そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

金環

2012-05-21 22:48:31 | Diary
普段は7時過ぎには出勤するんですが、今朝は少し遅らせて日蝕観察。
起きた時から空は曇ってて、ニュースでは先に日蝕ピークを迎える台湾や奄美も曇りや雨で観察ができない様子を中継しており、半分あきらめかけてたんですが。

7時半間際にヨメさんとコドモ二人といっしょに外に出ようとしたら薄暗い。
こりゃやっぱり曇ってんだな、と思ったら…

日蝕のせいで薄暗くなってたんですね。

外に出てみると同じマンションのご近所さんも既に観察モード。
近くの会社に出勤途中の見知らぬおじさんも立ち止まっている。

雲の合間から、日蝕グラスを通じて、ばっちりと観察できました。

それよりも、印象深いのはあの異様な薄暗さ。
ちょっと普通じゃ体験できない神秘性を感じました。
明らかに、地表に到達する太陽エネルギーが減じられているのが判る。

昔の人が、神の怒りと畏れたのもさもあらん。
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あれから一年

2012-03-11 22:34:29 | Diary
今日は家族と三鷹のジブリ美術館に出かけてたんですが、隣の井の頭公園のグラウンドで労組主催の集会をやっていて、ちょうど午後2時46分にはサイレンとアナウンスが聞こえてきて、美術館のテラスで他の入場者の人たちとともに黙祷を捧げました。

午後は少し陽射しも出て暖かい時間帯もありましたが、総じてまだまだ肌寒かったですね。
去年の今日もこんな日和だったんでしょうか。
そんなことすら記憶があやふやになってしまいます。

テレビでは、今日は3・11の特番が多く放映されているようですが、どうも視ようという気になりません。
関心が無いというわけではなく、テレビ局の編集を通して見えてくる映像が、真に「被災地の今」を表現しているとはどうにも思えないからかもしれません。

もともとテレビや新聞が報じることをあまり鵜呑みにするタイプではありませんでしたが、3・11以降、その傾向は自分の中でますます強まっているように感じます。
いや、けっしてメディアが伝えることはでまかせばかりだと云うほどニヒリズムに陥っているわけではないのです。

メディアにしても政治にしても、それぞれ個人レベルで云えば真摯に活動し物事を捉え考えていると基本的には信じています。
が、それが表面に出てくるまでにいろんなバイアスがかかってしまい、当たり障りを避けるがゆえに結果的におかしなことになってしまうのだと。
とかく「本当のこと」が云いづらい世の中であります。
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初めての電子書籍

2012-02-07 21:50:13 | Diary

スマホで、"Steve Jobs"のKindle Editionを読んでます。
初の電子書籍購読。 

日本語訳されたハードカバー本を買うと上下巻で4000円近くするのに対して、Kindle Editionは購入時$11.99、日本円で900円ちょっとなので新書並みの値段で買えました。
しかも現時点では$9.99まで下がってるし。

英文多読のトレーニングも兼ねて原書で読んでるんですけど、読み始めて4週間で進捗率20%(進捗率がデジタルで把握できるのも電子書籍ならでは)。
だいぶペースに乗って読み進められるようになってきたので、3か月くらいで読了できるかな…

嵩張らず、混んだ電車の中でも片手で読めるってのはやっぱりイイです。 
電子書籍、ハマっちゃうかも。 

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2012年の抱負

2012-01-03 14:33:16 | Diary
新年明けましておめでとうございます。

自分も、今年ついに不惑の歳を迎えることになりました。
長男は小学校入学、長女は幼稚園入園と家族のイベントも重なります。

個人的には仕事人生の転機となる期間の端緒となる年になりそうな予感がしています。
年末年始にかけて、橋下徹・現大阪市長の『体制維新』を読みましたが、その中で度々触れられている「組織マネジメント」という概念に大いに触発されました。
会社で昨年からマネジメントを行う立場になりましたが、今年はそこに本格的に取り組みたい。

そして、身近でも明らかに大きくなっているグローバル化の足音。
昨年足がかりを作った英語の勉強にもさらに注力したい。

一方で、会社ばかりにエネルギーを割いて疲弊するわけにはいかない。
今年は昨年よりも会社にいる時間をさらに短くすることに挑戦したいと思います。

コドモたちも少しずつ成長して、以前ほど手がかからなくなった分、家族みんなの思い出となるようなイベントをいくつも作っていきたいと思います(スキーに連れていく、海水浴に行く、など)。

