徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

パーティと警察

2005-07-31 16:50:37 | Weblog
私たちの大学では、寮が3ヶ所に点在している。そして、寮それぞれにパーティルームがある。

昨日はサマーパーティということでBBQをした。私たちが使ったパーティルームは住宅街の中。BBQはもちろん外でしていたが、夜10時を過ぎ、暗くなってきたし、時間も遅くなってきたから部屋の中へ移動し始めた。音楽をかけ始めてしばらくたった頃、警察がやってきた。やはり音がうるさかったらしい。しかも、昨日は別のグループもすぐ近くでBBQをやっていた。ここのパーティルームを使うと必ず警察がやってくる。

警察が来ても、すぐにパーティが終了になることは少ない。だいたい警察は、責任者と話をして、携帯の番号を聞いて、窓とドアを閉め切るように注意をして帰る。2回警察が来ると罰金、という話を聞いたことがあるが、これについては未確認。

別のパーティルームはキャンパスからちょっと外れたところにあり、周りに住宅はなく、畑に囲まれている。なので、めったに警察は来ない。しかも、ここのパーティルームは2重ドアになっているので、閉めればほとんど音が漏れない。

昨日は警察が来た後、窓とドアを閉め切ったので、あっという間に空気が悪くなった。暑くなったせいか、踊る人も少なく、あまりパーティらしいパーティではなくなった。しかし、近くには小学生くらいの子どもや、赤ちゃんも住んでいるので、仕方のないことかな。

日本では、あまり警察を呼ぶことは少ないと思う。自分で「うるさい」と乗り込んでいき、事件になってしまうことが少なくないと思う。そう思うと、気軽に警察に連絡し、警察に対応してもらうことはお互いにとっていいことかもしれない。

日焼け

2005-07-30 06:09:16 | Weblog
ドイツ人に限らず、ヨーロッパ人の多くは「日光好き」。

サマータイムが3月末から始まるけれど、ちょうどそのくらいの時期から晴れると芝生の上でコーヒーを飲んだり、おしゃべりをしたりするようになる。ドイツの3月なんて、まだまだ寒く、私は「えー、部屋の中にしようよ」と何度思ったことか。

今。メンザ(学食)でも、外のテラスで食べる人が多い。天気がよければ迷わず外。私は肌が弱く、日焼けをすると大変なことになるのでひたすら中で食べている。
講義と講義の間の休憩時間もみんなそろって外で日光浴。

公園へ行ってみると、上半身裸で寝転がったり、遊びまわっている人が多い。みんな、「小麦色の肌」が欲しいそうだ。ベランダがついている寮に住んでいる人は、多くの学生が椅子とテーブルをベランダに置き、日光浴をしながら読書をしたりしている。

あるとき、クラスメート数人で芝生の上でしゃべっていたとき、ドイツ人の女の子が、
「見て見て~、私の腕。小麦色よ。ここにいる誰よりも小麦色だわ」
と嬉しそうに言った。確かに、私よりはるかに小麦色だった・・・しかし、冬になれば私より当然白い。

スペインでは、小麦色の女の子の方がもてるそう。アフリカから来ている女の子は、「女の子はみんな色が薄くなりたい。薄ければ薄いほどいい」と言っていた。そして、「日本は?」と聞かれた。一昔前は小麦色の肌がもてはやされたけれど、今は「美白」?

日本では、紫外線の危険性が認識されているけれど、ドイツではあまり危険性については関心がないようである。といっても、ベビーカーにはちっちゃい日傘がついていることが多いので、赤ちゃんに関しては危険性が認識されているようであるが。
しかし、大人はダメですね。「紫外線危険なのよ」と言っても、「日本より少ないから大丈夫」と返ってくることが多い。でも、DNAが傷ついちゃっているんだよね。

日本人会の日本祭り

2005-07-29 16:49:09 | Weblog
私が住んでいる街にはそこそこ多くの日本人が住んでいる。先日、夏祭りがあったので行ってきた。

久々に焼き鳥を食べた。本当は焼き鳥だけを食べたかったけれど、「セット」でないと買えなかったので、枝豆、お稲荷さんも一緒に食べた。
焼き鳥は、ネギマになっていて、炭火で焼いていた。やっぱり、手が込んでいる。とてもおいしかった。
調子に乗ってお好み焼きとカレーライスも食べて満腹・ご機嫌。

