徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

契約変更後

2010-07-31 00:11:24 | 勉強
6月から契約が変わった。5月にポスドクと話をしたときは、私の給料の出所のプロジェクトのために働いてもらうけれど、基本的に、今までやってきたことと変わらない、と言われていた。

5月下旬、私のPh.Dのトピックのアイディアを教授にメールで送信した。案の定、

1ヶ月音沙汰なし

でも、とりあえず進めよう、と思い、作業していたある日、教授が、『来週、Ph.Dのトピックについてミーティングをしよう』と、言ってきた。
では、アポイントメントを、と思い、秘書さんのところに行き、『来週のアポイントメントを取りたいんですけど』と言ったら、

何のために?

と聞かれた。何のためって…『私のPh.Dのトピックについて、ですけど』と言ったら、今度は、

それは、教授は知っているのかしら?

と。
教授のアポイントメントを取るのに、教授の許可がいるのか?


ミーティング当日、私と教授は、私が5月に送信したトピックのアイディアを見ながら話をした。が、その後、いつの間にか、話題は

8月末に教授が出席する学会

の話に。そして教授は、『あれやって、これやって』と言い出した。そうか、これが

今回のミーティングのメインテーマ

だったわけか。まぁ、Give & Take、と言ったところでしょうか。

ミーティングから1週間後、教授からメールが届いた。『契約が変わったので、

そのプロジェクトの目的に沿うようにあおのトピックをシフトさせるように

』と。
若干予想はしていたけれど、話が違うではないか。なんだか、やっぱりはめられた気がする…
Ph.D修了の道のりは果てしなく長い。

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学生の演奏会

2010-07-30 00:30:51 | Weblog
日本のピアノコンクールで優秀な成績だった中学生・高校生がドイツにやってきて、ドイツの音楽学校の学生と演奏会を開いた。学生の演奏会なのに

有料

だった。大人8.2ユーロ、学生3.7ユーロ。結構いいお値段だったと思う。

演奏会は、日本人とドイツ人がペアになり、1曲~2曲演奏する、というもので、全部で10組くらい演奏した。日本人はピアノだけだけれど、ドイツ人は、フルートやバイオリン、ファゴット、サックス、ホルンなど、いろいろな楽器を演奏した。

途中、

どう見ても中学生ペア

が演奏した時は、演奏後、拍手が鳴りやまなかった。確かに、演奏も良かったけれど、2人ともとてもかわいらしかった。

もう1組、拍手が鳴りやまなかったのは、日本人の男の子(ピアノ)と、ドイツ人の男の子(チェロ)のペア。彼らは本当に上手で、拍手が鳴りやまなかったのも納得。


ピアノには、楽譜をめくる人がつく。途中、さっきピアノを演奏した女の子がその係になった。ページをめくるところが近づいてきて、彼女が立ちあがり、楽譜をめくった瞬間、

演奏者がぱっと楽譜を戻した

しばらくして、また彼女が楽譜をめくり、彼女はイスに戻った。直後、

演奏者が楽譜を再び戻した

2度も間違えるなんて。しかも、彼女は再び立ち上がらず、

演奏者が自分で楽譜をめくった

これは、単なる間違いなのか、それともライバル心なのか…

そういうこともあったけれど、有料なだけあって、レベルの高い、いい演奏会だった。1人でも多くの学生がプロになれるといいな、と思う。
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カレーを作る

2010-07-29 02:13:05 | 料理
ソクチくんと一緒に日本のカレーを1から作った。
もともとは、ドイツの雑誌のウェブサイトに、

どのように日本にインドカレーが入ってきたのか

という記事が載り、その記事の一番最後にレシピがあった。ソクチくんと一緒に記事を読んだけれど、結構興味深く、おもしろかった。普段、こういう記事を読むときは、2段落くらい一緒に読んで、あとはソクチくんに英訳してもらうことが多いけれど、この記事はA4で2ページくらいと短かったこともあったけれど、最後まで一緒に読んだ。

