徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

5月になると

2009-05-28 14:34:01 | Weblog
考え方がマイナスになる。
一般的には、暗くて寒い冬のあたりに鬱傾向となる人がドイツ人でも多いけれど、私は5月らしい。

日も伸びて気温も高くなるのに

なんてもったいない。ここのところ、気温が25度くらいになったかと思うと、10数度までしか上がらなかったり、あるいは、朝から雷が鳴ったりするのも関係あるのか、他人の一挙手一投足をとてもネガティブに感じる。

そして、今年は、

そういうことを愚痴れる友達がいない

ことがメインなダメージ。

もともと友達づきあいは狭く深く、の私。日本にいたころは数人の親友と定期的に会っていたけれど、彼女たちと物理的な距離が離れ、彼女たちは既婚、子持ち、と、ライフステージが異なり、彼女たちとは今でも親友だけれど、彼女たちには愚痴れない。

ドイツで知り合った日本人の同年代(しかも同年代は少ない)もたいてい既婚、子持ちだし、年下の外国人の友達に英語で一から説明する気力も語学力もない。

考えてみれば、日本にいた時はまだ20代で、私の周りは独身が多かった。が、30半ば以降はやはり既婚が多い、ということなのでしょう。

このままうだうだしていても仕方ないので、ドイツで『やってみたいけれど、ドイツ語ができないから諦めていたこと』に挑戦するため、

再びドイツ語学習を独学で始めた

本当は語学学校に通うのがいいのだろうけれど、なんだかんだと通わなくなりそうなので、とりあえず自習で。
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食の自由

2009-05-21 03:07:34 | Weblog
BBCニュースで、ベルギーのとある街で最低週1回は肉を食べない日にするという記事を読んだ。この試みは、家畜が地球温暖化効果ガスの発生に大きくかかわっていることに関係している。当面は公務員や政治家が対象だけれども、9月以降は、児童・生徒も対象になるという。

実際、牛はメタンガスを放出するし、家畜を育てるのに他からのエネルギーの投入(飼料など)が必要とされるので、環境、貧困撲滅の観点からは『よいこと』なのかもしれないけれど、どうなんでしょうか。最低週1回の試みでどこまで実質的な影響があるのか、あるいは実質的なインパクトはなくても教育的にいい、と判断したのだろうか。


この記事は全く関係ない(主旨も違う)けれど、思いだしたことがある。

友達のエジプト人の男の子はムスリムだったから、豚肉を食べない。何年も前のある日、友達の家で豚肉を焼いていたら彼が、

美味しそうなにおいがする。何作っているの?

とやってきた。『…。豚肉焼いているんだけど』と言った瞬間、彼が『うぇ~』と言った。さっきまで『美味しそうなにおい』って言っていたのに。

別のムスリムの友達(女の子)は、ドイツに来て、食べるものがなかったとき(ドイツは日本と違い、食材の選択の幅はかなり狭い)、

豚肉を少し食べてみた

ことがあるという。でも、美味しくなかったから食べない、と。

こういう、宗教上の理由、あるいは自分の選択で、『食べない』とするのはありだと思うけれど、政治的に判断して『食べてはだめ』というのは(たとえ週1回でも)なしだろうなぁ、と私は思う。ま、実際は『キャンペーン』的なものだと想像するので、ここまで他国のニュースであれこれ考えを巡らせるのは大きなお世話だと思うけれど。
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ドイツのトイレ

2009-05-19 02:44:17 | Weblog
ドイツで(公衆)トイレを使って驚いたのは、

手を洗った後に手を乾かすための『もの』が用意されている

こと。いかにもリサイクルペーパー、といった、グレーの硬い紙のことが多いけれど、エアタオル、布のタオル(使った部分を引っ張って新しい部分を出す)のこともある。

デパートや電車の駅はたいてい有料なので、そういう場所では紙があるのは分かるけれど、大学や空港のトイレなど、無料のところでも紙やエアタオルがある。

なので、基本的に外出時、

ハンカチは不要

この点に関しては、日本のほうがエコじゃないかなぁ、と思う。それとも、リサイクルペーパーの使い道、としてトイレの紙を確保しているのだろうか。でも、ごみが大量に出るし。エアタオルだって電気を使うし。
ハンカチを洗濯→アイロンで必要な水、電気の量と比べて実際はどちらがエコなんだろう。