剣道のデモンストレーションや日本人学校の児童の合唱があって、なかなか面白かった。合唱曲の中に、「南の島の大王は~♪」というのがあって、「今も歌われているんだ」と懐かしく思った。私が小学生のときに「みんなのうた」という合唱曲がたくさん載っている本を使っていたけれど、彼らも使っていた(表紙は同じような感じだったけれど、中身は未確認)。

子どもたちの多くは浴衣や甚平を着ていて、とてもかわいかった。お父さんがドイツ人、お母さんが日本人の家庭をいくつか見たけれど、子どもたちは、お父さんと話すときはドイツ語、お母さんと話すときは日本語、ととても器用に使い分けていた。子どもの顔立ちは日本人ではないのに、普通に日本語を話している光景はちょっと不思議な感じがした。

さすがに、日本でのお祭りと違うので、お店の数も少ないし、人出も多くない。日本の関係者以外で来ている人はいなかったように思う。それでも、「夏」を感じるのに十分だった。

スリ

2005-07-28 00:56:24 | Weblog
数ヶ月前だけれど、スリにあった。

両親が遊びに来て、ベルリンへ行き、ベルリンから別の都市へ移動するとき、電車を使った。私はバッグを斜めにかけ、母のスーツケースを転がしていた。電車に乗り込むとき、親切なドイツ人らしき男性(男性A)が「持ってあげるよ」と言ってスーツケースを電車に乗せてくれた。その後、別の車両から男性Bがやってきて、スーツケースをおくような棚はないのに、スーツケースを持ち上げ、二人でキャッチボールのようにしだした。「おかしいな」とは思ったものの、まさかスリのグループだとは思わなかった。

スーツケースを返してもらい、置くべき場所に置いたとき、気がついた。

バッグが開いている・・・

まさかと思い、バッグの中を確認すると、財布はあった。あ、でも、デジカメがなくなっている。やられた!財布が残っていたことが腑に落ちなかったが。スーツケースが頭上にある間に男性Cが盗ったのだろう。
電車は既に出発していたので、やつらは電車には乗っていないだろう。でも、顔は見ていたし、あきらめきれないので、彼らが立ち去った車両へ行ってみた。

女の子のグループがデジカメを見ている。私のに似ている、と思い、声をかけてみた。

あぁ、あなたのデジカメなの?デッキに落ちていたわ。

と指差したところに、私のティッシュケースが落ちていた。多分、彼らは財布が欲しかったのだろう。でも、私のデジカメ、ケースに入っていて結構薄くて小さいタイプだったので、間違えて盗ったものの、使えないので捨てたのでしょう。

結局、財布は盗られていなかったし、盗られたデジカメも回収したので被害はなかったが、ドイツに来て数ヶ月経ち、油断していたのだと思う。また気を引き締めなおした。しばらくドキドキが止まらなかった。

ドイツ人と英語

2005-07-27 03:18:29 | Weblog
多くのドイツ人は普通に英語を話す。文法が多少ヘンだったりするけれど、コミュニケーションにはまったく支障がないし、なんといっても、よどみなくしゃべり続ける。そのせいか、「自分、英語苦手です」という人でも、印象としては私よりうまい(実際うまいのかも)。私は一度日本語で考えて、英語に直して、さらに簡単な文法チェックもして話すので、よっぽど使い込んだフレーズでない限り、しゃべり続けるのは不可能。

しかも、ドイツ人の英語は発音が分かりやすい。アメリカ人の英語は「いったいこの文章はいくつの単語で成り立っているんだろう・・・」と思うことが少なくないが、ドイツ人の英語は分かりやすい。

しかし、中にはやはり英語を話したくない人もいるようだ。
あなた、私の言っていることが分かるんだから、少しは英語、しゃべれるでしょ??と思うのに、延々とドイツ語で返されることがある。しかも、それは大学の中だったりする。

以前、両親が遊びに来たときに、ホテルに泊まったのだけど、そのホテルがひどかったので、フロントでクレームを言ったら、その瞬間から、スタッフがドイツ語だけになった・・・あなた、今まで英語を話していたじゃない。

