吉村昭の死

2006年09月09日 | 健康・病気
今日、本屋で立ち読みした週刊ポストに、
吉村昭の自死のことが書いてあった。
私はこのことを知らなかった。

> 津村さんによると、吉村さんは
> 「ヒグラシが鳴いて(家のそばの)
> 井の頭公園の風が吹いてくるのを喜んでいた」
> が、死の前日、突然点滴の管の連結部を自分で外し、
> さらにカテーテルの挿入部をむしり取った、という。
> 遺言状にも、延命治療は望まないと書かれていたため、
> 家族も本人の意思を尊重し、
> その数時間後に息を引き取ったという。
(asahi.com 2006年08月25日)

自分で点滴をはずして死を選んだ吉村昭。
すごいな、としかいいようがない。
私が彼のような状況だったら同じことが出来たか。
どうなんだろう。

妻と娘が自分の介護のために疲れ切っている。
自分の寿命が長くないことは分かっている。
そんなとき私は自分の命を支える点滴をはずせるか。
なんともいえないな。

そういう状態で生きているのも辛いことだろう。
ならいっそ死んでしまったほうが楽だとも考える。
切ない選択だ。

私は20代の頃、彼の小説をいくつか読んだ。
吉村昭の小説は好きだった。
また読んでみようかな。

コメント
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