仕事もプライベートも、「質」を向上させることが2012年の個人的なテーマです。

**************

本年もよろしくお願いします。
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2011年の回顧

2011-12-28 23:43:31 | Diary
2011年も暮れようとしています。

2005年に開設したこのブログ、年が明けたら吃驚することに足掛け8年目を迎えることになります。
最近ではすっかり更新頻度も落ちました。
世間一般でも一時のブログブームはすっかり落ち着いたようです。

どこかで誰かが書いていてなるほどと思いましたが、TwitterやFacebookが世になかった頃は「本来はブログに書くべきでないこと」まで皆ブログに書いていた。
TwitterやFacebookの出現により、「ブログに書くことって実はそんなに無いんじゃね?」と気が付くようになった。
そういうことなんでしょうね。

このブログも、かつては日記的な内容も社会の出来事に対するツッコミもごっちゃに書いていましたが、最近では前者はすっかりTwitterに移行、後者も脊髄反射的なコメントはTwitterで、たまにまとめて何か書きたくなるテーマがある時やブックレビューのみになってきました。
そりゃ更新頻度も落ちるわな。

とはいっても、年の終わりですので、たまには個人的な出来事も含めて振り返りなど時系列でまとめてみようと思います。

<1月>
仕事始めの初日から大きなトラブルが発生。いきなりの徹夜対応(10年以上ぶり)。収束するまでいやはや大変でした。
日本代表アジアカップ優勝。李忠成の決勝ゴールには深夜に興奮。
<2月>
世間は大相撲八百長問題と京大入試Yahoo!知恵袋カンニング問題で騒然。平和だったなあ。
<3月>
大震災。当日はたまたま休みで家にいたので幸運にも帰宅難民を回避。その後しばらくは計画停電、某メガバンクのシステム障害、原発不安など、体力と神経をすり減らす日々が続きました。
<4月>
管理職になった。夜が暗くて、スーパーには納豆が売ってなくて、CMはACばかりでしたなあ。
<5月>
この頃、菅首相(当時)に日々イライラさせられてた印象…
<6月>
父親が45年に及ぶ会社生活にピリオド。完全リタイア。ささやかながら親族で祝宴を設けました。
<7月>
組織変更で部下が増え、殺人的に忙しくなる。以前と同じ仕事の仕方では最早もたないことを実感。
両親が山奥に隠居。
初めての本格的な家族旅行で北海道に。コドモたちは飛行機初体験。
<8月>
節電の夏。スーパークールビズ、ポロシャツ・チノパンでの出勤がクセになる。
13年ぶりにTOEIC受験。全盛期より200点もスコアが落ちて、ちょい愕然。
<9月>
久々の大型台風首都圏直撃、なんてこともありました。帰宅難民を危うく逃れる。
<10月>
父親のすい臓に腫瘍の疑いが発見され、家族に緊迫感が流れる。結局、疑いは完全に晴れたのだけど、ちょうどスティーブ・ジョブスの訃報と時期が重なったりして、一時期はナーバスになりました。
長男の幼稚園最後の運動会。3年間の成長を実感。
W杯で久々にラグビーにハマりました。
<11月>
願書提出に朝5時前から並び、下のムスメの幼稚園入園無事決定。
長男(5歳)、長女(3歳)の七五三参り。大雨に見舞われるも、それもまたよい思い出。
毎年のことながらポストシーズンのみプロ野球中継にハマる。落合ドラゴンズはユニークなチームだったなあ。
<12月>
クラブワールドカップで柏レイソルにハマる。
祖母の認知症が悪化。いろいろと年齢を感じざるを得ないことが多い。
バタバタのうちに仕事納め…

こうしてみると今年もあっという間に過ぎていったような。

年の初めに「2011年の抱負」なんてエントリを書きました。
そこで挙げた「今年やりたいこと」。

1.家族旅行に行く
 ⇒北海道旅行を実現。達成。
2.減量する
 ⇒双方の実家に行くたびに御馳走で太る。それが戻らなくなってきた。運動も習慣化せず。未達成。
3.英語を勉強する
 ⇒細々とながら自習を実行。語彙制限の洋書を読んだり。TOEICも受けたし。ひとまず達成。