私は、そういうところに載っているレシピはあまり信用していないけれど、ソクチくんが『作ろうよ』と持ちかけてきたので、その提案に乗ることにした。


まず、玉ねぎをみじん切りにして大量のバターで茶色くなるまで炒めた。バターの量に驚いた。

4人分で140g

その後、鶏肉を入れて炒めた後、ヨーグルトを入れ、ちょっと煮る。そして、軽く炒めたジャガイモ、カレー粉、ブイヨンスープを入れてさらに煮て、

水分を飛ばす

水分を飛ばすのに30分くらいかかった。いい感じに煮詰まったら、塩とガラムマサラを投入して出来上がり。

時間はかかるけれど、意外と簡単にでき、しかも

相当美味しかった

辛くはないので、普段異国のものを好んで食べないソクチくんのお父さんも、『おいしい』と言い、お母さんは、『また作って』と好評だった。

また作ってみたいと思う。

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誕生日

2010-07-26 00:37:20 | Weblog
今年も順調に誕生日がやってきた。友達がSMSでメッセージをくれたり、Facebookにコメントを残してくれたりしてうれしかったけれど、毎年誕生日にメールをくれる、中学校以来の友達から今年は届かなかった。

残念だけど、彼女は育休が明け、4月から職場復帰しているから、子育てと仕事で忙しいのかな、と思い、私からの連絡は控えていた。

誕生日から3日後、彼女からメールが届いた。どうやら、PCが壊れて、アドレスが分からなくなったから、送れなかったらしい。
そんなことなら、私のほうから連絡すればよかった。

ソクチくんからは、誕生日当日に、陶器市で買った器をもらった。色遣いがとても渋い。早速ご飯茶碗にしてみた。彼からは、もう1つもらった。

手作りのケーキ

を。
男性から手作りのお菓子をもらうなんて初めてで、本当に感激した。

と、今年もいろいろな人から祝ってもらってうれしかったけれど、今年のハイライトは私の母。

誕生日前日

に『誕生日おめでとう』とメールが届いた。母は、昔から私の誕生日を覚えきれていない。2、3年に1度、前日にメッセージをくれる。書類にも間違えて記入したこともある。去年は誕生日当日にメッセージが届いたから、そろそろ間違えるかな、と思っていたら、案の定、間違えた。

一応、『誕生日は明日です』と返信したら、

はいはい、すみませんね

と返ってきた。
30をとうに過ぎた娘の誕生日はもはや興味ないのでしょうか。
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フェアウェルミーティング

2010-07-25 00:41:10 | Weblog
仲のよかった元・クラスメイトのインド人が帰国することになった。彼は今年の2月に仕事を見つけたばかりだったし、滞在許可もまだ数カ月残っていたからとても驚いた。

彼が帰国する1週間前、まだ残っている友達を誘い、6人で会った。軽く食事をしよう、と向かった先は

回転寿司

6人でカウンターに座ると話ができないので、外のテーブルに座り、回転寿司ではなく、メニューから選んだ。若干日本の寿司とは遠いけれど、巻き寿司のメニューもあれば、握りのメニューもあり、値段は安い。

私が選んだのは、5ユーロ弱の巻き寿司セット。まぁ、美味しかった。

インド人の友達が選んだのは、うどん。彼は牛肉を食べないので、オーダーの時に、何が入っているのかをウェイトレスさんに聞いた。『パプリカと、鶏肉と、あ、

うどんは品切れ

なので、入っていないです』とウェイトレスさん。
うどんなしのうどんって…日本でうどんが品切れだったらそれは間違いなく販売しないと思うが、ここのお店ではあり、だったらしい。
運ばれてきたうどんを見たら、予想通り、

パプリカと鶏肉のスープ

だった。ちなみに、うどんが入っていないから、と言って、

値段の割引はなし

ちょっとびっくり。

ジャスミン茶をオーダーしたら、湯呑に入ってきた。その湯呑には、寿司の絵、日本語、英語が書いてあって、すごくかわいかった。友達も気に入り、『これ、持って帰ったらだめかなぁ』などと言っていたので、『もしかしたら売っているかもしれないから聞いてみたら?』とそそのかしたら、

本当に売っていた

1つ3.5ユーロ。友達はにこにこしながら買っていた。

今回帰国した友達は、『ドイツで仕事が見つかったら戻ってくるよ』と言っていたけれど、おそらくもう、ドイツにはもどってこないだろうと思う。だけど、またどこかで会えるといいな、と思う。

