昨日、息子の結婚式、披露宴が何事もなく終わりました。
終わってみると、なんかあっけない感じです。
昨年の5月だったか、「来年の1月に結婚式を挙げる」
と聞いたときから、いろんなことを思ってきました。
私も次男のKも結婚式というものを挙げずに夫婦生活を始めた。
なのにUは、人並みに結婚式を挙げるといった。
Uらしいなと思った。
そしてやはりKはKらしいなと思った。
一卵性双生児なんですが、UとKにはそれぞれに個性がある。
同じ遺伝子を受け継いでいる息子たちですが、
差異はあるのです。
結婚式をやる目黒雅叙園に着いたのが11時半だった。
家は9時40分に出た。目黒に着いて20分ほど喫茶店にいた。
女房が着付けをするために、12時40分にはそこに行かなければならない。
それまで行くところもなく、エントランス近くのイスに坐っていた。
しかし、目黒雅叙園というところはすごいところですね。
私が27歳のとき、求人広告の営業をしていたとき、
アポイントがとれて営業で訪ねたときがあった。
そのとき(あまり記憶はないが)とは、えらく違っていた。
親族控室にいたときに、私のきょうだいが来た。
姉3人と兄1人です。そしてKの嫁と孫。
ぎりぎりになって女房の弟が来た。
1時半に始まった結婚式は神前式だった。
式場に入って笙とひちりきの生の音で胸が熱くなった。
音楽とは心をかき乱しますね。
でも、姿勢の悪い男ふたりの音は長く続かないし、
けっこう雑な演奏だった。だけど、
私は、それらの音を聴いただけで涙があふれてきてしまった。
披露宴が始まり、最初に乾杯の音頭をKがした。
これは、Uが決めたことです。
Kは、乾杯の前のスピーチを小さな紙に書いていて、
式場の控え室にいるときからときどき覗いていた。
今、Kが何を話したかまったく覚えていないが、
Kが話しているとき涙が出てとまらなくなってしまった。
あのちっちゃかった息子たちが、片方が新郎で、
もう一方が披露宴の乾杯の音頭をとるという。
Kは上がっているせいか、声がうわずっていた。
どちらかというとKの声はUより低い感じです。
だから私はふたりの声を聞き分けることができるのですが、
あいつの声がそのときはUに似ているなと思った。
緊張して声が高くなりUに似ている声になったのだろう。
乾杯が終わってKが私の隣の席に戻ってきた。
「どうだ、今からでも結婚式挙げたくないか?」と訊いた。
「おれは挙げたくないよ。M子はしたいようだけど」といった。
「そうか…」
「こんど、家を買おうと思ってるんだ。だから金遣いたくないんだ」
Kには、一戸建ての家を買う計画があるらしい。
司会者が、新郎新婦の紹介をする。
同じ大学の1年違いの学年で同じグリークラブにいたのに、
そのときはつきあいはなかったらしい。
社会人になってミクシィーでつきあい始めたという。
面白いもんだなと私は思った。
Kがこのとき、
「ここでスライドということだったが、
作るのに30万だったのでUはやめたんだ」という。
息子も嫁も会社関係の人を呼んでない。
親族と幼なじみや大学の友人だけだった。
これはいいなと思った。
結局、友人のスピーチは2人だけだった。
歌は、息子と嫁の大学時代のグリークラブの
男のグループと女性のグループだけだった。
それだけだった。
これじゃ、私のケーナなど出る幕はない。
息子と嫁は、できるだけ簡素な結婚披露宴を選んだようだ。
花束の贈呈があり、そして問題の新郎の父の挨拶がきた。
なんとかつかえずにいえた。女房や息子たちは、
私が泣き崩れてどうしょうもなくなると予測していたらしい。
私だって、やるときはやります。
まぁ、そんなわけで、なんとか無事、披露宴が終了しました。
いい結婚披露宴だったなと思った。金がないなりにも、
それなりの結婚式を挙げたいと息子は思ったのだろう。
いい選択だったと思う。