私の大学のトイレは紙が置かれている。掃除の直後は、ケース(紙は下から取りだすようになっている)に大量の紙が入れられ、

1枚ずつ取り出せない

ケースに紙が詰め込められすぎ、1枚ずつ取り出せず、5枚、6枚と取りだすことになる。毎回、『無駄だよな』と思いつつ、

ハンカチを持ち歩く生活に戻れない私

なんでだろう。

ちなみに、ドイツのトイレで『音姫』を見かけたことはまだない。たぶん、これからも見かけることはないと思う。というか、私はこの手の製品は不要だと思っている。

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外国人の名前

2009-05-18 02:38:10 | Weblog
学会で、Stephenというイギリス人がプレゼンをした。座長が、

スティーブン○○

と彼を紹介した。スティーブンなんだ。ステファンではないんだ…

考えてみれば、グリーンマイルやスタンドバイミーのスティーブン・キングもStephenだから、よくあることなのだろうけれど、頭の中は『ステファン』だったから驚いた。

マティアスという名前も、Matthiasだったり、Mathiasだったりするし、マルコスも、MarcusだったりMarkusするから注意が必要。外国の名前は比較的限られている、とはいえ、ちょっとずつ違う場合があるから気をつけないと、と思った。

その点、日本の名前はバリエーションは多いし、男性名か女性名か一見して分からない場合も多いけれど、とりあえずひらがな、カタカナ、ローマ字で書けば読み間違うことはないのでありがたい。

ローマ字で書かれていても読めないのが中国名。QやXの発音が分からない(ドイツ人も読めない)。オフィシャルかどうかは知らないけれど、中国人の多くは

イングリッシュネーム

を持っているので、それで呼ぶことが多い。

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DVD-夏の香り

2009-05-17 02:24:12 | DVD・本
韓流大好きな友達が韓国ドラマ『夏の香り』を送ってくれた。私自身は韓国ドラマは『私の名前はキム・サムスン』に続いて2作目。『私の名前はキム・サムスン』はとても面白かったので、このドラマも期待して見た。

監督:ユン・ソクホ
出演:ソン・スンホン、ソン・イェジン、アン・ジョンフン、チョ・ウンスク 他

ストーリーの感想は、

どこまでもプラトニック

だね~。あと、『なんでそれがだめなの?』というポイントが多かったなぁ。
ヒロインは男性に頼りすぎだし、中盤~後半泣いてばかりじゃん(泣けば済むと思っているの?)、などと思いながら見た。ストーリーの最後は『え?ここでおしまいなの?』という感じで、私的にイマイチ消化不良だった。

いくつかの疑問はDVDを送ってくれた友達にぶつけてみた。

韓国ドラマはね、夜中にぼーっとしながら見ないとだめよ。考えながら見たらだめ

と言われた。そうなんだ…
1回目見た時は入り込んでしまい、泣きました、私。さすがに2回目以降は泣けないけれど(なんだかんだ言いながらも数回見ている)。

ストーリー展開はともかくとして、映像、音楽はとてもよかった。特に音楽は耳に残っている。
映像は自然や花、影などとてもきれいに撮影されているのだけれど、時々スタッフやマイクと思われるものが映っていることがあるのが残念。確認していないのだろうか。

前に見た『私の名前はキム・サムスン』でも思ったけれど、

韓国語と日本語、似ている単語がある

韓国語を勉強している人が多いようだけれど、何となく分かる気がする。韓国ドラマは日本でも結構見られるし、似ている単語もあるし。ドラマを見ていて単語1つだけでも聞き取れたら楽しそう。

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学会-教授のプレゼン

2009-05-16 03:13:03 | 勉強
私の教授はプレゼンをするのが大好き。時間の融通がきくミーティングの場合、持ち時間が30分だったら1時間くらいプレゼンをするような人。

学会では教授はinvite talkだったので、持ち時間は30分だった(他の人は持ち時間15分)。教授のプレゼンが残り10分くらいになったころ、教授が、別(でも関係ある)のプロジェクトのリーダーに『では、彼に彼のプロジェクトを説明してもらいます』と話を振った。

