徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

ドイツ語-gehen

2016-08-03 21:05:36 | 英語・ドイツ語
電車の中で中学生くらいの女の子2人が夏休みに何をするのかを話していた。

女の子A:『

Wir gehen nach Mallorca.

(私たち、マヨルカ島に行くの)』

マヨルカ島はドイツ人にとても人気のあるスペインの島。

女の子B:『私たちも!でも

Wir fliegen.

(私たちは飛行機で行くけど)



(gehen=to go、fliegen=to fly)
という会話が大真面目にされていた。


ドイツ語のコースに通っていた時、ある1人の先生のみが『Ich gehe nach China.(私は中国へ行きます)』などと言うと、

歩いていくの?

と聞き返していたけれど、その他の先生はgehenは「歩く」以外にも「行く」として普通に使っていたし、私は英語のto goと同じ感覚で使用していた。それできちんと会話が成り立っていた。

が、今回の女の子の会話を聞いてびっくりした。

ドイツからマヨルカ島までは普通に考えて飛行機を使う。その他の交通手段は思いつかない。それなのに、女の子Bはgehenと聞いて「女の子A一家は飛行機で行かない」と判断したのだろうか。百歩譲って「え?」と思ったら「どうやって行くの?」くらい聞いてもいいのに。

とりあえず、gehenと聞いて「歩いていく」と理解する人がいることは分かったので、知識としては覚えておこうと思う。でも、やっぱり私はgehenを使い続けると思う。

ちなみに
zu fuss gehen:歩いていく
mit dem Auto fahren:車で行く
fliegen:飛行機で行く

英語-spontaneous

2016-07-25 00:42:34 | 英語・ドイツ語
クロアチア人の元同僚が誕生日パーティに声をかけてくれた。パーティ前日の午前に

a small spontaneous gathering(突然のちょっとした集まり)

をしたい、とメールをくれた。
私は翌日の夕方は特に予定がなかったので、『行くよ!』と返事をしてパーティへ行った。

今年は彼女のお母さんも来ていて、とても賑やかなパーティだった。「small spontaneous gathering」と書いておきながら

20人近く

は集まったのではないかと思う。

去年も彼女のパーティに行って思ったけれど、やっぱり英語で話せると楽しい。今回はヨガのインストラクターも来ていて、とてもいい感じの人だったので、今度、彼女のヨガのクラスに参加してみようと思う。


同じ研究室のTくんにも声をかけていたので『彼は来ないのか』と聞いたところ、『

short notice(突然の連絡)

過ぎる、ということで来ないよ』と言われた。彼は、あまり人付き合いが良くなく、早めに誘われると『まだ分からない』と答え、直前に誘われると『突然すぎる』と言って参加しないことが多い。

確かに、何か1品持ち寄る、とかだと、「直前の連絡過ぎる」と言うのもわかるけれど、今回は「食べ物も飲み物もあるよ。笑顔だけ持ってきて!」というお誘いだった(ので、私たちも手ぶらで行った)。
Tくんは独身で実家暮らし。そんな彼にとって前日の誘いが「直前過ぎる」と言うのはちょっとびっくりした。


履物

2016-07-16 22:26:12 | 英語・ドイツ語
日本人の集まりに参加した。暑い日だったので下駄をはいている男性がいた。その人を見た中学生くらいの女の子が『○○さん、

その靴いいね!

』と声をかけた。彼女の友達がすかさず『それは靴じゃないよ。

下駄

だよ』と言ったところ、最初の彼女が「そうだった!」という顔をしつつも『

足にはくものは靴

じゃん!』と言い返した。
なるほど。「靴」の定義は足に履くものなのか。そうすると下駄も靴か、などと私は考えていた。

家に帰りソクチくんにその話をしたところ、『下駄は

サンダル

のほうが近いんじゃないの?』と言われた。
なるほど。確かに『○○さん、そのサンダルいいね!』と下駄を指して言っていたら「それは『下駄だよ』」と思いつつも、下駄はサンダルに含まれるだろうから「靴」と言われるよりは違和感がない。

足に履くものはなんだろう、と考えてみたら英語ではfootwear、ドイツ語ではFussbekleidung、日本語では履物と言う言葉があった。


ドイツ語-電話をする

2016-05-24 03:23:58 | 英語・ドイツ語
イタリア人のタンデムパートナーと私には共通の知り合いがいるので、時々、『彼女は元気にしている?最近会った?』と聞くことがある。タンデムパートナーはたいてい『

電話をしたかったんだけど

』と日本語で言い始めるので、私は「あぁ、忙しくて電話できなかったんだな」と先を読む。
が、彼女の言葉は『

家にいなかった

から話せなかった』などと続く。「あれ?電話しているじゃん」と思うけれど、話が先に続き、毎回日本語の訂正はできない。


ある日、義母からソクチくんがいないときに電話がかかってきた。ソクチくんが帰宅後、『Deine Mutter hat dich angerufen.』と伝えたところ、ソクチくんは『

僕とは話していない

よ。正しいのは

Deine Mutter mich angerufen.