まぁ、ドイツ語の国に来て「英語を話さないのはおかしい!」というのはナンセンスなので、私も細々とではあるけれど、ドイツ語の勉強をしている。そのほうが映画とか、テレビとか、いろいろ楽しめるしね。

ドイツ人の愛国心

2005-07-26 01:47:32 | Weblog
素晴らしいものがあるように思う。

例えば、昨日。F1観戦に行って思ったのは、「ドイツ人、ミハエル・シューマッハ大好き」。もちろん、長いことF1界のトップを走り続けているから、F1といえばシューマッハで、もちろん私も好きだけど。
スタンドは赤赤赤。多くの人がフェラーリの帽子をかぶり、シューマッハの顔がプリントされているシャツを着ている光景は圧巻でした。
シューマッハのマシンが目の前を通るたび大歓声。
途中、ライコネンのマシンが止まってしまったら、観客大喜び。おいおい、他人の不幸も喜んでしまうんかい。
また、バトンがシューマッハを抜いたら、その後、バトンに対して野次。

しかし、実績・貫禄の差か、同じ「シューマッハ」でも、弟・ラルフの応援はまったくなかった。

他にも、ドイツ人の愛国心を知る機会があった。
<検証1>
「ローマ法王、ドイツ人なんだよね」
知ってるけど…そして、あなた、クリスチャンではないのよね。というと、
「そんなの関係ないよ」と。

<検証2>
先日、大阪でロボットコンテストがあったそう。そのとき優勝したのがドイツ人エンジニアだったようで、大喜び。このとき、「ドイツ人であることを誇りに思う」との発言が。

<検証3>
これは一般的なことかどうかは分からないけれど。
私、授業でドイツのbasic lawについて学びました。日本の憲法にあたるもの。そのことを話していたら、なんと、ポケットからちっちゃいbasic lawを取り出しました…ありえません。持ち歩いていることも不思議(自分の権利を守るため、と言っていたけれど謎)だったし、そんなちっちゃいマメ版のbasic lawを売っている、ということにも衝撃を受けました。

<検証4>
ドイツの洗濯機、95℃で洗うことができる。というか、多くの人が95℃を選ぶ。
「ドイツの洗濯機は日本の洗濯機よりも強い!」
と言ってよろこぶドイツ人。

ここまで愛国心が強いと、かわいく思えてくる。別に、自分の国を卑下する必要はないわけだし。ある意味、素直でいいことなのだろう。

初F1

2005-07-25 06:27:34 | Weblog
10年以上好きなF1。ついについにサーキットへ行ってきた。ホッケンハイム。土曜日の予選も見てきました。やはり、速いですね。デジカメに連続写真を撮る機能がついていたので使ってみたけれど、タイミングも悪かったせいか、車が写っていない…結局ビデオで取りました。

エンジンの音の大きさ。聞いていたけれど、これほどとは。知り合いに、「耳栓持っていったほうがいいよ」とアドバイスを受けていたけれど、持って行かなかったら、やっぱりちょっと耳がおかしくなった。サーキットで耳栓も売っていました。やはり必需品なのかも。多くの観客が耳栓をしていたし。

驚いたことその1
駐車場。だだっ広い空き地&畑(収穫後)をテープでざっくりと駐車できる場所と通路として使う場所に分けただけのとてもとても簡素な「駐車場」。

驚いたことその2
泊り込み。駐車場にも、駐車場からサーキットへ歩いて行く間にも、テントとキャンピングカーをたくさん見かけた。ビールのビンなどが散乱していたので、間違いなく泊まったと思われる。

驚いたことその3
セキュリティ。甘い甘い。先月、コンフェデ杯を見たときは、ボディチェックまでしたのに、今回は何もなし。というか、チケットがなくてもサーキットの外まではいける。そして、予選が終わった後、アロンソやシューマッハが会見&サイン会をしたけれど、そこもチケットなしでOK。決勝が終わった後、観客がサーキットへなだれ込める。むむむ。確かに、コンフェデ杯は国を代表しての戦いだから厳しいのかもしれないけれど、こんなにも違うのね。

