカウントの酒屋などの店が潰れるのを見るのはなんとも思わな
いが、本屋がなくなることは辛い。
 昨日、NHKの「クローズアップ現代」で本が売れない、ということをやっ
てたが、そうか…、とあらためて感じた。
 昨年、新所沢駅前に本屋が開店して、2ヶ月で消えた。これには驚いた。東
京に本店がある書店で、かなり大きな店舗面積だった。開店したとき喜んだの
だが、あっというまに落胆した。
 私は、21歳のときN女子大の生協書籍部で働いていた。これまでやってき
た仕事で一番楽しかった。女子大だったからではない(ともいいきれない)。
本を売ることが楽しかったのです。
 取次店の倉庫(ものすご~ーーーく広く、日本中で売られてる本があった)
で、女子大生に読んでもらいたいと思う本を、わしづかみにして台車の上の段
ボール箱に入れたときは楽しかった。ほとんど自分が読みたいと思った本ばか
りだったかな。自分が買うわけではないのだが、豊かな気分を味わった。
 本を売るという仕事は、私にとって大好きな仕事でした。

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