まあまあですかね。

時間の使い方を少し変えるという点では…

スマホで情報アクセスを効率化
 ⇒これはかなり変わった。テレビの視聴時間はますます減り、新聞は斜め読みに。
読書量をセーブ
 ⇒昨年の読了数は42冊。今年は28冊。急き立てられるような乱読は脱却。
映画鑑賞は、月5本(劇場1本、自宅4本)ペースを維持して年60本を想定
 ⇒劇場20本、自宅50本で計70本。劇場観賞が思った以上に多かった。

これまであんまりやったことなかったけど、こうして年の初めに計画を立てて宣言するというのも、結構いいかも。
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マネタイズされていない観光地

2011-08-01 22:58:36 | Diary
今回旅行してみて改めて実感したのは、北海道では普通の道や、そこらへんに立っている木が、そのまんま観光スポットになってしまうということ。

普通の道や木だから、当然のことながら通ったり見たりするだけならお金は一切かからない。
簡素な無料駐車場があるだけだったり、無ければ短時間なら路駐したっていい。
今回訪れたぜるぶの丘かんのファームは一応観光地化してるけど、基本的には花畑なので、カートに乗ったり食べ物を買ったりしない限りタダ。

すべからくマネタイズされた観光地に慣れた身からすると、そのリーズナブルさ加減はけっこう衝撃的です。
旭山動物園だって、市営だから子供は中学生まで無料だし。

行くのには飛行機代がかかるけど、行ってしまうとホント天国のようなところですな。
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美瑛「ケンとメリー」の木

2011-07-31 13:39:53 | Diary


昨日まで、北海道へ旅行に行ってきました。

旭川~美瑛~富良野のあたりを2泊3日で。
全国的には大変な天気になっていましたが、北海道の気候は絶好。

子供たちは旭山動物園を堪能。

そして美瑛から富良野にかけてのドライブでは、夢のような絶景を楽しむことができました。

上の写真は「愛のスカイライン」CMで有名になった「ケンとメリーの木」。
といっても1976年の放映だそうで、自分にはCMの記憶はないんですが。
YouTubeでCMの映像を見つけました↓

ケンメリ 美瑛



「ケンとメリー」のペンションには、当時のスカイラインが保存されていました。

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駒橋発電所

2011-05-26 23:27:47 | Diary
今、戦後の民営・地域独占9電力体制を生み出した松永安左エ門の本を読んでいます。
本の中で、明治以降、日本の電力事業の歴史にも触れられているんですが、中距離送電と結びついた大容量水力発電所の嚆矢として東京電燈が1907年に運転を開始した「駒橋発電所」の名前が出てきます。

この駒橋発電所という名前に何となく聞き憶えがあって「もしや」と思い調べてみると、場所は山梨県の大月市で、なんと「東京電力駒橋発電所」として現在も稼動しているんですね!
このゴールデンウィークに長野方面に旅行に行ったときに、スーパーあずさの車窓から水力発電所が見えて「えっ、こんな場所に?!」と感じたのが記憶に残っていたのです。
このサイトとかこのサイトに写真が載っています。

YouTubeに動画もありました↓
【探訪】世紀貫く7連アーチ 駒橋発電所・落合水路橋


原発の問題がこんなふうになっている一方で、百年前には最大規模だった水力発電所が今もひっそりと稼動を続けている。
電力事業と人間の関わりの歴史も長いような短いような…という感じです。

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2011年の抱負

2011-01-02 11:13:19 | Diary
新年あけましておめでとうございます。
家族が帰省して一人静かなお正月を過ごしてます。

新年にあたって、今年やりたいことを3つほど。

1.家族旅行に行く
下のコドモも今年は3歳になりだいぶ落ち着いてきたので、実家関係以外に泊まりがけの旅行に連れて行きたい。
といっても予算の都合もあるので国内になっちゃいますが、できれば飛行機に乗せてやりたい。

2.減量する
去年の終盤は、脂質摂取を控えることを意識するだけで2kg減りました。
あと4kgくらい減らせば学生時代の体重に戻るので、それを目標に。
泳ぐのを復活させたので、何かもう一つくらい運動を増やしたい。
金かけずに歩くか走るか、金かけてフィットネスかテニスか…

3.英語を勉強する
基本的にドメスティックな仕事をしているんですが、それでもグローバル化の波は確実に感じます。
といいながらも、日常的に英語を使う場面など現状ほぼ皆無であり、こういう環境で英語を習得するのはなかなか難しいんですが、それでもなんとかやってみようと思っています。
具体策はぼちぼち考えますが。

