去年の12月19日、銀行に行って住宅ローンの契約書などに記入して、20日付で埼玉の家が私の名義になった。
その2週間前ぐらいまでは家を買うか買うまいか、深く悩んだ。
今、1年前の九想話「家を買う」を読んだ。
月日のたつのは早いものですね、あれから1年です。
現在、女房としみじみ「家を買ってよかったね」と話す。
それまで私たちはずーっと借家でした。
結婚したときに東京都豊島区の東長崎駅の近くのアパートから始まって、補欠で当選して板橋区高島平団地(1DK)に引っ越した。
そこから息子たちが成長したので埼玉県富士見市の団地(2DK)、新所沢団地(2DKテラスハウス庭付き)へと引っ越した。
新所沢団地では建て替えがあり、テラスハウスから新築の3LDKに移り、そこも家賃が高くなると安い所へ2度引っ越した。
そして、私が軽井沢に単身赴任したので、女房が東京都の清瀬団地へと移り住んだ。
私と女房は、生まれてから自分の(親の)土地の上に建った家というものに住んだことがなかった。
私は農家の生まれなので親の家だろうと思っていたが、土地は借地だった。
女房は都営住宅が長かった。
私が61歳、女房が56歳でやっと自分の家というものに住むことができた。
でも正直なところ私たちがマイホームを持てるとは考えてなかった。
高校を出てから15回以上は転職している私にはまともな退職金はありません。
蓄えも少ないです。
息子たちを大学までやることが一番の目標でした。
なんとか息子たちが大学を卒業した年に、私がそのとき勤めていた会社が消滅した。
親会社が、リストラとして私の会社を閉鎖したのです。
それから私は5回転職している。
そんな私が中古住宅といえども所有できたことは奇跡に近いです。
私の息子たちは20代で家を買った。
親の私を反面教師にしたので家を購入したようです。
家のリフォームは1部屋を残しほぼ終わっています。
来年、女房はどうしても庭を芝生にしたいという。
芝生は手入れがめんどうだよ、と私の職場の人たちにいわれているので、女房にいってきた。
それでもあのひとは、「庭を芝生にするのは夢だから」という。
私は、人の夢は実現させることが大切なことと考える人間です。
なので私は来年、女房に協力して庭の芝生化に努力するつもりです。
今、私と女房にはささやかな願いがある。
埼玉の家に、2人の息子の家族に来てもらって正月に新年会をやりたいということです。
どうなるでしょうか?