30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています
タイトル(大まかな訳:中国が世界を揺るがす)を見てなぜか「ちょっと読んでみようか」と思ってしまった本。普段は小説以外の洋書は手に取らないけれど、この本は「外国から見た中国を読んでみるのも面白いかも」と思ったのだと思う。
邦訳も出ていて、邦題は「中国が世界をメチャクチャにする」。
内容に対してこのタイトルはちょっと過激すぎるような気がする。
著者は中国に留学経験のあるイギリス人で、中国語も流暢らしい。
中国に留学した経験がある、ということで、中国びいきで書かれているのかな、と思ったけれど、自分で調査したこと、経験したことが中立の立場から書かれていてとても面白かった。
本自体は2004年の半ばから約1年半くらいかけて調査・執筆されたようで、内容は古く、主に文化革命以降から2000年代初頭の中国が書かれている(ブランドの違法コピー、知的財産権の侵害、中国人労働者に対する搾取、蛇頭による密入国、石油の買い占めなど)。
いろいろな側面から書かれているため、私があまり興味のない章ではわからない単語は放置し、ざくっと大まかな流れをつかんだだけだったけれど、面白かった章は辞書を引きながらでも続きが気になってなかなか本を閉じられなかった。
興味を引いた部分の1つは蛇頭によるイタリア密入国。蛇頭はそのままsnake head。Snake headがsnake bodyを引き連れて密入国の旅をする。著者が実際にインタビューをしたsnake bodyの1人だった中国人は、ロシア国内だったか、ロシアに向かう途中だったか、電車に乗っているときに蛇頭に「危険」の連絡が入り
走行中の電車から飛び降りた
らしい。そのほかの蛇頭の密入国の方法も書かれていてとても興味深かった。
もう1つは
住民票乗っ取り
。大学に合格した、と先生から連絡をもらったのに、いつの間にか不合格になっていて、その後の人生があまりうまくいっていないときに住民票を動かす必要が出てきたので、動かそうとしたら自分の住民票はすでに別の町に移動されていた。そんな時、同じ町に住む同姓同名の女性が出産したようで、その同姓同名の女性の同僚という人ががお祝いをもって自分の実家に来た(自分は出産していない。その町に同姓同名の人はいない)。気になって調べてみたら、高校時代の友人(別の名前)が自分の名前で銀行で働いていた(結婚して出産済み)、という、ミステリーというか、自分の身に起こったらホラーだよね、という箇所は、本当に読むのをやめられなかった(戸籍乗っ取りの宮部みゆき著の「火車」を思い出してドキドキした)。
政治的、経済的、文化的な点からももちろん書かれていて、本当にたまたま読んだ本だったけれど(読むのにも時間がかかったけれど)、読んでよかった本だった。
中国の人口を支えるための資源は中国国内だけでは不十分なので、資源を海外に求め、そのために森林破壊(違法伐採)など、環境への影響が甚大、ということで、著者の言う
人口(の多さ)は中国の矛盾である。一番の強みであるのと同時に一番の弱みでもある。
に納得した。
今回も知らない単語がたくさんあったけれど、印象に残ったのは
repair
。repairといえば、「修理する、直す」がすぐに思い浮かぶけれど、今回、正確な文章は忘れてしまったけれど、「会議の後、ランチに(を、へ)repairした」と読めた。「修理する、直す」は明らかに違うので辞書で調べた。
(大勢で)行く、赴く
とあった。なるほど、「ランチに行った」だけのね…
一時帰国中に小形包装物をドイツの自宅宛てに3つ送った。中身は
本
。書籍は印刷物として安く送れるので、毎回3~4キロを1箱か2箱送っていた。今回は6キロくらいのつもりだったので、2箱に分けて送るための箱をドイツから持って行った。
実家で本を箱に詰めて送る準備を始めたときに、郵便局のウェブサイトを確認した。
・ヨーロッパあての場合、物品を内容品とする国際郵便物は通関電子データ送信が必要
・印刷物は通関電子データ送信不要(できない)
・ドイツでは、通関電子データがないものは返送されることがあるので、印刷物であっても通関電子データ送信できる輸送方法を選択することを勧める
とあった。印刷物で送るのはダメか…
調べたところ、6キロほどのものを国際小包1つで送るよりも
小形包装物(最大2キロ)を3つのほうが安い
ので、小形包装物にした(ドイツからわざわざ持っていった箱は使えなかった…)。4年前に印刷物(4キロちょっと)が2箱同時にドイツに到着したとき、税関に持っていかれたので、今回は
1週間から10日ほどあけて郵便局へ3回
行った。