何かを変えるためには何かを捨てなければならないというのは世の必定。
子育てが楽になるのと、スマートフォンにして情報アクセシビリティが上がることで効率化できる面はあると思いますが、それ以外にも何かをあきらめねばならんでしょうな。
今年は読書量をセーブしてみようかと思ってます。
最近やや乱読気味なのを感じるので、ただ量を読むよりも読んだものをしっかり消化することに注力しようかと。
映画観賞は、月5本(劇場1本、自宅4本)ペースを維持して年60本を想定。

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本年もよろしくお願いします。
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小説「ノルウェイの森」の想い出

2010-12-26 23:08:17 | Diary

映画「ノルウェイの森」を観てきました。
映画の評価についてはそのうちCinemascapeに書きますが、自分は基本的に映画は原作から切り離して一つの作品として評価すべきと考えています。
が、そうはいってもこれだけの偉大な小説を原作として生まれた映画ですから、やはりちょっと小説「ノルウェイの森」について個人的な想い出なんかをとりとめもなく語ってみたくなってしまいました。

自分が小説「ノルウェイの森」を初めて読んだのは、単行本が発刊されて大ベストセラーとなった当時、まだ中学生の頃でした。
母親が買って家にあったのを読んだのだと思います(母親に勧められたのかもしれない)。

性に関する描写も多いし、思春期の少年にはけっこう刺激的だったように思います。
一方で、性を「ヤラシイもの」としてしか捉えられない幼い認識しかなかった自分にとって、この小説から、性が人間の生きる営みの中に組み込まれているのだという新鮮な理解を得ることもできました。
「ノルウェイの森」は、「桃尻娘」シリーズとあわせて、自分にとって大人への階段を上る過程で出遭ったかけがえのない小説なのであります。

小説の中の場面では、まず、映画でも描かれていましたが、ワタナベの住む学生寮の印象が残っています。
時代や境遇がまったく違うのは分かっていても、中学生の身には、大学生になったら自分もこんな生活をすることになるのかなんて漠然とイメージしていたような気がします。

それから、ワタナベと緑の会話は小説の中でもとてもユニークで楽しくて、映画でもちょっと採り入れられてたけど、一番好きだったのは、緑が「熊と抱き合って芝生をごろごろ転がりたい」とかって話すセリフで、それが映画には出てこなかったのでちょっと残念。

一番強烈な印象を受けたのが、最後にワタナベとレイコさんがセックスする場面で、「皺(シワ)」という表現が出てくるところ。
中学生の自分にはちょっと受け入れ難く、かなりゲンナリした気分になった記憶があります。
この点は、その後自分が大学生になってから、飲み会かなんかで友人と話していて「ノルウェイの森」の話題になったときに、その友人(男性)もまったく同じネガティブな印象をもっていて驚いたことがありました。
それがきっかけで、たぶんもう一度読み返したはずです(つまり、自分がこの小説を読んだのは二回ということですね)。
それもあってレイコさんはガリガリの骨ばった女性の印象です。
霧島れいかではちょっと艶めかしすぎますね。

最初のほうで、ワタナベと直子が長距離を歩く場面、映画でも「駒込」という地名が出てきましたが、確か渋谷から駒込まで歩くんじゃなかったかな。
緑が二階に住んでいる本屋は大塚にあるっていう設定だったような。
駒込とか大塚とか、当時から馴染みのあった地域だったので、途端に身近感を憶えたような記憶があります。
映画では、そういった土着感はまったく感じられませんでしたね。
直子が入る療養所は、映画では京都にあるって設定になってたけど、小説でもそうだったかな?
まあでも基本的に実在の地名が出てきてもあまり現実味はありませんね。
映画版は特にそうです。
ベトナム人の監督だから当然と云えば当然ですが。

自分のように二回しか読んでいなくて、しかも最後に読んでから20年近く経っていても、映画を観ればいろいろと細かいところまで印象が甦るわけですから、改めて凄い小説だと思いますよ。
玉山鉄二演じた永沢さんていうキャラクタはまったく忘れていたけど、観賞しているうちに記憶が再生していきました。

この小説を思春期に読むことができるというのは、自分よりも下の世代にしか不可能なわけですが、村上春樹と同時代を生きた世代の方々にはまた違った思い入れがあるようですね。
内田樹さんも語ってます。
そういえば、映画には糸井重里、高橋幸宏、細野晴臣ら同世代の人たちがカメオ的に出演してました。
彼らって、自分が子供の頃から「大人」としてメディアに出ていた人々なんで、なんというか時の流れをしみじみと感じちゃいます。

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