スペイン語

1998年11月16日 | 家族

 うちのやつは、かなり真剣にスペイン語を話せるようになろうとしている。
 理由は、いつかスペインに行ってフラメンコを習いたい、ということだけで
す。そのためにはスペイン語を話せなければならない、と考えている。
 亭主の私からすれば、見上げたものだ、という思いです。
 しかし、考えればアホなことだ。41になる女が考えることではない。
 彼女が行ってるフラメンコスタジオの生徒は、ほとんどが20代で、30代
前半が4、5人だそうだ。なんと(当たり前だが)40代はわがアイする女房
一人だけだ。
 独身のうちにちょっとフラメンコをやってみようかな、というOLが、結婚
とかその他の理由でやめていく。フラメンコブームと聞くが、そんなものだろ
う。
 ところが…、うちのやつは違う。なにしろ40代に突入するというときに、
フラメンコを習い始めた。それまでエアロビクスを7、8年やっていたが(途
中、タップダンス教室に行ったことがあった。タップダンスとフラメンコの靴
のあるうちはそうないと思う)飽きたらず、やっと見つけたフラメンコ。心底
気に入っているようです。
 話をスペイン語に戻します。最近まで、スペイン語会話のCDをカセットテ
ープに録音して、息子のウォークマンで通勤の電車の中で聞いていた。そのウ
ォークマンが壊れたので、新しいのが欲しい、という。私は「これからはMD
だ」といって、昨日、MDのヘッドフォンステレオ(この表現がめんどくさい
ね。ソニー以外はウォークマンじゃないもんな)を買ってきた。型落ちの安い
もので15,800円だった。
 しかし、世の中どんどん進んでいきますね。けっこう新しいモノには、果敢
に挑む九想ですが、この年齢になると、それが億劫になってきた。MDなんて、
息子たちは2、3年前に持っているが、私には縁がなく、触ることもしなかっ
た。
 昨日、MDヘッドフォンステレオなるものを買ってきて、息子のMDラジオ
(ラジカセとはいえないな。カセットがないんだから)を借りて録音してみた。
息子のそれも、買ってきたなにも、そんなに高くない安物だけど、いい音なん
だな。 あんなに手軽に、いい音が手に入るということは素晴らしい。
 また話をスペイン語に軌道修正します。
 うちの会社には、ペルーの人が何人かいます。
 女房に、スペイン語の単語を教えてもらって、それを手帳に書いて、休憩時
間にペルーの人と話した。話したっていっても、ほとんど日本語と、滅茶苦茶
な英語の単語とジェスチャーです。
「ヴェノスディアス」
「ジョ ヒサシ」
「コモエスタ ウステ」
 なんていって、それなりに通じて嬉しかった。
 一番嬉しかったのは、
「エル・コンドラ・パサ」
 といったら、分かってくれたことです。これは、女房に教わっていません。
 私は、日本語とケーナを吹く真似をして、「コンドルが飛んで行く」が好き
で、ケーナを吹き始めた、と“話した”。
 女房が昨日いってくれた。
「ヒサシ君が、憧れのペルーに行ったとき通訳してあげるよ」
 と。

コメント
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