ランチ後は日本橋三井ホールで「イマーシブミュージアム」を鑑賞。モネなどの印象派の画家の作品に「飛び込む」ということで、気になった。
会場は大きなホールで、床に用意されたクッションの上に寝転がってもいいし、重ねられて座れるようになったパレットのようなものに腰かけても、あるいは立ったままでも、好きな位置で、壁と床に写された映像を音楽とともに鑑賞するようになっていた(写真上段)。映像は、印象派の画家の作品をCG処理することで水面や葉っぱなどが動いたりした。
面白い体験ではあったけれど、映し出される映像を眺める、という受動的な鑑賞だったせいか、ときどき意識がなくなった。
あと、用意されていた「座れる場所」が、どれも低いので、膝や腰が悪い人は立ちっぱなしになると思うので、1時間ほど立ちっぱなしもきついのではないかと思った。
1時間ほどの上映が終了すると、10分くらいホールが明るくなり、思い思いに写真を撮ることができた。若い女性2人連れの1人が壁の前に立ち、少しずつポーズを変え、もう1人がそれをスマホで連写していた。思わず「モデル?」と突っ込みそうになったけれど、彼女たちの撮影が終了してから、私たち3人で写真を撮ってもらったら、
かなり上手
だった。撮りなれているんだろうな。
メインはこれだけで、あとはホールの外に売店と
2枚の絵
があった。
絵の1枚は男性がボートに乗っている場面。もう1枚は女の子が椅子に座って猫を抱いている。男性のほうの説明書きには「この男性は人目がないと怠けます」みたいなことが書かれていた。
なんだろう、と見ても普通の絵にしか見えないので、立ち去ろうとしたら
男性が立ち上がり、ストレッチ
を始めた。「え?」と思い、絵を見ると
男性はさっとボートに座った
。女の子のほうも椅子から立ち上がったりした。
どちらの絵も、額の上にカメラがあり、誰も絵を見ていない(カメラが『誰かが絵を見ている』と認識しない)ときに絵が動いていた。声も出たのでびっくりした。
三井ホールを出た後はすぐ近くの福徳神社へ。小さい神社ではあるけれど、
鳥居の外まで参拝者の行列
ができていた。有名な神社なのかな、と思っていたけれど、並んでいる人は
若い女性が大半
だったので、何かの聖地とか、特別なご利益があるのかな、と思っていたら、
観賞券(ライブや演劇など)当選のお詣り
だそう。私たちはお詣り後は福徳神社のすぐお隣の薬祖神社へ。こちらは参拝者はゼロだった。
お茶をした後、天王洲アイルの寺田倉庫で「鈴木敏夫とジブリ展」を鑑賞。
鈴木プロデューサーの半生が展示され、とても興味深かった。本をたくさん読んだ子ども時代、映画をたくさん見た大学時代、後輩や部下を育てた「アニメージュ」の編集長時代など、たくさん展示されていた。
が、通路の両壁にも展示があり、私たちは両方の展示(あるいは見比べて興味のあるほう)を見たいため、必然的に通路の真ん中が混雑していた。スタッフの方が『混雑しているため、通路の真ん中を歩かずにどちらかの壁際を歩いてください』と、言っていた。
それはどちらかの側の展示は見られないというわけで、そのあたりは主催者側はどう思っているのか気になったし、チケットの販売数は上限があるけれど、そちらの見直しはしないのかしら、とちらっと思ったりした。
とはいえ、展示自体には大満足だったし、展示終了後のショップがあるエリアにはショップのほか、おみくじ(巨大な湯婆婆の頭部が設置されていて、その口の中に手を入れて番号札を取る)をひけたり、千と千尋の神隠しで千尋の両親が豚になった屋台(並べば座って写真も撮れる)などもあり、楽しかった。
ジブリ展を出たら20時過ぎていた。翌日のフライトのことを考えて早めの解散の予定だったけれど、小腹が空いてきたのでやっぱりご飯を食べて解散することになった。土曜夜の天王洲アイルは閑散としていて20時過ぎていても入れるレストランを探すのが大変だった。
1軒だけ見つけた中華のお店で夕ご飯を食べて解散。ホテルに戻ったら22時半だった…