昨日は、県立博物館で9月18日まで開催されている「高畑勲展」を見てきた。
高畑は伊勢で生まれ、幼いころ津に転居、7歳の頃、父親(教育者)の転勤で岡山に移り、東大入学まで岡山にいた。そういうゆかりで、県で開催されたのだが、入館者は多くもなく、多くの資料を、90分ほどかけて、じっくり見ることができた。
いままで、ろくに知らなかったのだが、高畑はアニメーター(作画家)ではない。アニメ演出家、監督であって絵を描くわけではなかった(絵コンテはあったが)。宮崎駿とはその点異なるが、演出家、監督としては同じであろうと思う。
大勢の共同作業であるアニメづくりを進めていくための設計図のような展示もあり、一人の監督の個々への叱咤激励だけでは、とてもできない作業ということもよく分かった。
写実的絵画を描いている自分としては、男鹿和雄の原画など背景の原画展示にはうならされた。