2月10日日曜日朝の「NHK俳句」のゲストは、長嶋有だった。
私は久しぶりに彼の姿を見た。
長嶋有さんと初めて出会ったのは18・9年前だと思う。
第七句会のオフ句会で何回か会った。
第七句会は、ネット句会で月に2回、取りまとめをする人にメールで投句した。
正選と逆選があり、きびしい句会だった。
正選は、“良い句”ということだが、逆選は“だめな句”ということでマイナス点になった。
その頃はまだインターネットではなくパソコン通信でしたね。
その中に、川上弘美さんもいた。
年に何回か東京のある場所に集まってオフ句会をやった。
そのときに私が一番話したひとだった。
彼と私は年が20歳離れている。
それなのになぜか気が合いいろんなことを話した。。
テレビの彼は、まったく雰囲気が変わっていなかった。
思わず声をかけたくなるときがあった。
長嶋有は、芥川賞作家、私は、ただのひとだ。
番組の最初に、「東京マッハ」というイベントのことを話していた。
句会をライブとして客に見せたという。
そこに川上弘美さんも参加していた。
芥川賞作家が2人もいたら、それだけでも観に行く人はいるだろうな。
長嶋有さんは、この番組の添削のコーナーが好きだといい、
選者の大石悦子に自分の句も添削してもらいたいと頼んでしてもらった。
彼の句は、
豆撒きの鬼のお面の軽さかな
これを大石悦子が添削してこういう句になった。
豆撒きの紙の軽さの鬼の面
なるほど、引き締まってよくなっている。
私もこの添削のコーナーは好きです。
私の句も添削をしていただきたい。
いつかまた、長嶋有さんと酒を呑みたい。
彼が会ってくれるような人間にならなければ………。
過去に長嶋有さんと川上弘美さんのことを書いた九想話です。
2001年5月17日「文學界新人賞」
2001年4月22日「川上弘美さん」