船便で送り、到着の目安は発送後2~3か月ということだったので、2か月経つ少し前からワクワク・ドキドキしながら待った(知人で、日本からの荷物が知らないうちに返送され(不在通知なし)、郵便局に文句を言いに行ったら『荷物が届くってわかっているんだから、毎日郵便局に確認しにくればいいのよ』と言われた人がいる)。
1箱目:2か月と1日
2箱目:2か月と2週間
3箱目:2か月と1週間
と、順調に届いた。
ちなみに、本の厚さや使用する箱の重さにもよるけれど、1箱に9~10冊程度文庫本が入った。
石油やガスの供給が不透明なため、エネルギー節約の規則が新設された。それによると、
・スーパーなどの出入り口は開けっ放しにしない。
・住居契約の際、カビ防止などの観点から「最低室温を〇度以上にする」という項目が契約書に含まれていることが多いけれど、下回っても構わない。
・オフィスは、デスクワーク中心の場合、最低室温は20度から19度に下げてよい(軽い運動がある場合は18度、常に動いている場合は12度など)。
などなど。
ソクチくんの職場では、5月くらいから『今年の冬の暖房について』が話し合われていた。エネルギー節約の点からは可能な限りホームオフィスがよいけれど、ソクチくんの職場は不特定多数が訪れる場所ではないけれど、一応「公共の場」であるため、節約のため自宅で暖を取れない人が暖を取れる場所を提供することも大切ではないか、という意見もあり、今のところ現状維持のよう。
そのほかの新しい規則には、
石油や石炭を輸送する貨物列車は客車に優先する
というものがある。ただでさえドイツ鉄道は遅延が多い(5分以下の遅れは公式には遅延ではないけれど)のに、ますます遅延が多くなるのではないかと思う。
ドイツの新幹線といわれるICEは、新幹線と違って専用の線路があるわけではないので、いったん遅れるとほぼ回復不可能で、遅延はどんどん積み重なっていく一方なのだけれど、これで貨物列車の後を走行するとなったらますます遅れるだろうな、と思う。
とはいえ、発電できないともっと困るので仕方ない。
さて、あお家のエネルギー事情は、というと、先月、大家さんがボイラーの設定温度を下げた。これは今のところ特に影響はない。
去年、そのボイラーが水漏れし、業者さんが何度か来たけれど、水漏れの個所が見つけらなかった。
が、暖房は使えたので去年の冬は過ごせれた。
今年の5月くらいに、大家さんがボイラーがまた水漏れをしていることに気が付いた。今回はボイラーに水を入れて部屋の暖房を使うと水が漏れ、
暖房を使用できない
ということになった。
8月にやっと「水漏れはこのあたり」という場所が特定され、今週工事が始まる予定だったけれど
担当者病気につき延期
となった。もう最高気温が15度行くか行かないか程度で割と寒いし、これからどんどん寒くなっていくけれど、冬が来る前に暖房使えるようになるのだろうか…
一時帰国したときにチューニングハンマーを購入した(写真左の黄色)。今まで使っていたのは、ハープに付属していた写真右の黒いチューニングハンマー。
25弦のサウルハープは黒いチューニングハンマーで問題なくチューニングできるけれど、グランドハープ(私のは46弦)は、ガット弦はチューニングできてもスチール弦(低音11弦)は恥ずかしながら力が足りなく、よくソクチくんにお願いしていた。
ある時このチューニングハンマーを見つけ、ハープの先生も使っていたので欲しくなった。
日本でハープを習っていた教室のオンラインショップで見つけたけれど、ドイツでは見つけられなかった。ソクチくんに伝えたら、『高いよ。これ、チューニングピンに合った
工具で簡単に作れる
よ』と言い出した。工具か…
私はケチではあるものの、形から入るタイプでもあるので、「工具はないわ」と思ったので購入した。
チューニングに力はやっぱり要るものの、
とりあえず自力ですべてチューニングできる
ようになったので満足。
このチューニングハンマー、オンラインショップでは
9色
あった。好きな色を選べて気分が上がるのでうれしいけれど、消耗品ではないのに強気の展開だな、と思った。
オンラインショップで送料無料までにもう少し金額が必要だったので、ついでに小型ハープ用の「やさしい ジブリ曲集」も買った。
どのくらいの難易度なのか事前に確認できなかったけれど「やさしい」とあるので、「私でも弾けるかも」と思って購入してみたけれど、予想よりも難しかった。収録曲は10曲。9曲が2ページで、1曲が3ページと、コンパクト。
今は「となりのトトロ」を練習中。ようやく何とか形になってきたけれど、推奨テンポが四分音符で120だけれど、今現在の私のテンポは
72
。72でもういっぱいいっぱいなのだけれど、この後120まで上げられるのかな?