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オルガンコンサート

2010-07-24 00:26:08 | ソクチくん
ソクチくんから、『あおはオルガン音楽は好き?』とメールが来た。一瞬、小学校の時に教室にあったオルガンが思い浮かんだけれど、まぁ、これはパイプオルガンのことなんだろうな、と思い、『たぶん好きだと思うよ』と返信した。

好き嫌いを言うほどパイプオルガンを聞いたことがない

から。せいぜい、旅行に行ったときに教会に入って、たまにオルガンを練習しているときに出会うくらい。きれいな音色だな、とは思うけれど、1曲まるまる聞いた経験はない。

どうやらその日、近くの教会でオルガンコンサートがある、と新聞でみたので誘ってくれたらしい。しかも、演奏者は

日本人女性


以前、教会のコンサートに行ったときは、フルートなどだったので、演奏者は祭壇のほうに立って演奏したので、観客は演奏者を見ながら音楽を楽しめた。
が、今回はオルガン。オルガンは祭壇の向かい側の2階にあるので、座ると演奏者を見ることができない。どうやって音楽を聴くんだろう、と思ったけれど、

みなさん、普通に座り、前を向いて座って演奏を楽しんだ

最終演目が終わり、拍手をするときに振り返るくらいだった。
観客は、50人くらいだったと思う。小さめの教会のイスが、そこそこ埋まっていた。


今回のプログラムは、4作曲家・7作品だった。バッハから3曲。私はどの曲も知らなかった。1曲だけ、モダンな曲が入っていたけれど、ちょっとモダンすぎな気がした。なんていうか、不協和音が多すぎ、落ち着いて聞けなかった。

今回初めてオルガンコンサートに行き、思った通りオルガンを好きになった。また教会のコンサートに行きたいと思う。
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花火

2010-07-23 00:47:10 | ソクチくん
近くの街で花火があるから一緒に行かない?とソクチくんに誘われた。去年行った花火大会では、入場料がかかった。そこもかかるんだろうか、と心配したけれど、

招待状

をソクチくんが持っていて無料だった。その花火大会は、とある銀行がスポンサーになっていて、その銀行に口座を持っているソクチくんのところに招待状が届いていた。

会場は、

宮殿の庭園

何度か近くまでは行ったことがあるけれど、中には入ったことのない宮殿。今回は、花火のための入場なので、宮殿自体には入れず、庭園の散策だけだったけれど、噴水や、花がとてもきれいだった。

花火は10時半スタートで、私たちは会場に8時半くらいに到着したけれど、花火の見やすい場所はすでに人でいっぱいだった。
適当に場所を決め、待つこと1時間半。

ものすごく混雑してきた

最初は、私たちの周りにも空間があり、ゆったりとしていたけれど、開始直前には、結構な人ごみになった。

花火はやっぱり

音楽に合わせて打ち上げ

オペラっぽい歌付きの音楽だったり、演奏だけだったり、4曲(約30分)。曲に合わせて盛り上がったり、間があったり、結構よかった。

日本みたいに1発ずつ打ち上げるのもいいけれど、ドイツみたいに一気に打ち上げるのもいいなぁ、と思った。
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白玉ぜんざい

2010-07-22 00:41:49 | 料理
UNOを一緒にした夫婦に再び誘われ、今回は白玉ぜんざいと生春巻きを作った。

彼女も私も、小豆を煮たことがなく、レシピを見ながらレシピどおりに煮て味付けをしたら、

びっくりするくらいおいしかった

白玉は、ドイツでも白玉粉が手に入るので、それを購入し、今回は、

豆腐入り

の白玉を作った。白玉は小学生の頃、母親と一緒に作ったきり、本当に久しぶりに作ったけれど、小学生でも作れるくらいのものなので、こちらも簡単においしくできた。

しかも、白玉粉ってもち米からできているのね~、とか、何かと勉強になった。

友達の旦那さまは、あんこもおもちも嫌い、ということで、ほんの少ししか食べなかった。
一方、ソクチくんは、『あんこは好き』と言うだけあって、『おいしい!』と言って食べてくれた。

夕食は生春巻き。具は、鶏肉、もやし、ニンジン、きゅうり、レタス、スモークサーモン、生ハム、と言ったところで、肝心の

エビは高いので、なし

だったけれど、問題なくおいしかった。

夕食後は、もちろんUNO。
シンプルルールからスタートしたけれど、最初のゲームで

私が一番負け

テンションが一気に下がった。
しかも、友達の旦那さまが『勝敗をカウントしよう』と言い出し、なんと、

一番負けた人をチェック

することになった。テンションが上がらないまま、数ゲームをし、終了した。結果は、ドングリの背比べだったけれど、

私が一番負けの数が多かった

次回は勝つ!