30分の持ち時間でも短いはずなのに、別の人に数分間あげちゃうんだ、と驚いた。

学会3日目、その別のプロジェクトリーダーのinvite talkがあった。やっぱり残り10分くらいになったころ、私の教授にプレゼンが振られた。そうか。お互いに少しずつ時間を交換したんだ。

教授が話し始めて数分後、座長が『あと2分』と示した。が、

教授は気付かず続ける

本来の話者が教授をつつき、『あと2分』と教えたが、教授、

そんなのはどこ吹く風

と言った感じで平然とプレゼンを続ける。持ち時間の30分を過ぎたころ、しびれを切らした座長が

教授に近付きプレッシャーをかける

それでも話し続ける教授。まぁ、座長は私の研究室のポスドク=教授の部下だったけれど。
ようやく教授のプレゼンが終わり、また本来の話者のプレゼンに戻った。さすがに本来の話者は残りのプレゼンは流すように終わった。

教授、話長いよ…
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学会

2009-05-15 02:06:16 | 勉強
初日に会場で受付をした。受付で名札、参加費振り込みの領収書を受け取った後、

リュックサック

ももらった。中身は、要旨集、会場案内図、ノート、ボールペンとその街の地図。リュックサックに入れる、というのがドイツだなぁ、と思った。日本ならおそらく、紙袋かエコバッグか、予算によっては茶封筒か、といったところだと思う。

この学会はスポンサーがいくつか付いていて、リュックサックはNECドイツが担当したようで、学会の名前とNECのロゴが付いていた。NECは私だけでなく、おそらく多くの人が『エヌイーシー』と呼ぶと思うけれど、ドイツでは

ネック

と呼ばれているらしい。

この学会、午前に1回、午後2回(そのうち1回はポスターセッション+休憩)休憩があり、コーヒー、紅茶、水、ジュースのほか、ケーキやクロワッサンなどが出された。しかも、毎回違うケーキが出された。すごい。

今回私が参加したのはConferenceと呼ばれるものなので、私が日本で参加した学会とは種類が異なるのかもしれないけれど、今回、『違うな~』と感じたのは、

全員が同じ会場で発表したこと

日本で学会に参加した時は会場は大学で、テーマによって発表する教室が違い、参加者は聞きたい会場に発表ごとに移動し、時には同じ時間に発表が重なり、聞けないこともあった。

全部の発表を聞けるチャンスがあるのはいいけれど、学会が1週間、っていうのは長いな、と思う。全く興味関心のない分野もあるし。


中日の午後、近くのバロック宮殿を見学に行った。チケットが120枚用意されていたけれど足りなかったようなので、少なくとも150人くらい学会に参加したことになる。中には、ポスター発表を申し込んだけれど会場には来ない、と言う人も多くいたので、申込者はもっと多かったと思う。

バロック宮殿はレンガ造りの左右対称な建物。1700年くらいに建てられたらしい。中の調度品はオリジナル。フランスのベルサイユ宮殿をまねたらしい。
ホールの彫刻や絵画や床はとても素敵だった。床は大部分が貼りかえられたけれど、一部オリジナルが残されている。

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学会で-前日

2009-05-14 04:23:59 | 勉強
学会の前日から開催場所へ滞在した。私の研究室からは本当は7人が泊まりで参加するはずだったけれど、諸事情から5人だけになった。

当日、私は教授とポスドクと4人で開催場所に移動した。ホテルにチェックイン後、ポスドクと教授はミーティングを兼ねながら飲みに行き、私は街をうろついた。

小さい町だけれど、私が住んでいる街にはない、かわいらしい雑貨がたくさんあり、ウィンドウショッピングも楽しかった。

何件か見た後、ケバブ屋さんから手を振っている男性2人組を発見した。
1人は同じ研究室の人、もう1人は同じプロジェクトに参加していて、ワークショップで何度もあっていて、比較的仲のいいフランス人。

彼らと合流した後、バーでお酒を飲むことにした。そこでドイツ人が私にナプキンを渡し、

折り紙してみて

というので、風船か鶴を折ろうかと始めたら、フランス人が、

白鳥?紙あげるからそれで折って!