だね』と言う。dich=あなた、mich=私。つまり、「あなたのお母さんが私に電話した」という文章が正しいという。誰が誰に電話をかけたか、ではなく、「誰が誰と電話で話をしたのか」を表す文章だった。

ここでタンデムパートナーの話を思い出した。そうか、anrufenは辞書を見ても「電話する」となっているけれど、実際は

~と電話で「話す」

という意味なんだ、と気が付いた。タンデムパートナーは友達と電話で「話したかった」けれど不在だったから話せなかった、というドイツ語を日本語に訳したから、「あれ?」という日本語になったんだ。

「~に電話をしたけど(目的の人に)つながらなかった」という文章は、versuchen(英語ではtryに相当)を使って、例えば「Ich habe versucht, dich anzurufen.」と言う。

これは知らないと『電話するって言ったのにしなかったね』『電話、したよ!(でも不在だった)』と言うことになりかねない。注意しよう。



コンマの重要性

2016-02-19 19:52:40 | 英語・ドイツ語
日本語の読点は、比較的どこに打つのか自由度が高いと思うけれど、英語やドイツ語は結構明確なルールがある。

はてしない物語』をソクチくんに音読してもらっていた時、途中まで文章を読んでまた最初に戻る、ということがしばしばあった。

エンデが執筆したときにはコンマがあったけれど、ソクチくんが持っている本が出版された時期に「そのコンマはあってもなくてもどちらでもいい」とされたので、出版社が該当するコンマを取り除いたらしい。

その後、そのコンマがないと読みにくいことが分かり、今はそのコンマは必要となっている。
そのコンマは、例えば

Ich gehe, um den Baum zu giessen.

のコンマ。「私はその木に水を遣りに行く」と言う意味で、コンマの後のum~zu~が「~するために」を表している。もしこのコンマがなく

Ich gehe um den Baum...

と書かれていたら、「私はその木の周りに行く」となる。最初の例文のzu~は文末に置かれるので、コンマがないだけでなかなか区別が難しくなる。


私のイタリア人のタンデムパートナーはメールでピリオドは打つけれど、コンマはほとんど打たない。単語は全部わかるのに、文章の意味がすぐには取れないことが多い。3,4回読み直せばコンマがあるべき場所分かるので構わないけれど「読みにくい」と思う。

コンマは小さいことだけれど、とても重要なんだな、と思った。


面白かった会話

2015-09-25 13:09:33 | 英語・ドイツ語
バスに乗っているときに、3歳くらいの男の子を連れたお母さんと年配の男性も乗ってきた。お母さんと男性は顔見知りのようで、挨拶をしていた。男性はショッピング帰りのようで、たくさん荷物を持っていて、そこからアイスクリームを1つ取り出し、男の子にあげた。

お母さんが男の子に:Wie sagt man? (何て言うの?)
男の子が男性に:Danke. (ありがとう)
男性が男の子に:Das ist falsch. (それは違うね)

私は隣で聞いていて、『じゃあ、何て言うんだろう』と思っていたら男性が

Mehr. (もっと)

と男の子に言っていて思わず吹き出してしまった。なかなか面白い会話だった。


how do you do?

2014-04-09 00:44:33 | 英語・ドイツ語
ソクチくんが、『「How do you do?」って言われたらなんて返事する?』と聞いてきたので、『「How do you do?」だね』と答えたら、『そうなんだよね。僕は知らなかったから今までずっと「I'm fine, and you?」とか答えていたんだけど』と話しだした。『あぁ、よく「How are you?」と勘違いされるんだよね』などと話していたけれど、どうやら、パキスタン人の

同僚

がソクチくんのオフィスに行って話しかけるときに必ず『How do you do?』から始めるらしい。『え?「How do you do?」って初対面のときの挨拶だよ。同僚が毎回言うっておかしくない?』と言ったら、『「How do you do?」は単なる挨拶だから毎回でもおかしくはないよ。ただ、「How do you do?」って返せばいいんだよ』とソクチくんは引かない。

私はHow do you do?は(クラシックな)初対面の挨拶って習ったけど、と思いつつ有名なドイツ語⇔英語の辞書サイトを見てみたら、

こんにちは(Guten Tag)もあった

日本語のを見てみるとどれを見ても「初対面の挨拶」って書いてあるのに。アメリカ英語とイギリス英語の違い?でも、How do you do?ってイギリス英語っぽいけど、と再びよくわからないままソクチくんに『日本語のサイトでは「初対面の挨拶」であって、日常のあいさつって書いてあるサイトは見つけられないけど』と声をかけた。