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陶器市へ行く

2010-07-21 00:07:00 | ソクチくん
ソクチくんの町で陶器市が開かれる、ということで、行ってきた。ソクチくんが住む町はとても小さいので、その陶器市も大して期待していなかった。が、

思ったより大きく、品数も多かった

庭に置くオブジェとか、ハーブ入れ、食器、アクセサリーなどなどたくさん売られていた。ドイツらしいな、と思う作品もあれば、日本ぽい食器もあり、見ていて飽きなかった。

私は、マグカップや調味料入れを買いたかったけれど、

予算オーバー

であきらめた(それに、今のところ、置く場所もないし)。やっぱり、いいな、と思うものはちょっと高かった。


陶器市には、ソーセージなどを売るスタンドが立っていたけれど、ちょっと外れたところに、

日本食を売る屋台

が出ていた。よくよく見てみたら、近くの町の日本食レストランの屋台だった。カレー、焼き鳥、焼きそばなどを売っていた。食べた人の話だと、美味しかったらしい。

私は結局、何も買わなかったけれど、結構楽しめたように思う。また来年、機会があれば来て、ぜひ何かを買いたい。

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ハイキングへ行く

2010-07-20 00:57:33 | Weblog
タンデムくんとのハイキングは散々だったので、私は、

ドイツ人のハイキングと日本人のハイキングは全然違う

と思うようにした。

が、そんな散々な記憶も徐々に薄れ、『せっかくドイツにいるのだから、ハイキングもいいかも』と思うようになってきた。研究室の仲のいいドイツ人をそそのかし、ハイキングを計画してもらった。

参加者は全部で9人。企画者の友達4人+同僚の中国人夫妻+ソクチくん+私。目的地は、私たちの街から車で1時間ほどのところにある洞窟と高原(?)。まず洞窟を見てからハイキング。

洞窟は、いくつかのホール(広めのスペース)を持つ鍾乳洞になっていた。ホールごとに天井の形が違い、自然ってすごいな、と思った。中には、洞窟の天井と地面までの距離が約2メートル、という場所もあり、『大丈夫なの?』と心配になった。

出口付近には、

熊の骸骨

も展示されていて、ガイドさんによると、私たちが見える範囲にまだ、熊の骨がある、とのことだった。

さて、次はハイキング。当初の予定では、15kmコースと8kmコースがあり、状況に応じて選択する、ということだったけれど、私はハイキング初心者だし、当日は、

ワールドカップのドイツ戦

が4時半スタート、ということで、8kmコースを歩くことになった。

畑やゴルフ場

の近くの車も通る道を歩き、『日本のハイキングとはちょっと違うなー』と思いながら、てくてく歩き続けること1時間半。ランチ休憩をした後、『サッカーの試合を見るためにそろそろ車に戻ろうか』ということになった。

地図を見るけれど、現在地が分からない

迷っちゃったのね、と他人事のように思う私。地図は読めなくないけれど、企画者とソクチくん以外の男性陣が地図に集まり、議論しているから、遠巻きに見るだけにとどめた。
その後、一応現在地の見当をつけ、地図を見ながら歩くけれど、

分かれ道に到着するたびに議論

でも、全員が同意したうえで出発するから、全く心配はなかった。そうやって歩くこと、約30分、

予想外にも、最初に歩いた道

に戻ってきた。無事、駐車場にたどり着き、ハイキングは終了。この後、サッカーを観戦するグループと帰宅するグループに分かれ、解散。

当初の企画者の話では、

谷や城が見える丘

を歩く、ということだったけれど、谷もお城もなかった…
でも、タンデムくんとしたハイキングのような散々なことにはならず、意外にも、

楽しかった。また行きたい

と思った。みんなでわいわい歩く、というのも楽しかった一因かな。

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