徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

ランチョンマットを作る

2024-04-09 16:06:09 | ソクチくん


あお家実家は、何年か前にテーブルクロスの使用をやめ、ランチョンマットに移行し、私が一時帰国中にテーブルクロスからランチョンマットを作った。

そのランチョンマットも汚れたりして枚数が減ったので、2年前の一時帰国中に実家にある布でランチョンマットを作った。さすがにまだ数枚は使える状態で残っているけれど、実家の母が『無地の生地でランチョンマットを作ってほしい』と言ってきた。100均などで売っているランチョンマットは大きすぎるし、

柄があると薬を探すのが大変

ということで、無地指定。

いつもはけちけちハンドメイドで、「買い足さない」をテーマにソクチくんに作ってもらうけれど、さすがに無地の生地の手持ちはないので購入するつもりだった。オンラインでもいいけど、生地の厚さがよくわからないので、実際に街に見に行く予定だった。

その前日、たまたま大家さんにその話をしたら、『うちにある生地を使っていい』と言われ、その日のうちに無地または無地っぽい生地数種類見せてくれた。

緑や紺、グレー、オールドローズ、黄色などがあり、「使わせてもらうならオールドローズ」と決めた。
でも一応お店も見たい、と、街の布屋さんに行った。ハープのカバーを作ったときに布を買ったお店は閉店済みで、営業中の布屋さんは

2店

で、そのうち1店はちょっといいスーツのためのウール生地とその裏地専門店で、私たちが欲しい生地の取り扱いはなかった。

もう1店は

無地の生地はほとんどなし

だった。
というわけで、大家さんからいただいたオールドローズ色の生地でランチョンマットを作成することにした。ランチョンマットの枚数はたくさんあるに越したことはないので、いただいた布を余すことなく使うつもりでいたけれど、布の真ん中あたりに

小さな穴

があることに気が付いた。小さな穴を避けてオールドローズ一色のランチョンマットを6枚と、オールドローズ+生成りのランチョンマットを5枚の合計11枚作った。ちなみに、生成りの布はソクチくんが作りたいものがあったようで、3年前くらいに購入したもの。今でも作りたい気持ちはあるらしいけれど、作る気配がないので使わせてもらった(この布を購入したお店は閉店済みなので、『もうこの布は手に入らないんだけど!』とちょっともめた)。

ランチョンマットの裏地は

2年前にあお家実家から持ってきたもの

(無地もあったけれど、母が『この布でランチョンマットは嫌』と言っていた布なので、裏地に使用)なので、結局やっぱりけちけちハンドメイドになった。




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オレンジジャムを作る

2024-01-30 17:06:21 | ソクチくん


ソクチくんがたくさんのオレンジをもって実家から帰ってきた。今の時期、ソクチくんの実家のある村に収穫したてのオレンジを売りにイタリアから来る人がいるようで、私たちも分けてもらっている。今回は

ジャムを作る

と、普段よりもたくさんオレンジをもらってきた。このオレンジは収穫後、ワックスや防カビ材を塗ったりしていなくて、何なら火山灰が付いたままだったりする。

というわけで、オレンジの皮も少し入れてソクチくんがジャムを作った。
が、

固まらない

ということで、散歩がてら近所のスーパーにペクチンを買いに行った。買いに行く途中で「なぜ固まらなかったのか」を聞いた。

写真の左側の箱はこの時スーパーで買ったペクチン(ほかにも何か混ざっている)で、これは砂糖と果汁を1対1(厳密には違うけど)で使うもの。
ソクチくんが使ったペクチンは1対2で使うものだったけれど、ソクチくんは約1リットルの果汁に対して

砂糖1キロ

使った、という。それは1対1だね。
『ほら、オレンジのジャムって苦みがあるから砂糖たくさん入れた方がいいし』というのでびっくりした。いや、その苦みがおいしいんじゃん。

数年前、義父がジャムを作ったとき、やっぱり砂糖を入れすぎてジャムが固まらなかったことがある。その時ソクチくんは『ちゃんと説明通りに使わないからだよ』と文句を言っていた。

今回、その話をしたら、『うん、僕は絶対ああいうことはしないと思っていたんだけど、

遺伝子ってすごい

ね』と言われた...