これだけは息子を褒めてやりたい。
終わってみると、なんかあっけない感じです。
昨年の5月だったか、「来年の1月に結婚式を挙げる」
と聞いたときから、いろんなことを思ってきました。
私も次男のKも結婚式というものを挙げずに夫婦生活を始めた。
なのにUは、人並みに結婚式を挙げるといった。
Uらしいなと思った。
そしてやはりKはKらしいなと思った。
一卵性双生児なんですが、UとKにはそれぞれに個性がある。
同じ遺伝子を受け継いでいる息子たちですが、
差異はあるのです。
結婚式をやる目黒雅叙園に着いたのが11時半だった。
家は9時40分に出た。目黒に着いて20分ほど喫茶店にいた。
女房が着付けをするために、12時40分にはそこに行かなければならない。
それまで行くところもなく、エントランス近くのイスに坐っていた。
しかし、目黒雅叙園というところはすごいところですね。
私が27歳のとき、求人広告の営業をしていたとき、
アポイントがとれて営業で訪ねたときがあった。
そのとき(あまり記憶はないが)とは、えらく違っていた。
親族控室にいたときに、私のきょうだいが来た。
姉3人と兄1人です。そしてKの嫁と孫。
ぎりぎりになって女房の弟が来た。
1時半に始まった結婚式は神前式だった。
式場に入って笙とひちりきの生の音で胸が熱くなった。
音楽とは心をかき乱しますね。
でも、姿勢の悪い男ふたりの音は長く続かないし、
けっこう雑な演奏だった。だけど、
私は、それらの音を聴いただけで涙があふれてきてしまった。
披露宴が始まり、最初に乾杯の音頭をKがした。
これは、Uが決めたことです。
Kは、乾杯の前のスピーチを小さな紙に書いていて、
式場の控え室にいるときからときどき覗いていた。
今、Kが何を話したかまったく覚えていないが、
Kが話しているとき涙が出てとまらなくなってしまった。
あのちっちゃかった息子たちが、片方が新郎で、
もう一方が披露宴の乾杯の音頭をとるという。
Kは上がっているせいか、声がうわずっていた。
どちらかというとKの声はUより低い感じです。
だから私はふたりの声を聞き分けることができるのですが、
あいつの声がそのときはUに似ているなと思った。
緊張して声が高くなりUに似ている声になったのだろう。
乾杯が終わってKが私の隣の席に戻ってきた。
「どうだ、今からでも結婚式挙げたくないか?」と訊いた。
「おれは挙げたくないよ。M子はしたいようだけど」といった。
「そうか…」
「こんど、家を買おうと思ってるんだ。だから金遣いたくないんだ」
Kには、一戸建ての家を買う計画があるらしい。
司会者が、新郎新婦の紹介をする。
同じ大学の1年違いの学年で同じグリークラブにいたのに、
そのときはつきあいはなかったらしい。
社会人になってミクシィーでつきあい始めたという。
面白いもんだなと私は思った。
Kがこのとき、
「ここでスライドということだったが、
作るのに30万だったのでUはやめたんだ」という。
息子も嫁も会社関係の人を呼んでない。
親族と幼なじみや大学の友人だけだった。
これはいいなと思った。
結局、友人のスピーチは2人だけだった。
歌は、息子と嫁の大学時代のグリークラブの
男のグループと女性のグループだけだった。
それだけだった。
これじゃ、私のケーナなど出る幕はない。
息子と嫁は、できるだけ簡素な結婚披露宴を選んだようだ。
花束の贈呈があり、そして問題の新郎の父の挨拶がきた。
なんとかつかえずにいえた。女房や息子たちは、
私が泣き崩れてどうしょうもなくなると予測していたらしい。
私だって、やるときはやります。
まぁ、そんなわけで、なんとか無事、披露宴が終了しました。
いい結婚披露宴だったなと思った。金がないなりにも、
それなりの結婚式を挙げたいと息子は思ったのだろう。
いい選択だったと思う。
これだけは息子を褒めてやりたい。