定期観光バスのツアーに参加した。直前でも申し込めて便利だった。
最初に見学したのは京都最古の禅寺の建仁寺。風神雷神図屏風(写真)を見学。風神雷神は屏風の端に描かれ、動きがよくあらわされていた。法堂の天井に描かれた双龍図も見事だったけれど、
2002年の作
と新しくてびっくりした。お茶室や庭園を見学してお昼ごはん。
続いて、俵屋宗達ゆかりの寺の頂妙寺へ。このお寺に『仁王門通り』の名前の由来になった仁王門がある。俵屋宗達が描いた牛図や宗達のものとされるお墓などを見学して本法寺へ。
ここでは、長谷川等伯の描いた仏涅槃図や巴の庭を見学。
涅槃図は縦約10m、横約6mの紙に描かれている。長谷川等伯自身やコリー犬も描かれていたり、とちょっとしたユーモアも感じられる。
巴の庭(作・本阿弥光悦)では、3つの巴がある、と説明があった。古い庭だけあって、『言われてみればそうかも』という感じだった。また、縁側近くには、半円を2つ組み合わせた円形の石と、切石による10角形の蓮池があり、
「日蓮」
を表しているらしい。ここでもちょっとしたユーモアが。
最後は、本法寺から歩いて数分の妙顯寺へ。妙顯寺は鎌倉時代に日像上人が京都初の日蓮宗道場として創建した大本山。光琳曲水の庭、龍華飛翔の庭、孟宗竹の坪庭の3つの庭がある。写真は光琳曲水の庭。尾形光琳の屏風絵を基にしたとされる。とても素敵なお庭だった。
昼食時間(約50分)も含め、約6時間で4つのお寺を回った。お寺の中もみんなで一緒に見学するのかな、と思っていたけれど、『では、
○時△分に集合してください
』と、自由見学だった。パンフレットを見ながらだと『あれもみたい、これもみたい』と思ったけれど、全部をじっくり見て回るには時間が全然足りなかった。
でも、お昼ご飯込だし、バスでお寺まで連れて行ってもらえるのはものすごく楽だった。自分たちだけではこんなに見学できなかったと思う。