ソクチくんの友達で、ケーキを作らなくなった人がいる。作らないと言っても、プレミックスを買って焼くことはあるので、なぜだろう、と思ったことがある。話を聞いてみたら、『自分で作ると「こんなにたくさん砂糖が入っている」と気になるけれど、

プレミックスではどのくらい砂糖が入っているのかわからないから気にならない

から』と言われた。当時は「何がどのくらい入っているかわかっているほうが良くない?」とピンとこなかったけれど、今回、4瓶と少しのジャムができ、1瓶に約250グラムの砂糖が入っているのか、と思うと積極的に食べる気にはならず、ソクチくんの友達の気持ちがよく理解できた。

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カードケースを作ってもらう

2023-05-10 12:38:23 | ソクチくん


4年前に母がカードケースを探していたので、今も探しているかどうか確認しなかったけれど、ソクチくんに作ってもらった。ミシンを使うのは1回だけ(返し口は閉じない)という簡単さ。

テーマはいつも通り「あるもので作る」、なので、去年帰国したときに実家で見つけ、ドイツに持っていった

母方の大叔母の帯

を使ってみた(写真左下)。大叔母が帯のリメイクをしていたそうで、母が帯を1本もらったものの、母も私と同様、裁縫はできなのでしまってあった。

帯が固くて角がうまく出なかったけれど、思ったより良くできたと思う。

ただ、ボリュームがあるし母が気に入るかどうか分からないので、

ソクチくんの穴のあいたジーンズ

でも1つ作ってもらうことにし、ついでに私のパスポート入れも作ってもらった。私はドイツではパスポートを持ち歩かないけど、日本では実家滞在中以外はなぜかパスポートを持ち歩いている。

カードケースについては、ソクチくんの気分が乗ったのか、2つ作ってくれる、というので、「そんなにいる?」と思いつつも、材料はあるので作ってもらった(写真上2つ)。

裏布はカードケース3つは去年実家から持ってきたハギレ2種、パスポート入れは、私が働いていたときに職場でもらった、当時横綱だった貴乃花氏の布。柄の位置には拘らなかったので、軍配はポケット内部になり、見えるのは橘だけになった。

去年実家から持ってきたものを使えてよかったけれど、帯と貴乃花氏の布はメートル単位であるので、使い切るのはまだ先。

ちなみに、気に入ったかどうかは不明だけれど、帯とジーンズのカードケース1つは母が使い、残りの1つは私が交通系ICカードを入れて使用中。

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ショルダーバッグを作る

2023-04-06 14:46:40 | ソクチくん


私の散歩用ポシェットが完成したとき、パソコンの画面越しに実家の母に見せびらかした。そうしたら、『お母さんもショルダーバッグが欲しい』と言い出した。

歯医者や美容院など、近場に行くときに使っていたショルダーバッグが擦り切れてきていて、新しいものを探しているけれどちょうどよいサイズのものが見つからないので、簡単なものでいいので作ってほしい、と言われた。

ソクチくんに話したら作ってくれる、とのことだったので、サイズを決め、デザインは私がよいと思うものを作り方とともにネットで探した。今回のテーマも

あるものを使う

ということで、

外布:ソクチくんの穴の開いたジーンズ
内布:友人からもらった綿100%の風呂敷
ショルダー部分とファスナー:去年実家で解体したバッグの一部


を利用した。

ジーンズは解体後、縫い合わせた(バッグ本体の上側に赤い糸で縫い合わせてあるのが見える)ものを利用。友人からもらった風呂敷は、日本製でとてもかわいい柄だったけれど、何かを包むこともないし、60センチ四方はランチョンマットには大きく、ずっとしまってあったけれど、「しまい続けておくよりは使ったほうがいいかも」と思い、内布として使うことにした。

ショルダー部分は30年以上前に母のいとこからもらったバッグを去年実家で処分したときに、「再利用できるんじゃない?」と思って切って持って帰ってきた。ファスナーも、別のバッグから外したので、