とリクエストしてきた。『いや、白鳥じゃなくて鶴だよ』とは言ったけれど、伝わらなかったのか、彼は最後の最後まで白鳥を期待していて、出来上がった鶴を見て、『白鳥じゃない』、とあからさまにがっかりしていた。

それでも、折りあがった鶴を見て、『すごい!』と喜んでくれ、『僕が知っているのはこれだけ』と、彼も何かを折り始めた。

ものすごく単純に折っていっただけだったけれど、『できた!』といって見せてくれたものは、

王冠→鳥→舟→家

などと、順に変化するものだった。覚えたかったけれど、複雑すぎてあきらめた。


ホテルは会場から徒歩5分くらいの場所で、私の部屋からは

宮殿が見えた

というより、道路を挟んだ向かいが宮殿。でも、5人で泊まり、部屋から宮殿が見えたのは私だけ。当たりを引いたようだ。
部屋は1人1部屋だけれど、ジャーマンツイン(ダブルベッドだけれど、マットはシングル2つ)で、サイドテーブルもソファもあって、広かった。シャンデリアが素敵だった。

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最近見る夢

2009-05-13 22:03:14 | Weblog
ここのところ、教授から『あの図作って』と言われるので、似たような図をIDL(Interactive Data Language)でせっせと作っている。観測データを図にするだけでなく、

モデルデータも同じプロジェクションで図にする

ことも要求される。モデルデータはモデリングチームが図にすればいいのに、と私は常々思っている(違う言語を使っているから出来上がった図を見比べるのは大変かもしれないけれど)。モデルデータはGRIBファイルで保存されているので、それをダウンロードしてデコーディングするのに時間がかかってしかたない。

一通りプロッティンングが終わったころ、教授とミーティングした。その時に、同じオフィスのオーストリア人を教授が呼び、彼が最近扱っているRadial Velocityがとても衛星画像の雲と一致していることが分かった。

教授、大喜び

これは…もしかすると私にまた振られるのかしら、と思ったら、案の定、

IDLで衛星画像の上にプロットして。その際、データは半透明でプロットして下に衛星画像の雲が見えるように

と言われた。
今回はデータは私の注文通りにオーストリア人がASCIIファイルでくれることになったから、私はIDLでそのRadial Velocityをプロットできるようにプログラムを書き足した。

教授からの催促もあり、かなり頑張ってRadial Velocityをプロットできるようになった。確かに、面白いくらい衛星画像の雲と一致している。

そんな濃い1週間を過ごしていたら、3日目くらいから

夢の中でもプログラミング

をしていた。しかも、現実と同じ図を作っていた。毎朝目覚めた瞬間、ぐったり。現実でも夢でも同じことするなんて。自分がとても心配。
(日本で働いていたときも一時期、夢でも現実と同じことをしていたことがある。たぶん、今回も前回も、私の許容量すれすれか、若干超えているんだと思う)
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DVD-UDON

2009-05-12 18:58:28 | DVD・本
公開:2006年
監督:本広克行
出演:ユースケ・サンタマリア 小西真奈美 トータス松本 他

『うどんがとてもおいしそうで、思わず食べたくなっちゃうよ』とDVDを貸してもらったけれど、タンポポのラーメンのほうがそそられた。

UDONは讃岐うどんブームをタウン誌のコラムから起こし、そのブームが衰退するまでを描いたもの。実話が元になっているらしく、泣けるエピソードもあった。

コメディなのか、シリアスなのか、よく分からなくなる部分もあったけれど、ストーリーとしてはまぁまぁだと思う。

私はこのDVD、1回普通に見て、もう1回はコメンタリー音声で見た。

コメンタリー、ものすごくおもしろかった

もう1回このDVDを見る機会があったら、絶対コメンタリーで見る。

さらに、貸してもらったDVDは2枚組で、1枚はメイキングや完成後の試写会でのあいさつが収録されていた。

試写会でのあいさつがこれまた面白かった

特にユースケさんと、映画で鈴木京香さんの旦那さん役を演じた小日向文世さんが。

この映画、讃岐うどんがテーマなので、香川県出身の俳優が少しずつでていて面白かった。『カメオ出演』というらしい。
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