ぐんけ

2009年11月10日 | 健康・病気
昨夜、「新・増幅する俳句歳時記」の清水哲男さんの句の解説に
「釘倒し」という子どもの遊びのことが書いてありました。
(九想話のブックマークにありますので見て下さい)

小春日の子らの遊びは地より暮れ  若林卓宣

という句の解説の中に「釘倒し」が出てきた。
私も子どもの頃、この遊びをよくやりました。
私の田舎(茨城)では「釘倒し」のことを「ぐんけ」といった。
なぜそういったのだろう。
私の勝手な想像ですが、「軍釘」という言葉が訛って、
「ぐんくぎ」→「ぐんけぎ」→「ぐんけ」
というふうになったのではないか?と思っています。
これはまったくのウソかも知れませんね。 m(__)m

清水さんは、五寸釘と書いてありましたが、
私の子どもの頃は、五寸釘が各家庭にあまりなく、
もっと短い釘でやっていました。
ですから、それぞれ長さの違う釘で勝負をしていた。
でも、やはり長く太い五寸釘が一番強い。
私の家には五寸釘はなくて、悔しい思いをしましたね。

遊びはいたって単純で、それぞれが自分の釘を地面に投げて刺す。
そしてジャンケンで順番を決め、自分の番が来たら、
地面に刺さっている釘めがけて、釘を打ちつける。
斜めに浅く刺さっている釘が狙われる。
その釘に自分の釘をぶつけて倒す。
相手の釘が倒れても、自分の釘が地面に刺さっていなければならない。
うまくそうなれば、倒した釘が自分のものになる。

そんなわけで私も五寸釘が欲しかった。
五寸釘は憧れでした。
仲間の中には、大工さんの仕事場から盗む奴もいた。
どの家も貧しくて、短い釘しか持っていませんでした。

釘がないときに、20センチほどの木の枝の先を肥後の守で尖らせて、
田圃で「ぐんけ」をやったこともありました。
冬の田圃は柔らかくて、木の枝の「ぐんけ」には丁度よかった。
この田圃の穴の開いた所をほじくると、ドジョウがいましたね。
この遊びは「ドジョウ掘り」といっていた。

釘で遊ぶ遊びにこんなのがありました。
最初に、人数分の多角形を地面に書く。
5人だったら五角形です。
ジャンケンで順番を決めて地面に釘を刺して行く。
自分の多角形の角から釘が刺さったところまで線を引く。
そうやってみんなで多角形の回りに線を引いていく。
みんなを自分の線で囲み、一週して自分の線に釘をうまく刺して、
他の人を封鎖したら勝ちという遊びだった。
この遊びは、うまく狙ったところに釘を刺せないと勝てない。
なかなか面白い釘を使った遊びだった。
この遊びをなんて呼んでいたか忘れた。カナシイ

コメント
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