茶色

と、あまり統一感のないショルダーバッグになったけれど、母が近所に出かけるくらいには使えるのではないかと思うものができた。

ショルダー部分とファスナーは「ドイツにごみを持って帰ることにならないといいなぁ」と思いながらスーツケースに入れたけれど、再び日本に戻ることになった。


さて、今回のショルダーバッグ作成は

型紙づくり

から始まった。コーナーのカーブ部分も

コンパス

を使って円を描き、バッグの底になる布の長さは

直径と円周率から計算

していた。きれいに作るにはそういう細かいところから必要なのね、と勉強になった(でも私にはできない)。

バッグの出来上がりサイズ:縦24センチ×横26センチ×奥行き8センチ
ポケット:外と中に1つずつ

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散歩用ポシェットが出来上がる

2022-10-10 15:37:20 | ソクチくん


去年の年末くらいにソクチくんに『作って』とお願いしていたポシェットがやっと出来上がった。用途は近所に散歩に出かけるときに携帯を入れたいのと、牛乳を買いに行くときに万が一お金を持って出かけるのを忘れたときのために小銭を少し入れておくこと。

使った布は

ソクチくんの古いジーンズと義母が若いころに作ったワンピース

をほどいたもの。ポケットもソクチくんのジーンズからだけれど、さすがに端は擦れていたのでカットしてつけ直した。

『サイズは?デザインは?』と、細かく聞かれたけれど、出来上がりは当初の予定とは大きく異なった(サイズはあってた)。

ふたの部分は本体と同じ長さを予定していたけれど、ソクチくんが『面倒だから本体とふたの部分を1枚で作る(本体の長さ×3くらいの長さで布を用意)』と、そのように布をカットした。一応、『本体とふたは分けて作るほうがいいと思うよ』と伝えたけれど聞き入れられなかったし、作れない私が主張するのも、と思い、ソクチくんがやりたいようにやってもらった。

案の定、『やっぱり本体とふたは分けておくほうがいい』といい、布をカットしたのでその分ふた部分が短くなった。イメージとは違ったけれど、ポケットの模様に合わせてカットしてくれたし、短い分には使い勝手は悪くないので、結果としては悪くなかった。

ショルダー部分は、長さを調節するために金具を買ったけれど、Dカンを本体に取り付けられるほどショルダー部分の布が長くなかったそうで、『え?DカンとDカンにつなげるフックはそこですか?』という

背中側

についた。

作り始めたらあっという間に完成し、『今なら花を取り付けてあげるよ』というので、ふたの部分は表にマグネットを止めた金具が出ているのでそこに花をつけてもらったけれど、突然言われたので練習用に作ってあった花しかなく、不本意ではあったけれど付けてもらった。もう1つつけてもらったけれど、位置がな~、と思わなくもない。

が、自分では作れないし、散歩に行くときに使う分には問題ないので使用中。

ちなみに、ショルダー部分に使用した金具のみ購入し、残りは全部手元にあったものを再利用。割とエコではないかと思う。
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出張精算をする

2022-05-11 16:10:02 | ソクチくん
先月ソクチくんが出張(1泊)に行き、その精算を職場でしてきた。

職場は州の機関なので州の規則にプラスして職場独自の規則がある。どちらの規則なのかは知らないけれど、

・ドイツ国内の場合、宿泊費(朝食代込)1泊95ユーロまでは100%職場持ち
・深夜0時から1日が始まり、出張時間が14時間未満は日当が6ユーロ、14時間以上24時間未満は12ユーロ、24時間は18ユーロ

の規則があるらしい。

ソクチくんの泊まったホテルは朝食込みで70ユーロ程度なので、100%職場持ち。2日目は、22時に帰宅したので日当は12ユーロ(1,500円くらい)。

総務の人が『日当は12ユーロ。宿泊費は朝食込みの金額だからマイナス4.8ユーロで、ランチはミーティング主催者の招待だったからマイナス9.6ユーロね』

と言ったらしい。『いやいやいやそれ、

合計すると14.4ユーロで日当よりも多くなる

けど』とソクチくんが言ったら『規則なので』と言われたらしい。たかだか2.4ユーロ(300円程度)のことだけれどこれ、いいの?と思う。私としては「むしろ日当要らないから食事代引かないで」と思う。