ソクチくんと一緒に調べたら、やっぱり

How do you do?は初対面の挨拶

であっていた。インドでは初対面以外の場合でも用いられることがある、と書いてあったので、お隣のパキスタンもそんな感じなのかな、と思った。

で、気になるのは、そのパキスタン人の同僚がどんな返答を期待しているのか、ということ。ソクチくんに、『その同僚が「How do you do?」って言う前にソクチくんが言って、どんな返答するのか聞いてみてよ』と言ってみたけれど、同僚がソクチくんのオフィスに行って始まる会話なので、ソクチくんから始めるのは難しいらしい。残念。

ソクチくんの分析だと、その同僚はソクチくんが『I'm fine.』と言うのを待っている感じだというので、おそらく「How do you do?」は「How are you?」の丁寧版と思っているのではないかと思う。

ちなみに、私は知識として『How do you do?』と言われたら『How do you do?』と返答する、ということは知っているけれど、実際使ったことはないし、もし言われてもとっさに『I'm fine.』と返してしまうと思う。



子供と大人とその間

2014-01-25 00:04:54 | 英語・ドイツ語
イランにルーツを持つ友達にペルシャ料理を教えてもらいに行った。彼女には15歳の娘さんがいる。夕食中の会話。

娘:I was a great kid.
  (私はいい子供だったよね)
母:Yes, you are a great kid.
  (そうね、あなたはいい子供よ)
娘:No, I said "I was a great kid."
  (違う、私は『いい子供だったよね』って言ったんだけど)
母:Yes, you are, because you are not a grown-up.
  (子供じゃない。だってまだ大人じゃないから)
娘:I'm not a grown-up, but I'm not a kid. Do you know what's in between?
  (大人じゃないけど子供でもないよ。その間にあるのは何か知ってる?)

Teenager
(ティーンエイジャー)

文字にするとよくある10代の子供が『もう子供じゃない』と言っている感じだけれど、彼女たちはとても仲の良い母娘で、笑いながらだったこの会話はあまりにもスムーズで

漫才

かと思うくらい面白かった。



ドイツ語-「おいしい」の表現

2013-11-07 18:19:49 | 英語・ドイツ語
私は料理はするけれど、デザートやお菓子は作らない。ソクチくんはデザートやケーキが普通にある環境で育ったため、今は

デザート・ケーキ担当

になっている。

先日、元同僚の家に遊びに行ったときに、ソクチくんはケーキを焼いて持って行った。その元同僚はあまりケーキを食べないけれど。

夕食が終わり、ケーキの時間になった。元同僚が一口ケーキを食べて『あ、これおいしい』と言った。そして、

2つ目に手を出した

いつもは食べても1つなのに、2つ目を食べたので、私は『本当においしいんだな』と思ってみていたら、元同僚がソクチくんに

何とか食べられるケーキだよね

というようなことをごくごく普通の口調で言った。

解説してもらったら、私が住んでいるあたりの人は、仲のいい人に対してはおいしくても『まぁまぁだよね』と言うらしい。そして、それは『すごくおいしい』という意味らしい…

確かに、最初に『おいしい』と言い、私たちは彼が普段はケーキを食べない人、と知っているから、そのケーキを気にいったんだろうとは分かっていたものの、かなりびっくりした。

ドイツ語講座-各国の文化

2013-11-01 02:06:06 | 英語・ドイツ語
授業中、練習問題の中に『食事をするときは右手のみを使用し、左手は使用しない』というテキストが載っていた。そのテキストを読んだ後、先生が、『同じような文化の人はいますか?』と聞き、インドの女性とスリランカの男性が手を挙げた。

その練習問題には、『なぜ左手を使用しないのか』ということは書かれていなかったので、先生がその2人に質問した。スリランカの男性は

トイレに行った後、左手で拭くから

と答えた。先生は即座に『私は右手で拭くわよ』と答えた。
まだ教室内がざわついているときに先生がインドの女性にも理由を聞いた。彼女は、

不幸は左手から入ってくるから

と答えた。そしてその先生はスリランカの男性に向かって『彼女が

正しい

理由を教えてくれたわよ』と言った。
正しいって…

そのスリランカの男性は、『でも、僕が言っているのも正しいんだけど』と言っても先生は聞く耳を持たなかった。

スリランカとインドは、地理的に近く、『食事の際には左手を使わない』という同じ習慣があるけれど、そこには異なる背景があるかもしれない、ということにどうして考えが及ばないんだろう、と思う。他国の習慣・文化の理由を『自分が受け入れられないから、理解できないから』といって『それは間違っている』と言い切ってしまうなんて、なんて傲慢な人だろうと思う。

この先生、たびたびそういうことを言うので、外国人に接する仕事に向いていないのではないかと思う。