チケットはやっぱり日本と同じくらいしたけれど、とても楽しめた2日間だった。来年もぜひ行きたい。

ハエ

2005-07-24 04:38:04 | Weblog
ドイツはハエが多いように思う。日本みたいにすぐにコンクリートであちこち固めず(私の寮の部屋の目の前は湿地)、自然が多いせいか、なんなのか分からないけれど、とりあえずハエが多い。そして驚きなのが、ドイツ人、というかヨーロッパ人、あまりハエの存在を気にしていないようである。キッチンにハエがたくさんいて、お皿や食べ物にハエがとまっていても払わないことが多い。自分の身体にとまると、さすがに不快なようで、気にする。

キッチンでは、私は人がいるときは手で払うだけだけど、人がいなければ、その辺においてある新聞紙や雑誌などを持ち出して退治することにしている(使い終わったら何事もなかったかのようにこっそり戻しています。ごめん)。今日もキッチンに7匹はいる。でも、人もたくさんいるので、ばんばんたたいて殺すことはしない。

不思議なのは、私の部屋にもいること。窓は開けないようにしているから、普通に考えれば入ってくるはずがないのに、必ず毎日1匹見つける。いったい、どこから入ってくるのだろう。ハエが入ると、ぶーーんとうるさくて不愉快なので、寝る前までに必ず退治する。日本のハエよりも動きが鈍いのか、結構簡単に退治できる。

というわけで、ここしばらく1日1匹のペースでハエ退治に励んでいる私であった。

朝6時の待ち合わせ

2005-07-23 08:08:58 | タンデム
タンデムくんにお願い事をされ、お互いの時間が合うのが「土曜の午前中」だった。なぜか、タンデムくん、ノリノリで「6時でどう?」と言ってきた。冗談だと思ったのでOKした。

その後、待ち合わせ時間について何も話がないまま金曜日を迎えた。私にとってはありえない時間なので、夜、確認のTelをしてみた。

私:本気で6時?
彼:ダメなの?
私:真面目にさぁ、何時が都合がいいの?
彼:6時から11時の間に来てよ
私:じゃあ6時ね^^
彼:OK

ということで、何のためにTelしたのか分からない結果となってしまったが、私は6時とは言ってみたものの、8時くらいに行けばいいかな、と考えていた。

翌朝。
6時過ぎに携帯メールで起こされた。タンデムくんからでメッセージは「?」1文字。まじ?こいつ、本気で6時だと思っていたわけ?とりあえずすぐ起きて準備して、彼の部屋には7時には着いた。着いて一言目。
「遅かったね」
私が「だって…」と言いかけたら「no discussion」
自分、6時にメール打ってから寝ていたくせに!!

これって、私がちゃんと6時に行くべきだったのでしょうか。同じ大学の何人かの日本人に聞いてみたら全員、私が悪い、ということに落ち着いてしまったのですが、納得いきません。

用事が済んで帰るとき、彼が、「次はちゃんと6時ね」というので、「あなたが本気だ、って分かれば、6時の待ち合わせはなんでもないわ」と答えたら、「じゃあ4時ね」と…

こいつ…今回は自分の用事を頼んだ、ということを忘れているんじゃないだろうか。朝4時の待ち合わせが実現しないことを願っている(というか、私、断ります)。

木曜のパーティ

2005-07-22 09:09:28 | Weblog
私が在籍している大学では毎週木曜にパーティがある。夜9時くらいから始まり、11時くらいから人が増え始める。パーティと言っても通常は何か企画があるわけではなく、ただ飲んで踊るだけのパーティである。私はごくたまにしか行かないけれど、クラスメートの中には毎週行く人も多い。パーティで知り合いになる人も少なくないから、決してバカにできない社交の場である。
ちなみに、昨日は私も行ってきました。

で、なぜ金曜ではなく木曜なのか、というと。

多くのドイツ人は毎週末、帰省するから。

授業の都合にもよるが、金曜日に帰省し、月曜日に帰ってくる人が多い。中には寮で過ごすのは火・水・木のみ、という人もいる。したがって、金曜日はキャンパス内にいる学生の数が減るので、木曜の夜にやっているらしい。

ドイツ人曰く、
「寮は仮の宿。やっぱり実家がいいんだよね」
とのこと。で、毎週、高校のときの友達などに会うらしい。

しかし、毎週帰省できる距離なら、もっと留学生を優先して寮に入れて欲しい。私のクラスメートでも寮のことで泣いている人は多い。