私がドイツの大学で研究室に通っていたときはどうだったかな?と思い出してみた。

日当はゼロで食事が付いていないときに既定の金額を加算方式

だった。この時初めて「そうか、日当って出張中の食事代の補助なのか」と気が付いた。

さらにその昔、日本で働いていた時はどうだったかな?と思い出してみた。
社長が出張が多い人だったせいか、平社員でも国内出張で1,000円、海外出張で3,000円くらいは出ていたような気がする。そして食事代が込かどうかは関係なく全額受け取っていたので「出張も悪くない」と思っていた。私が勤めていた会社が緩かったのか、ドイツの州が厳しい(元は税金だし)のかどちらなんだろう。


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バッグを作る

2021-12-18 03:52:11 | ソクチくん


ソクチくんが使っていた1泊旅行用のバッグがずいぶんボロボロになった。『ミシンも材料もあるから、作り方さえ分かれば作れると思うんだよね』と強気なことを言いだした。

バッグの外布になったのは、6,7年前に大家さんからもらった椅子(写真左上)の背もたれと座面部分の布2脚(2台?)分。厚手の布で、防水加工はされていないけれど割と水を通さない。ちなみに椅子の枠部分の木は、椅子をもらってすぐに室内用の作業台(写真左下)になった(大家さんは、ソクチくんが別のものを作る、と知ったうえで椅子をくれた。全部で3脚もらい、写真の椅子はあお家で使用中)。ハープを購入してからは狭い部屋がますます狭くなり、この作業台の上にクリスマスツリーを飾っている。

完成したバッグ(写真右)のファスナーは、ソクチくんが以前持っていたダイビングスーツから取り外したもの、持ち手部分はなんだかよく分からないけれど自宅にあったもの、写真には写っていないけれど、内布はソクチくんの実家に眠っていたもの、と、材料費はほぼゼロ。ミシンも足踏み式なので、電気代はミシンに取り付けたランプのみ、という環境に優しいバッグになった。

持ち手部分を縫うのに黒ではなく白糸を使っているのが不思議だけれど、たぶん、先日白糸を購入したばかりでたくさんあるのと、自分用で使うバッグなのでケチったのかな、と思う。

さて、数学はできるけれど計算が苦手なソクチくん。今回もやっぱり内布を切るときに円周の長さに合わせて切るはずの長方形の辺の長さを間違え、制作途中で布を継ぎ足していた。

裁縫が上手な人が見るとあちこち改善点だらけなのだろうけれど、素人が作った初めてのバッグにしては良くできたと思う。後は、どのくらい持つのかが気になるところ(実家に行くときに使用)。
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網戸完成

2021-06-02 17:06:01 | ソクチくん


ソクチくんが『網戸を作る』と言い出して約1年。

ついに完成

した。

取り付けた場所は、リビングからテラスに出られるドアで、そのドアは、幅1メートル以上の大きな引き戸。

幅を三等分し、網戸枠を3つ作った。一番奥の網戸は固定されている。手前2つは

敷居の上

を動く。アイディアを聞いたときは失礼ながら「できるの?」と思ったけれど、素人でもできるもんなんだなぁ、と思った。思いのほか、滑りもよい。

今後の課題は、

外側に取っ手

をつけること。内側から開けるときは木枠をつかめるけれど、外側から開け閉めするときにつかめるところがなくて不便。私は『彫ればいいんじゃない?』と言ったけれど、どうするんだろう。

とりあえず、これで窓を開けられるようになった。


ちなみに、網戸設置のために新たに開けた穴は

ゼロ

だった。私たちが入居する前から開いていた穴を使ったのと、

取り外し可能

なのがこの網戸の特徴。

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判決が出る

2021-03-03 16:18:23 | ソクチくん
12月中旬頃にソクチくんが証人として出席した裁判の判決が出た。

1月中旬にソクチくんの元勤務先の会長から「判決は1月下旬に出るから、判決が出たらまた連絡する」と連絡があったけれど、その後音沙汰なかったので、もしかして負けたのかな、とも思っていた。でも、そのメールに添付されていた裁判所からの文書を読むと、裁判を起こした会社側が、『2月なら国外にいる元社員を呼んで証言させることができる』と裁判所に訴えたらしいけれど、裁判所は『

