30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています
個人的に購入して弾いている楽譜。どの楽譜もharpa mundiの商品。アイリッシュハープ用の楽譜なので、サウルハープでは弦が足りず、グランドハープでは使う音域が狭いけれど、私には十分。
2年前にパスポートを更新しに領事館に行った際にたまたま見つけた楽譜屋さんに入った。その楽譜屋さんで購入したのが写真左の緑の楽譜(ハープ1年目から2年目用)。初心者用の楽譜はこれしかなかったし、指遣いやちょっとしたアドバイス、曲に関する説明が書かれていてよさそうだった(実際良い)。
楽譜1冊は16ページで、この緑の冊子には13曲が収録されていて26.90ユーロで購入した。
その後、グランドハープを購入したときにそのお店で同じ商品が
14ユーロ
で売られていた。「約半額!」とも思ったけれど、楽譜屋さんとハープ専門店では、やっぱりハープ専門店のほうがハープ用の楽譜も売れるだろうし、と思い、納得した。
普段レッスンがあるときは、レッスンの曲で手一杯になり、あまりこちらの楽譜の曲は進まなかったけれど、今回のコロナで時間ができたのでさくさく進み、最後の1曲になったのでソクチくんに『そろそろ次の楽譜が必要なんだけど』と頼んだ。
ソクチくんもこの楽譜の曲を気に入っているので、harpa mundiの楽譜を続けて購入することにした。
1冊10ユーロ+消費税19%
だった…やっぱり楽譜屋さんで購入すると高いのね。
今回購入した4冊は、どれもハープ2年目用。まだ3曲しか手を付けていないけれど、どの曲も難しくないしきれいなので、弾いていて楽しい。1つ難を言えば、目安のテンポや強弱記号も書かれていると、仕上がりのゴールが分かるけれど、それらが書かれていないのが残念。CDが売られているので、それを買えばいい、と言うことか。
レッスンで使っているテキストはこの2冊。日本で習っていた時に使っていたものをそのまま使っているけれど、
最初からやり直し
た。先生は『日本でどこまでやった?続きから始めましょうか』と言ってくれたけれど、最後にハープを触ってから
10年以上
経っていたので、最初からやり直してもらった。写真の右側はエチュード、左側は曲のテキスト。エチュードのテキストは、初めてハープを習う人の多くが使用していると思う(日本で)。
日本では月4回、1回30分のレッスンだったけれど、今は週1回、1回60分前後のレッスン。今は家で練習もできるので進みが早く、曲のテキストは、92曲中80曲が終了した(レッスン期間2年弱)。日本では、2年かかって約35曲だった。
曲もエチュードも、今の先生は早く弾くことを好む。日本でのレッスンは「OLのお稽古」だったので、なんとなくできれば次に進んでいた(それでも1つの練習曲に1か月とかかかった)けれど、今は、
テンポをどんどん上げて
終了。「Slowly」と書かれている曲でも、「そんなにテンポ上げますか」と言うくらい上げる。私の限界までテンポを上げてその曲を終了する。大体毎週合格するけれど、どうしてもテンポが上がらない曲もある。レッスンで先生にアドバイスをもらうとかなりテンポが上がるので、やっぱり独学では無理だな、と思う。
曲のテキストは、知らない曲から有名な曲まであるけれど、どの曲もきれいにアレンジされているので、弾いていて楽しい。テキストの後半に入ってきたら、時々先生が『こんな感じね』と弾いてくれるようになった。先生がアマリリスを弾いてくれた時、『かわいい!弾きたい!』と思ったけれど、私が弾いても
かわいさが全然なく
てびっくりした。アルペジオが多用されているので、アルペジオの粒がそろったり、雑音がなかったり、抑揚をつけたりで、こんなに違うんだな、と思った。
先生は『テキストを見ながら弾く練習をして』と言うけれど、テンポが上がれば上がるほど
テキストを見る余裕がなく
なるし、テンポが上がるまでに私はずいぶん弾く必要があるので、結局
暗譜
する。いつかテキストを見ながら弾ける日が来るのだろうか。
楽器を習い始めて約1年。ついに
コンサートサイズの楽器を購入
してしまった。
今まで家で練習に使っていたのは去年実家から持ってきたサウルハープで、膝の上に置いて弾く小さいハープだった。弦が25本なので、だんだん物足りなくなってきてはいたけれど、グランドハープを購入するつもりはなかった。
もともとは、先生の昔の生徒さんでハープを売りたいという方がいたので、『先生のお知り合いの方で先生がハープの状態を見てくれるのなら安心』と思い、先生に仲介をお願いした。
先生が実際に見に行って『結構メンテナンスがされていなかったから、プロがメンテナンスをしてから交渉したほうがいい』と元生徒さんにアドバイスをしたそうで、しばらく待った。
2か月くらい待っても音沙汰がなかったので、先生が聞いたら、『
やっぱり売らないことにした
』と言う。久しぶりに物置からハープを出し、メンテナンスをしたりしたら弾きたくなったし、思ったほど高くは売れない、ということで、売るのを止めたそう。
残念だったけれど、仕方ない。
グランドハープとは縁がなかったな、と思いながらレッスンを続けていたら、先生がとある楽器屋さんに初心者には良い感じの中古のハープが出ている、と教えてくれた。
見に行ったら、20年物のグランドハープだけれど、以前の持ち主は1人で、その人は
グランドハープを複数所有
していて、そのハープば外に持ち出したことがないらしく、傷一つないきれいな状態だった。
先生も遠いところまでわざわざハープの状態の確認に来てくれ、ざっと試し弾きをしてくれた。『うん、いい感じね。ただ、
ここの弦、太さが違ってる
し、ここは
ナイロン弦ではなくガット弦であるべき
ね』とお店の人に伝えてもらい、弦2本交換してもらえた。たった数分の試し弾きでそこまで分かるんだ…
まさか自分がグランドハープを所有する日が来るなんて思ってもいなかったからびっくり。下手だけれど、毎日ハープを弾けてとても楽しい。