その必要はない

』と一蹴していたので、ソクチくんたちの証言で十分ならソクチくんの元勤務先が負けることはないだろうとも思っていた。


先日、ソクチくんの元勤務先の会長からメールが来た。

全面的に勝った

らしい。よかった。

このメールにも裁判所からの文書が添付されていて、その文書にその判決に至った理由が書かれている。

理由の1つは、すでに元勤務先を退職しているソクチくんは元勤務先についてあえて有利な証言をする必要はなく、証言内容の信頼度が高い、ということだった。確かにソクチくんは退職したけれど、円満退職だったし、転職先では職種は違うとはいえ業界的には同じで、先日は元勤務先の社長を含んだグループミーティングもしていて関りが全くないわけではないので、この理由は意外だった。

とはいえ、裁判を起こした会社は
・測器を壊した人はうちの社員じゃない(ソクチくんと元同僚が『測器にぶつかった人はその会社の上着を着ていた』と証言したら、『その上着は現場に放置されていたもの』と反論)
・ソクチ氏は元勤務先の社員じゃない
・元勤務先は(誰かが)壊した測器の所有者ではない
と、びっくりするような主張をしていたので当然の結果だと思う。

裁判を起こした会社は、ソクチくんの元勤務先に測器の修理代や代わりの測器が到着するまでソクチくんたちが現場で待たされた時間の補償、ソクチくんの元勤務先の弁護士料、督促状の切手代などと、

金利+5%

の延滞金を支払うことになった。その会社は裁判費用も支払うことになったので大損害だと思う。そもそも勝てると思って裁判を起こしたのかとても気になる。

まだ控訴できる期間ではあるけれど、ソクチくんの元勤務先の弁護士は『十中八九控訴はしない』とみている。

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裁判所へ行く

2020-12-15 16:36:00 | ソクチくん
裁判所には裁判だけでなく、いろいろな手続きで行くことがあるけれど、ソクチくんも私も裁判所には行ったことがない。

ソクチくんは1年半ほど前に転職したけれど、その元勤務先から11月中旬に手紙が来た。元勤務先の会社は、複数の会社がかかわる現場に社員を派遣して測定をしている。ソクチくんが勤務していた2019年春、ソクチくんが派遣された現場で元勤務先所有の測器が別会社の社員の不注意で壊された。

元勤務先は、その会社に測器の弁償+ソクチくんのチームが現場で別の測器の到着を待った時間を請求したけれど、その会社、

測器を壊したのはうちの社員じゃない

と裁判を起こしたようで、ソクチくんが証人として呼ばれた。ソクチくんの話では、その測器を壊した人は、その会社の名前の入った上着を着ていたし、その会社のチームリーダーとも話をした、というので、その会社で間違いないと思う。

その会社、ソクチくんのチームの事故の前の週にもソクチくんの元勤務先の測器を不注意から壊した(この時派遣されていたのは、ソクチくんではない別のチーム)ようで、合計で100万円ほどの請求がソクチくんの元勤務先からされているそうだけれど、裁判起こすよりも(たぶん入っているだろう)保険を使えばいいのに、と思う。

元勤務先からの手紙に、現職場に「裁判に呼ばれているのですが、その時間はどう扱いましょう」とお伺いを立てる書類が入っていた。雇用者は被雇用者にその時間を休み(給料は減らない)扱いにするのが一般的みたいだけれど、場合によっては裁判所に補償を求めることができるらしい。例えば、自営業者や主婦などは

1時間当たり14ユーロ(1,700円程度)

の補償を請求できる。

ソクチくんの現職場の判断は、「もともとフレックスタイム制だから

自分でやりくりして

」だった。例えば、裁判のために仕事に穴をあける時間が3時間だとすると、前日に1時間残業し、当日1時間早く出勤し、翌日1時間残業するとつじつまが合う。つまり、

普段ならプライベートの時間に転用できる時間を裁判に使用

したことになる。


さて裁判当日。測器を壊した会社側からは弁護士のみ出席で、『当日現場のチームリーダーをしていた社員は定年退職し、今はドイツ国外にいて、コロナのための隔離もあることから、出席できない』ということだったらしい。裁判の日程の延期を求めていたけれど、『認められない』と一蹴されたらしい。

ソクチくんは、当日の出来事を裁判官に証言し、役目終了。判決はまた別の日だそうで、どうなるのか気になる(が、たぶん結果は知らされない)。

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